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高速道路の透光板の長寿命化対策に関する質問主意書

参議院 第177回 第99号承知していない ×1

提出者
参議院
提出日
2011年3月2日
内閣転送 2011年3月7日
答弁書受領日
2011年3月11日
提出から9日
答弁の項目数
2
質問 1,276字/答弁 966字

質問本文

近年、経済活動の広域化が進展するとともに、東アジア諸国の経済成長により国際競争が激化しており、人・モノの流れの効率化による国際競争力の強化が喫緊の課題である。我が国の高規格幹線道路の整備済み延長は九千四十七キロメートル(平成十九年四月現在)である一方、高速道路ネットワークが連続していないのが現状であり、危険極まりない暫定二車線の四車線化などを含めて東アジアの交通ネットワークとの連携を意識しつつ早急に高速道路ネットワークの効率化を図ることが重要だと認識している。

また、既存の社会資本ストックについて戦略的な維持管理体制を構築して、長寿命化対策を適切に実施していくことが重要である。国土交通省において、昨年度から、社会資本ストックの適切な維持管理を行うために、これまでの「事後的管理」から「予防保全的管理」へ転換を図ったと認識しており、その流れが加速され充実強化されることが極めて重要である。

近年、高速道路において顕著になってきている課題は、遮音壁として景観を重視する等の観点から設置されている透光板の維持管理である。透光板の設置により、高速道路利用者にとっては、圧迫感が軽減されるなど多くの安全面の効果があると認識している。しかしながら、既存の透光板について白濁・劣化などの問題が起きている。そこで、予防保全的管理と長寿命化対策の観点から、以下のとおり質問する。

一 高速道路の透光板設置の現状について

高速道路上の遮音壁については、景勝地などの風景を重視し景観向上を図るために、地域の方の要望する箇所などについて、平成三年度頃から、透光板を設置してきている。約二十年が経過して、既存の透光板には白濁・黄ばみ・たわみ・表面剥離などの劣化箇所が多数発生しているが、その劣化面積、同面積が透光板設置面積にしめる割合(高速道路会社別)及びその劣化原因についての政府の現状認識を示されたい。また、高速道路上の劣化した透光板の改善対策についての政府としての取組を示されたい。

二 高速道路の透光板の長寿命化対策について

高速道路上の透光板設置については、高速道路利用者への圧迫感・閉塞感を緩和させ安全かつ快適な運転に資するものであり有効なものだと実感している。また、高速道路周辺地域の住民にとっても景観向上が図られるとの声もあり、今後とも可能な限り透光板の設置を推進すべきと考える。

今後、高速道路上に設置予定の透光板について、十分に考慮すべきことは、戦略的維持管理体制の構築の観点を踏まえ、予防保全的管理を可能にするために、最低でも二十年間は白濁しないなどを評価できる性能基準に基づき設置時点の性能を維持し、長寿命化させることだと考えるが、政府の見解如何。

また、ライフサイクルコストの低減とイニシャルコストの低減を同時に図る経済性も十分考慮することが必要だと考えるが、政府の見解如何。さらに、循環型社会構築の観点から、既存の透光板を交換する際、環境負荷の少ない材料またはリサイクル方法で再利用を図ることが必要だと考えるが、政府の見解如何。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

高速道路会社(道路整備特別措置法(昭和三十一年法律第七号)第二条第四項に規定する会社をいう。以下同じ。)においては、その管理する高速道路(高速道路株式会社法(平成十六年法律第九十九号)第二条第二項に規定する高速道路をいう。以下同じ。)の沿道の騒音対策として設置する遮音壁の一部に、遮音壁による日照阻害の緩和、眺望の確保、利用者が感じる圧迫感の軽減等を図る目的で透光性を有する遮音板(以下「透光性遮音板」という。)を設置している。このうち一部の透光性遮音板には、黄ばみ、曇り等が生じていると承知しているが、お尋ねの「劣化面積」及び「割合」については、把握していない。なお、高速道路会社における透光性遮音板の設置面積は、平成二十三年二月現在、全体で約百三十八万平方メートルである。

一般論としては、透光性遮音板に黄ばみ、曇り等が生じる主な原因は、太陽光による劣化であると考えられる。

高速道路会社は、高速道路株式会社法第五条第一項第二号の規定に基づき、高速道路の維持、修繕その他の管理を行っており、黄ばみ、曇り等が生じた透光性遮音板についても、当該管理の一環として、利用者や地域住民の意見も参考としながら、その設置目的に照らし、必要に応じて取替え等の対応をとることとしていると承知している。

二について

高速道路における透光性遮音板の設置に関しては、その設置目的に照らして必要とされる透光性能が耐用年数期間を通じて維持されるものを使用することや、ライフサイクルコストも含めた経済性の向上やリサイクルの推進等による環境負荷の低減を図ることが重要であると認識している。

高速道路会社においても、このような認識の下、透光性遮音板の透光性能に関し、例えば東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社及び西日本高速道路株式会社においては、その耐用年数を二十年と想定した上で、耐用年数経過時点においても一定の透光性が維持されるものであることという性能基準を定め、当該基準を満たす透光性遮音板を使用することとしており、今後は、技術開発の動向やライフサイクルコストも含めた経済性の観点も踏まえ、当該基準や性能評価方法の見直しについて検討を行うほか、環境負荷の低減を図るためのリサイクル方法についても検討を行うこととしていると承知している。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

承知していない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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