ニデック巨額減損と経営責任への厳しい視線
このニュースは、巨大組織において「システムの不備」や「統治の欠如」が放置されると、最終的にいかに壊滅的な固定費(損失)として跳ね返ってくるかという構造的問題を示しています。企業規模を問わず、中身を検証せずにシステムや事業を積み上げ、外部に依存したり不透明なまま運用し続けることは、いずれ「作れないから借りている」状態の延長線上で、取り返しのつかない負債へと変貌します。
私は1995年から業務システムを作ってきて、パッケージの開発販売やオフショア開発の会社経営も経験してきました。その中で痛感したのは、現場の実態と乖離した「数字優先」の風土がどれほど危険かということです。今回のような巨額減損や品質不正は、適切な内部統制という「仕組み」を構築せず、拡大だけを優先した結果と言えます。私は現在、AIを使って一人でもシステムを作れる時代であることを前提に、SaaSなどの月額費用(固定費)を払って借りるのではなく、買い切りやソース同梱、自社サーバーで動くものを志向しています。それは単なるコスト削減ではなく、中身を完全に把握し、コントロール下に置くことで、今回のようなガバナンス不全を防ぐための思想でもあります。
今回のニデックの事例では、不正会計や品質不正に加え、1兆円規模という巨大な減損処理が検討されています。コメント欄では、単なる社長交代で済む問題ではないという指摘や、創業者の責任、上場維持の基準に対する疑問など、多角的な視点が出ています。私は経営者ではありませんが、システムを「借りる」ことで発生するブラックボックス化のリスクは、技術者として極めて深刻だと考えています。自分の手で制御できない仕組みに依存し続けることは、いつか誰かが支払うべき高額なツケを先送りにしていることに他なりません。
この記事は、次の動画をつくったときに考えたことです。
動画: https://kurage.exbridge.jp/kuragev.php?id=898413b800ca47e5
出典: https://news.yahoo.co.jp/articles/4f2277882b43944b06eb908138fffdf6d9e547ed/comments
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