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医薬品の副作用に関する質問主意書

衆議院 第158回 第13号お答えすることは困難 ×4趣旨が明らかではない ×1承知していない ×2

提出者
民主党・無所属クラブ
提出日
2003年11月26日
内閣転送 2003年11月27日
答弁書受領日
2004年3月30日
提出から125日
答弁の項目数
5
質問 454字/答弁 2,562字

質問本文

先の答弁書(第百五十六回国会答弁第九九号)では、市販薬の発毛剤「リアップ」で、過去三年間で三人の方が副作用の疑いで死亡したとの報告が厚生労働省に上がっていることが明らかになった。そこでお尋ねする。

一 死亡の原因は何か、お示し願いたい。きちんと国として独自調査をするおつもりはあるか。独自調査をするべきと考えるがいかがか。

また、製薬会社に原因のヒアリングをしたのか。したのであれば、その内容は。していないのであれば、今後、するおつもりはあるのか。

二 リアップに関して、過去、死亡又は死亡に至らなかった副作用事例があれば、認知年月日とともにすべての詳細内容をお示し願いたい。

三 リアップに関して、これまでとった対策は何か。また、どのような効果があったか。

四 三人の死者の遺族に対して、副作用死の疑いがある旨の説明はなされているのか。

また、今後、補償問題などどのように対応するのか。

五 副作用の報告を受けた際に、国としてとるべき行動はどのようなものか。またそれを見直すおつもりはあるか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの「市販薬の発毛剤「リアップ」で、過去三年間で三人の方が副作用の疑いで死亡したとの報告」とは、先の答弁書(平成十五年九月二十六日内閣衆質一五六第九九号。以下「前回答弁書」という。)別表第一でお示しした症例のうち、大正製薬株式会社製「壮年性脱毛症用発毛剤リアップ」(以下「リアップ」という。)の有効成分であるミノキシジルが被疑薬とされる三症例に関する報告(以下「本件副作用報告」という。)を指すものと考えるが、本件副作用報告においては、リアップの副作用と疑われる「急性心不全」、「心筋梗塞(疑)」及び「心停止」により患者が死亡した旨の報告がなされているものの、リアップの使用とこれらの症状の発現との間の因果関係の有無は必ずしも明らかではないと考えている。

同社からは、本件副作用報告に関する事情を聴取したところであるが、リアップの使用とこれらの症状の発現との間の因果関係を明らかにするような情報は得られていない。また、ミノキシジルの副作用については、二千三年七月二十八日発行の「Journal of Cutaneous Medicine and Surgery」に掲載された論文「Safety of Topical Minoxidil Solution: A One-Year, Prospective, Observational Study」によれば、疫学調査の結果、ミノキシジルの使用と循環器系の副作用の発現との間には関連があるとは認められない旨の結論が得られているとのことであり、本件副作用報告についても急性心不全等の症状の発現とリアップの使用との間の因果関係を明らかにすることは困難であると考えられるところ、現時点で政府として何らかの調査を行うことは予定していない。

二について

先の答弁書(平成十五年六月六日内閣衆質一五六第五五号)一についてで述べた「副作用等報告」(以下「副作用等報告」という。)においては、リアップの副作用と疑われる症例として、平成十二年四月一日から本質問主意書が提出された平成十五年十一月二十六日までの間に二百八症例(同一の症例が複数回報告されたものを含む。)が報告されており、これらの症例に係るお尋ねの「認知年月日」のほか、患者の年齢の概数、性別及び症状は、別表のとおりである。平成十一年度以前の副作用等報告に係る報告書は、厚生労働省文書管理規程(平成十三年厚生労働省訓第二十一号)別表第二の「第四類(三年保存)」に該当し、既にその保存期間が経過していることから、現在は保存されていない。

三について

リアップについては、これまでに次のような対策を講じてきているところである。

「医薬品等安全性情報」(平成十一年十一月九日厚生省公表)に関係する情報を掲載し、リアップの使用中又は使用後に好ましくない症状が現れた場合には、直ちに使用を中止し、医師又は薬剤師に相談するよう薬局及び薬店での販売時における注意喚起を徹底すること及び動悸、胸痛等の好ましくない症状の発現に関する情報が得られた場合には、「医薬品等安全性情報報告制度へのご協力について(お願い)」(平成九年五月十五日付け薬発第六百三十三号厚生省薬務局長通知)に基づく報告をすることを医薬関係者に対して求めた。

「ミノキシジル製剤の安全使用の徹底について」(平成十一年十二月三日医薬安第百四十八号・第百四十九号厚生省医薬安全局安全対策課長通知)により、社団法人日本薬剤師会及び各都道府県を通じて、薬局等に対し、既往歴等のある者に対する安全使用の徹底を図るよう指導した。

平成十一年十二月ごろ、大正製薬株式会社に対して、外箱の表示の改善等により、狭心症、高血圧等の循環器系疾患の既往歴のある者は購入前に医師又は薬剤師に相談すべきである旨の注意喚起を徹底するよう口頭で指導をした。

これらの対策の効果を具体的にお示しすることは困難であるが、これらの対策は、リアップの適正な使用の確保に資するものであったと考えている。

四について

前回答弁書一及び二についてで述べたとおり、副作用等報告において、医師等が患者の遺族に対し、副作用により死亡したものと疑われることについて告げているか否かの報告は求めておらず、お尋ねの症例についても、医師等が患者の遺族に対してどのような説明を行ったかは把握していない。

お尋ねの「補償問題」については、政府としてリアップの使用と症状の発現との間の因果関係を把握していないことなどから、具体的にお答えすることは困難であるが、医薬品の副作用の補償問題について一般論として申し上げれば、医薬品の副作用により死亡した患者の遺族は、医薬品の製造業者等の民事責任が認められる場合には、民法(明治二十九年法律第八十九号)等の規定に基づき損害の賠償を請求することができる。また、医薬品の副作用による健康被害については、医薬品が適正な使用目的で適正に使用されたにもかかわらず生じたものであるなど所要の要件を満たす場合、医薬品副作用被害救済制度の対象として、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法(昭和五十四年法律第五十五号)第二十八条第一項の規定に基づく救済給付(平成十六年四月一日からは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(平成十四年法律第百九十二号)第十六条第一項の規定に基づく救済給付)が行われることとなる。

五について

副作用等報告については、医薬品の安全対策のため、医薬品ごとの症例の集積状況等を踏まえ、医薬品の添付文書における使用上の注意の改定が必要であるかなどについての評価を厚生労働省において行っているところであるが、今後、このような取組を強化していくため、平成十六年四月一日から、同日に設立を予定している独立行政法人医薬品医療機器総合機構においても、副作用等報告の分析及び評価を実施することとしている。また、医薬品の副作用等報告に係る個別の報告については、通常、個別の報告によって医薬品の使用と副作用と疑われる症状の発現との間の因果関係を明らかにすることは困難であることなどから、報告された症状が副作用であるかなどについての評価は行っておらず、今後、かかる運用を変更することは予定していない。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×4趣旨が明らかではない ×1承知していない ×2

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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