ちばレポのような通報システムを、自治体でも議員事務所でも自前で持つ
——無料OSS「FixMyStreet」の日本語版を当社が作りました
株式会社エクスブリッジ(名古屋) / 2026年9月7日時点の公開情報と自社検証に基づいています
最初に書いておくと、千葉市の「ちばレポ」は先駆的で、よくできた仕組みです。市民がスマホで道路や公園の不具合を写真と位置つきで投稿し、市が対応状況を公開する。2014年から続き、2026年にはアプリ登録なしの「かんたん投稿」まで加わりました。
問題は、この仕組みが自治体ごとの個別発注で、小さな自治体や、自治体ではない主体(議員事務所・政党支部・町内会)には手が届かないことです。
まず事実——名古屋市にあるもの、無いもの
| 名古屋市公式LINE「道路公園損傷通報」 | ちばレポ(千葉市) | FixMyStreet 日本語版 | |
|---|---|---|---|
| 通報できる対象 | 道路・公園の損傷 | 道路・公園ほか市が定める分類 | 分類は自由に設定(不法投棄・街灯・落書き…) |
| 他の人の通報を見る | — | ○(地図・一覧) | ○(地図・一覧・RSS/メール通知) |
| 対応状況の公開 | — | ○ | ○(受付→対応中→完了) |
| 運営できる主体 | 名古屋市 | 千葉市 | 誰でも(自治体・事務所・団体) |
| 費用 | — | 市の予算 | 本体無料(AGPL)+VPS代 |
棚卸し——通報システムに本当に必要な5つ
- 位置(地図にピン)と写真
- 分類(道路の穴・不法投棄・街灯…)と、分類ごとの送り先
- 通報の一覧と地図(重複を防ぎ、放置を見える化する)
- 対応状況の更新と公開
- 地域ごとの新着通知
FixMyStreet はこの5つを2007年から磨いてきたソフトウェアで、英国の多くの自治体で動いています。足りないのは日本語だけでした。
出口①:無料のオープンソース「FixMyStreet」——日本語版は当社が作りました
FixMyStreet(英国 mySociety・AGPL-3.0・GitHubスター600超)には40言語の翻訳がありましたが、日本語はありませんでした。当社が1,456文字列のうち1,409を翻訳し、本家へ Pull Request #6131 を出しています。
- 日本語版リポジトリ:katsushi2441/fixmystreet-jp(非公式・Docker で起動できる設定つき)
- 実録記事:FixMyStreetを日本語化して名古屋の地図で動かし、本家にPRを出すまで
日本の市区町村の境界は、mySociety が OpenStreetMap で運用する MapIt Global で引けます(名古屋市=市と区の両方)。名古屋市役所付近の地図で、日本語の分類が並ぶ通報フォームが動くところまで確認しました。
出口②:導入キット(5,500円)で、自分のサーバーに立てる
公式 Docker で立てて日本語化し、日本の境界を設定し、対応機関と分類を登録して通報フォームが動くまでの実測手順書と、踏んだ落とし穴8個、設定ファイル、DB に直接登録する SQL、そして Claude Code などの AI エージェントに渡せば設置を任せられる指示書を1つにしました。
FixMyStreet 日本語導入キットを見る(5,500円・税込)
出口③:自治体向け・事務所向けに作り込む——うちの本業です
「分類と送り先をうちの部署構成に合わせたい」「LINE から通報を受けたい」「通報先ナビ(住所→どこに言えばいいか)と一体にしたい」という場合は、バイブプロトタイピング(最短1営業日で動くデモ・ソース納品・110,000円税込〜)で承ります。議員・政党事務所むけの防災4本柱(説明ページ)と組み合わせると、「住所を入れると災害リスクが分かる」「困りごとをその場で受ける」が事務所の名前で揃います。
正直に書く——今の LINE 通報のままが合理的な場合
通報の対象が道路と公園だけで、市民が対応状況を見る必要がなく、自治体が自分で運営できているなら、名古屋市公式LINEの通報で足ります。FixMyStreet が効くのは、分類を広げたい(不法投棄・街灯・落書き・放置自転車)、対応状況を公開したい、自治体以外が運営したいのどれかに当てはまるときです。
3つの入口
① 無料で始める(FixMyStreet 日本語版)
fixmystreet-jp リポジトリと実録記事を読んで、Docker で立ててください。
② 導入キットで確実に(5,500円税込)
導入キット——手順書・落とし穴・設定・SQL・AI指示書。
③ まず無料で相談する
名古屋AI経営勉強会(LINEオープンチャット・匿名OK)か、Kurage.AI 相談チャットへ。議員・政党事務所の方はこちら。
一緒に売っていただける方へ
自治体・議員事務所・町内会に「通報の仕組みが欲しい」という声をお持ちの方へ。この提案(無料OSS+導入キット+カスタム)を紹介していただく販売代理店制度があります。
よくある質問
- ちばレポとは何ですか?
- 千葉市が2014年から運用する市民協働の通報システムです。スマホで道路や公園の不具合を写真と位置つきで投稿し、市が対応状況を公開します。2026年5月に登録不要の「かんたん投稿」が追加されました。
- 名古屋市には通報の仕組みがありますか?
- 名古屋市公式LINEの「道路公園損傷通報」があります。対象は道路・公園で、通報一覧や対応状況の公開はありません。
- FixMyStreet は日本語で使えますか?
- 使えます。当社が1,409文字列を翻訳し、本家へ PR #6131 を提出済みです。日本語版リポジトリ katsushi2441/fixmystreet-jp で公開しています。
- 共有レンタルサーバーで動きますか?
- 動きません。Perl+PostgreSQL+systemd のコンテナなので、Docker が動く VPS か自社サーバーが要ります。メモリ2GB以上を推奨します。
- 議員事務所でも運営できますか?
- できます。対応機関を事務所、通報先を事務所のメールにすれば、困りごと受付と進捗公開の仕組みになります。誰でも見られる情報発信ページなので公選法の寄附禁止に触れない設計ですが、個別の運用は選挙管理委員会にご確認ください。
- 本家に取り込まれたらどうなりますか?
- 本家の翻訳が正になり、当社の日本語版リポジトリは差分の保守にとどめます。mySociety は Transifex を正式窓口にしているため、PR で受けてもらえない場合はそちらに載せ替えます。
※本ページの記載は2026年9月7日時点で当社が公式サイト・公開情報から確認した内容と、自社の検証結果に基づきます。FixMyStreet は mySociety の、ちばレポは千葉市の名称です。当社はいずれとも無関係です。
