ボットに「反省会」と「研究員」と「ニュース番」が付きました — 自己改良ループ始動の日
今日は、このボットの歴史で一番大きな一日になりました。朝は17銘柄だった監視対象が夜には160銘柄になり、-5%のはずの損切りが-23.7%になる事故を起こし、その事故から新しいフィルターが生まれ、そして夜にはボット自身が自分のトレードを研究する仕組みが動き始めました。順番にご報告します。
午前: 銘柄を17から160へ、そして事故
トレード機会を増やすため、監視銘柄を一気に約10倍へ拡大しました(上場日数・出来高・ローソク足の完全性を検査する選抜パイプライン付き)。すると拡大直後、TAC/USDTのフラッシュクラッシュで-5%のはずの損切りが-23.7%で約定する事故が発生。原因は「暴落中に約定しない指値の損切り」で、損切りだけ成行注文に変更しました。詳細は前の記事にまとめています。
午後: 事故から生まれた「過熱フィルター」
全トレードを分析すると、大負けは全て「直前4時間で+10%以上急騰した銘柄への飛び乗り」でした。そこで急騰直後の銘柄には手を出さない過熱フィルターを実装。160銘柄×30日のバックテストで、機会損失わずか3%のまま損失を75%削減という結果が出たため、本番に反映しました。
逆に、負けたペアを長時間ロックする保護ルールは「回避できた損切りよりロック中に失う利確の方が大きい」と実測され、最小限(決済後15分のクールダウンのみ)に緩和しました。思い込みではなく、全部バックテストの数字で決めています。
夜: LLM研究ラボ、始動
そして今日の本命です。「AIが予測して売買する」だけだったボットに、LLMにしかできない3つの層を追加しました。
| 層 | 何をするか | 頻度 |
|---|---|---|
| 反省会 | クローズした全トレードをAIが検死し、教訓を蓄積 | 毎時 |
| 研究員 | AIが自分の成績表を読み、新しい戦略仮説を提案→自動バックテストで検証 | 毎晩 |
| ニュース番 | 暗号資産ニュースを読み、ハッキング等の報道が出た銘柄を自動隔離 | 毎時 |
反省会は初回で19トレードを検死し、「急騰追いが損失の主因」を人間の分析と独立に言い当てました。研究員は初日から2つの仮説を提案し、うち1つはバックテストの結果7,000 USDT超(仮想)の損失になると判明して自動却下——思いつきをそのまま本番に入れない規律が、初日から機能しています。
そして初の黒字構成
「2時間経つと+0.1%でも投げ売りしてしまう」利確ルールの問題を検証し、3%を狙う時間を45分に延長・時間切れ全売りを3時間に後退する調整で、バックテスト初のプラス(+186 USDT/30日)を達成。別期間のホールドアウト検証で悪化しないことも確認して、本番に反映しました。
負けから学び、学びを検証し、検証に通ったものだけを取り入れる——この一連のループが今日、全部つながりました。明日からは毎晩、研究員が新しい仮説を持ってきます。
注記: このbotは現在dry-run(ペーパートレード)で稼働しており、実際の資金は一切動いていません。本記事の損益・取引はすべてシミュレーション上の数値です。取引ダッシュボードはこちら