インボイス取引先を一括チェックする方法
中小企業や個人事業主にとって、制度対応のために高額な月額費用を払い続けるSaaSやシステムを導入せざるを得ない状況は、本来不要な「固定費」の増大です。今回私が構築したインボイス一括照合ツールは、こうした「作れないから借りている」という構造を打破し、自前でシステムを持つことで無駄なコストを削り出すための具体的な実践例です。国税庁が公開している全件データを活用すれば、高額な月額料金を払うことなく、自社のサーバー上で必要な機能だけを動かすことができます。
私は1995年から業務システム開発に携わってきました。現場での基幹システム構築からパッケージ販売、オフショア開発の経営を経て、現在はAIを活用した事業を展開していますが、一貫しているのは「いかに無駄な固定費を削るか」という視点です。多くの企業がSaaSに頼るのは利便性のためですが、その裏には常にコストと制約があります。私はあえて買い切りやソース同梱、自前運用を見据えた開発を重視しており、今回もPHPとSQLiteだけで動作する軽量な仕組みを構築することで、レンタルサーバーに置ける安価な運用を実現しました。
このシステムでは、国税庁の「法人番号公表サイト」のデータと「適格請求書発行事業者公表サイト」のデータを法人番号で紐付けました。特に注目すべきは、登記が閉鎖されたにもかかわらずインボイス登録が有効なまま残っている374社(愛知県分)を特定できた点です。これは登録番号だけを個別に確認していては見えてこない事実です。このように、公開データを組み合わせることで「正しい判断」ができる道具を自前で作ることができれば、高額な外部サービスに依存するリスクとコストの両方を削減できます。
もちろん、税制や社会保険料のような国が定める固定費自体をシステムで解決することはできません。しかし、それらを取り巻く業務の効率化や、制度対応のために「買わされる」仕組みを技術で代替することは可能です。私は今後も、AIとシステム開発の技術を組み合わせて、現場の人が「自前で持てる」武器を提供していきたいと考えています。
この記事は、次の動画をつくったときに考えたことです。
動画: https://kurage.exbridge.jp/kuragev.php?id=ae094cc46ae14ecb
出典: https://exbridge.jp/vibeblog/2026-10-07-invoice-torihikisaki-ikkatsu-check.html
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