日本語対応のOSSを1日で完全攻略する技術
中小企業や個人がSaaSなどの固定費を払い続ける背景には「自社で作れないから借りている」という構造的な問題があります。特に、導入したツールが不完全な多言語対応で使い物にならない状況は、現場への無駄な工数という見えないコストを生みます。私はこの問題をAIとシステム開発技術で解決したいと考えています。OSSの翻訳を単なる手作業ではなく、自動化された「型」として実装することで、外部依存による制約を減らし、自社でコントロール可能な環境を構築することが重要です。
私は1995年から業務システムを作ってきました。現場での基幹システム開発やパッケージ販売、オフショア開発の会社経営を経て、現在はAI事業を行っています。これまで培ってきた技術を活かし、私は「作れるなら借りなくていい」という方針で、買い切りやソース同梱、自前サーバーで動くものづくりを追求してきました。今回のZammadの日本語化もその延長線上にあります。実測23%しかなかった翻訳を、ローカルLLMと機械検証を組み合わせたフローによって1日で100%に引き上げました。
具体的には、以下の手順を「型」として確立しました。
・カバレッジを実測する
・ローカルLLMで全訳を行う(API費用は0円)
・変数やHTMLタグが一致するか機械照合し、不適合を自動排除する
・本家の正規ルートであるWeblateへ一括投入する
この手法の核心は、品質をプロンプトの指示に頼るのではなく、後工程での機械的な検証で担保することです。これにより、これまで数週間かかっていた作業を1日に短縮できました。日本語がないOSSは日本の企業にとって存在しないのと同じですが、そこを埋める技術を持つことは大きな武器になります。本家へ反映させれば保守コストもゼロになるため、中小企業の戦略として極めて効率の良い投資になると確信しています。
この記事は、次の動画をつくったときに考えたことです。
動画: https://kurage.exbridge.jp/kuragev.php?id=b38c60a5e1c24711
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