病院職員なのに農作業?障害者雇用の歪みが招いた労災の衝撃
この問題の本質は、制度対応のための「形骸化したシステム」が、現場の安全や個人の尊厳を置き去りにしている構造にあります。これは単なる一企業の不祥事ではなく、中小企業や個人が向き合わざるを得ない「制度への対応コスト」が、いかに歪んだ形で実務に反映されるかという問題です。私たちは、システムや制度の隙間から生じる「見えない固定費」や「責任の所在の曖昧さ」が、現場で働く人の人生を削っている現実に直面しています。
私は1995年から業務システムを開発し、パッケージ販売やオフショア開発の経営も経験してきました。その中で常に意識してきたのは、システムの目的は「本来の業務を円滑にすること」であり、「制度を守るための事務作業を増やすこと」ではないということです。今回の事例では、雇用という形を整えることで企業の義務(数字)は果たしているように見せかけ、実際の労働環境の管理や安全配慮という実務を外部へ丸投げ、あるいは放置しています。これは「作れないから借りている」システムと同様に、「正しく運用できないから外注・放棄している」構造的な欠陥です。
私はこれまで、SaaSのような月額費用を払い続けるのではなく、買い切りやソース同梱、自社サーバーでの動作を重視した開発を行ってきました。なぜなら、外部のブラックボックスな仕組みに依存するほど、予期せぬコストやリスク(今回で言えば安全管理の不備)を制御できなくなるからです。今回の事案は、雇用率という「数字」を満たすためのシステムが、現場の人間への適切な配慮という「中身」を伴わずに構築された結果です。
行政の制度設計において、企業の抜け穴や利益目的の悪用を防ぐ仕組みが不十分であることは、事実としてこのニュースからも読み取れます。しかし、私が断定できるのは「管理の所在が不明確な構造がリスクを生んでいる」ということまでです。個別の企業がなぜこの形をとったのか、具体的な意図までは確かめていません。重要なのは、システムや制度を導入する際に、それが現場の人間にとって「正しい実務」に紐付いているかを確認することです。
この記事は、次の動画をつくったときに考えたことです。
動画: https://kurage.exbridge.jp/kuragev.php?id=6e4ff81b8116469c
出典: https://news.yahoo.co.jp/articles/df80bc37582ef222b554f0587a5be4bc72e12da7/comments
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