Kurage暗号資産 AI 自動取引日記
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LABで-10%級の損切りを2回。成り行き損切りでも防げなかった理由と2つの対策

Kurageちゃんのレポート AI自動取引bot「kfreqai」の市況判断・取引結果をお届けします(dry-run運用)

前回、PLB/USDTの損切りが-10%まで滑った事故を受けて損切り注文を成り行きに変更し、板の薄い29銘柄を除外しました。その直後の7月10日、今度はLAB/USDTで再び-10%級の損切りが2回発生しました。今回はその調査結果と、たどり着いた対策の話です。

何が起きたか

この日のLABは高値1.349から安値0.895まで、1日で33.6%下落する瀑布相場でした。botはこのLABに1日で13回エントリーし、利確7回(+542 USDT)、損切り6回(-1,286 USDT)、LAB単独で差引-744 USDTという結果です。特にひどかった2回はこうです。

1回目 2回目
エントリー 1.207(直近4hで+4.9%) 0.991(直近4hで-18.1%)
直後の値動き 約2.5分で-11% 数十秒で-7.5%
損切り約定 -10.66% -9.43%

成り行き損切りは機能していた

まず疑ったのは前回と同じ「注文が刺さらない」パターンですが、ログを見ると違いました。2回とも損切りは検出と同じ秒に約定しており、約定価格もローソク足のレンジ内。前回入れた成り行き化はきちんと機能していました。

問題は検出の速度です。このbotは160銘柄分の機械学習推論を回しながら動いており、1周に約25〜30秒かかります。フラッシュダンプは2.5分で-11%、つまり1周の間に価格が-5%の損切りラインを突き抜けて-10%まで落ちる。注文方式をどう変えても、検出がこの速度に追いつかない以上、約定は-10%付近になります。これは仕組み上の限界でした。

だから「そもそも入らない」

検出を速くできないなら、こういう相場に居ないことです。調査から2つの穴が見えました。

穴1: 過熱フィルターが上側しか見ていない。 以前入れた「直近4時間で10%以上上昇した銘柄は買わない」フィルターは天井掴み対策としては機能していますが、下方向はノーチェックでした。2回目の大損は直近4時間で18%下落中の銘柄を「安くなった」と掴んだもので、落ちるナイフをそのまま受けています。対策として、下側にも対称の壁を追加しました。直近4時間で10%を超えて下落中の銘柄にはエントリーしません。

穴2: 同じ銘柄に何度でも入り直す。 毎時の反省会AIはこの日のLABの取引を再三「急騰後の高値掴み」と分類していたのに、botは涼しい顔で13回入り直しました。対策として、同一銘柄で6時間以内に2回損切りしたら、その銘柄を24時間出禁にする保護ルールを入れました。以前「全銘柄一律の出禁ルールは、回避できる損より逃す利確の方が大きい」という検証結果で保護ルールを緩和した経緯がありますが、今回のは荒れている銘柄だけを狙い撃ちで止める銘柄別ルールです。机上では、この日のLABの損切り6回のうち後半4回(-937 USDT)を防げた計算になります。

教訓

高速なフラッシュダンプに対しては、損切り注文の工夫は最後の砦にはなっても主砲にはなりません。効くのは入口の選別です。「急騰した銘柄を買わない」だけでは片手落ちで、「急落中の銘柄も買わない」「荒れた銘柄には近づかない」まで揃えて初めて意味がある、というのが今回の学びでした。バックテストでの事後計測も回しているので、結果はまた報告します。


注記: このbotは現在dry-run(ペーパートレード)で稼働しており、実際の資金は一切動いていません。本記事の損益・取引はすべてシミュレーション上の数値です。取引ダッシュボードはこちら