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学校における舞台芸術鑑賞機会の確保・拡充に関する質問

参議院 第134回 第6号検討してまいりたい ×1

提出者
参議院
提出日
1995年12月11日
内閣転送 1995年12月13日
答弁書受領日
1995年12月19日
提出から8日
答弁の項目数
5
質問 1,438字/答弁 661字

質問本文

学校における舞台芸術鑑賞機会の確保・拡充に関する質問主意書

子どもにゆとりある生活を確保するために平成四年から月一回の学校週五日制が導入され、さらに平成七年度からは隔週五日制が実施された。しかし、子どもたちを取り巻く厳しい教育環境は依然変わらず、授業時間数さえ変わらないまま学校行事やゆとりの時間が削られる形での隔週五日制が行われている。また過熱した塾通いも一向に収まらず、子供たちはなかなかゆとりが持てないのが現実である。

このような状況下で子供小劇場等の演劇鑑賞教室及び地域公演をとおして、日ごろ子供たちは学校の授業では感じることのできない貴重な体験を演劇鑑賞教室から体得することができていたが、それが今バブル経済終焉と教育にゆとりを設けることを目的に導入された月一回週五日制さらに隔週五日制の実施、そして「児童数減」と言うトリプルパンチにより学校での演劇鑑賞教室数が激減している。子どもにゆとりある生活を確保するための当初の目的とはかけ離れているのではないかとの疑問の声も出ている。

真に子どもにゆとりある生活を実現するために演劇鑑賞教室の育成を視点に積極的に推進するべきと考える。

従って、次の事項について質問する。

一 子どもに演劇を鑑賞させることは、子ども自身の表現を豊かにすると考えるが、学校行事を組み立てていく時、映画会、音楽会、演劇鑑賞会などの演劇教室の位置付けをどのように考えるのか。

二 新学習指導要領の小学校指導書では「学校内外を通した児童の生活の充実と活性化を図ることが大切……」とされ、そのため「学芸的行事としては児童が各教科書などにおける日ごろの学習の成果を総合的に発展させ、発表しあい、お互いに鑑賞する行事と、児童の手によらない作品や催し物を鑑賞する行事とがある。」と明記されている。しかるに、隔週五日制は、学芸的行事の削減によって実施されている。学芸的行事と学校週五日制の実施との関連をどのように考えるのか。

三 学校週五日制の実施にあたって、学校、家庭、地域がそれぞれの役割を分担し、各々その教育機能を発揮することが期待されていることは承知している。しかし舞台芸術の鑑賞機会は地方格差があることも事実である。地域によっては、学校が積極的にその機能を提供することが適切と思われるが、政府の見解はどうか。

四 学校週五日制、児童数の減少で演劇教室をめぐる状況は厳しくなってきている。特に遠隔地や小規模校では、保護者の負担だけでは劇団等が学校公演を行うことは困難になってきている。このような現状に対処するため、自治体が学校公演の費用を負担する場合には国が補助措置を講ずるなど、地域や学校規模を問わず子供が学校で舞台芸術の鑑賞機会を得られるよう、国として何らかの施策を講ずるべきであると考えるが、政府の見解はどうか。

五 文化庁は合唱、オーケストラ、ミュージカル、文楽、演劇、邦楽・邦舞の鑑賞を学校で行う「中学校芸術鑑賞教室」を開催し、本年度は全国で合わせて四十七公演を予定している。しかしこの数は全国の中学校数の〇・四%にすぎず、今後一層の拡充を図る必要があると考えるが、政府の見解はどうか。

六 学校を子供の生活と文化のための開かれた「地域のステーション」にすると同時にそこに暮らす地域住民全体の地域ステーションとして位置付け、演劇教室の際には地域の住民も参加、鑑賞できるように発展的に考えるべきと思われるが、政府の見解はどうか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

学校における映画会、音楽会、演劇鑑賞会などは、特別活動の一つである学校行事として実施する場合、学芸的行事に位置付けられる。これらの学校行事は、各学校において、学校や地域の実情に応じて、その具体的な内容を計画し、実施することとされている。

二について

月二回の学校週五日制の実施に当たっては、各教科の教材等の精選、学校行事や各教科等外の活動の精選、短縮授業の見直しなどを総合的に行うよう指導しているところである。

学芸的行事を含めた学校行事の精選については、これを一律に削減するのではなく、個々の行事の教育的な効果を十分検討して、学校や地域の実情に応じ、必要なものを適切に実施することが大切であると考える。

三について

舞台芸術の鑑賞については、学校や地域の実情に応じて、学校においてその機会を設けたり、鑑賞の場として学校施設を提供したりすることは適切なことであると考える。

四及び五について

文化庁においては、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供するため、御指摘の中学校芸術鑑賞教室等の事業を実施してきているところであり、これらの事業の実施に当たっては、毎年、地方公共団体からの要望を聴取し、また、実施地域等が偏らないよう配慮しているところである。なお、中学校芸術鑑賞教室の拡充については、現下の財政状況等にも配慮しながら検討してまいりたい。

六について

学校において芸術鑑賞の機会が提供される場合に地域住民が参加することについては、当該学校長等が、学校や地域の実情を勘案しつつ、適切に判断するものと考えている。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

検討してまいりたい ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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