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輸入小麦の確保と食糧安全保障戦略に関する質問主意書
参議院 第177回 第160号趣旨が明らかではない ×1
質問本文
平成十一年にアフリカのウガンダで発生した小麦の病気である「小麦さび病」が、アフリカから風に乗ってアジアに広がっている。この「小麦さび病」の影響により、最大で世界の小麦の八十パーセントが被害を受けるとの試算もあり、世界の小麦生産への深刻な影響が懸念されている。実際、小麦の国際市場価格は「小麦さび病」などの影響により近年急激に上昇している。
他方、我が国の小麦の自給率は十一パーセントに過ぎず、「小麦さび病」は我が国の食糧安全保障戦略に直結する重要課題である。
そこで以下のとおり質問する。
一 政府は、「小麦さび病」による世界的な小麦の減産の可能性を踏まえ、我が国における小麦の安定的な供給を確保するため、具体的にどの国との間で小麦の安定供給契約を現在結んでいる、あるいは、結ぶ予定なのかについて明らかにされたい。
二 世界的な「小麦さび病」対策について、政府は具体的にどのような形で関与しているのかについて明らかにされたい。
三 世界の約三十か国が、GPS(全地球測位システム)を利用した「小麦さび病」の監視体制に参加しているが、我が国もこの監視体制に参加するのか。政府の見解を示されたい。
四 我が国で生産されている小麦が「小麦さび病」に耐えられるようにすべく、品種改良をする必要があると思料されるが、「小麦さび病」対策として、政府が資金援助ないし技術援助をする予定はあるのか。政府の見解を示されたい。
五 このままのペースで「小麦さび病」が広まった場合、我が国が必要とする小麦を十分確保できなくなる可能性が高い。その場合、不足分については小麦の代替品を用意する必要があるが、具体的にどのような作物を検討しているのか及び検討対象となる作物について国内生産と輸入のいずれを検討しているのかについて明らかにされたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
御指摘の「小麦の安定供給契約」の意味するところが必ずしも明らかではないが、我が国の小麦の輸入については、小麦の需給及び価格の安定を図るため、従来から一元的に国家貿易により行っており、国が輸入者として交渉力を発揮することによって、主な輸入先国であるアメリカ合衆国、カナダ及びオーストラリアから安定的に確保している。
二について
我が国は、小麦さび病のうち御指摘のもの(以下単に「小麦さび病」という。)の対策として小麦の品種改良等の研究を行っている国際的な農業研究機関である国際とうもろこし・小麦改良センター(CIMMYT)に、資金を拠出している。
三について
国際とうもろこし・小麦改良センターによる小麦さび病の監視の取組は、同センターが被害拡大のおそれが高いと判断し、参加を求めた国を中心に実施されているところであり、我が国としてこれに参加することは、現時点では、予定していない。
四について
国内の研究機関に対して、小麦さび病に関する研究開発への支援を行うことは、現時点では、予定していない。
五について
現在のところ、我が国の小麦の主な輸入先国であるアメリカ合衆国、カナダ及びオーストラリアにおいて小麦さび病が発生しているとの情報はないが、引き続き、世界各国における小麦さび病のまん延の状況等を注視し、国家貿易により、適正な備蓄水準を維持しつつ、安定的な小麦の輸入の確保に努める考えである。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。