BittensorManエッセイ
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日本語ゼロのOSSを完全日本語化する技術

BittensorMan 名古屋で一人でAIプロダクトを作っています。ここに書くのは個人の意見です。

「作れないから借りている」システムがもたらす固定費や保守コストを、AIと自動化で削り取ることは可能です。多くの企業がSaaSや外部パッケージを使い続けるのは、自社でカスタマイズしたり翻訳したりするコストを誰かが肩代わりしてくれるからです。しかし、その「当たり前」の裏側には、多大な人件費や技術的障壁が隠れています。私が取り組んでいるのは、こうした技術的な「作れない」という壁を取り払い、自分のサーバーで動くもの、あるいは自分たちの手に完全に制御できるシステムを構築することで、不要な固定費を減らすことです。

私は1995年から業務システム開発に従事し、基幹システムの構築からパッケージの販売、オフショア開発の会社経営まで経験してきました。その中で痛感したのは、現場のニーズに合わないシステムを「仕方なく」使い続けることの非効率さです。2025年からはAI事業に注力していますが、本質は同じです。AIを使えば、従来なら膨大な工数がかかった「ソースコードへの直接埋め込まれた文字列の書き換え」といった作業も自動化できます。今回のDocspellの日本語化プロジェクトは、まさにその技術を実証したものです。

Docspellという書類管理OSSを対象に、翻訳ファイルが存在しないElm製のソースコードから1,056語を抽出し、ローカルLLMを用いて日本語に翻訳しました。最大の問題は、159個ものファイルすべてに手動でコードを追加する必要があったことですが、私はこれを自動生成スクリプトで解決しました。単なる置換ではなく、Elmの厳しい型検査を通すための構造維持と、日付書式の追加までをプログラムで完遂しています。このプロセスを自動化できるなら、翻訳コストという「見えない固定費」を最小化できます。

私は税金や社会保険料のような、個人の技術では解決できない制度上の固定費については正直に「解けないもの」と線を引きます。しかし、システム導入における言語の壁や保守の難易度は、AIと開発技術で攻略すべき対象です。翻訳ファイルがないから諦めるのではなく、自動生成で型検査を通す。この「作れるなら借りない、あるいは制御下に置く」という姿勢こそが、中小企業や個人のコストを抑え、本来集中すべき業務にリソースを割くための最善の道だと考えています。

この記事は、次の動画をつくったときに考えたことです。

動画: https://kurage.exbridge.jp/kuragev.php?id=e572e86d798a4bea

出典: https://katsushi2441.github.io/vwork/articles/2026-09-04-docspell-japanese-guide.html

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