ことばで探す › 参議院 第217回
消防団員の支援に関する質問主意書
参議院 第217回 第200号
質問本文
消防団は、地域防災力の中核と位置付けられている。総務省消防庁においては、消防団員(以下「団員」という。)の報酬基準の見直しとともに、入団促進のための広報、企業・大学への働きかけ等の取組を進めてきたところであるが、団員の高齢化や地域社会への帰属意識の希薄化等を背景に団員数は減少を続けている。このような状況の中、消防団の持続可能性を確保する観点から、団員の処遇の一層の改善、団員の高齢化に対応した配慮、長年にわたり活躍してきた団員及び家族に対する敬意と感謝のための取組等について、更に検討すべき課題が残されていると考える。
以上の問題意識を踏まえ、以下質問する。
一 消防団活動は、団員の家族の理解と協力があってこそ成り立つ。私自身も元団員であり、同僚の団員から「博物館や美術館、遊園地等のチケットをいただければモチベーションが上がる」旨の声があったことを令和七年六月九日の参議院決算委員会(以下「当該委員会」という。)において村上総務大臣に紹介したところ、大臣は、「消防団員の御家族に対して表彰状とカタログギフトなどの記念品を授与する表彰制度を設けるなど、いろいろ創意工夫をしている例もあると承知しております。総務省の消防庁では、こうした事例を自治体に周知し、横展開を図っていきたいと考えております。」と答弁した。団員確保のためにも、こうした周知のための通知については速やかに行うべきと考えるが、具体的な発出の予定など今後の方針を示されたい。
二 消防団組織の活性化のためには、若年層の新規加入が強く求められている一方、団員の高齢化が進んでいる現実を踏まえ、身体的負担を軽減する観点から、消防の資機材の操作性の改善及び軽量の消火ホースの導入等を迅速に進めていくべきと考えるが、政府の方針を示されたい。
三 消防操法大会は、消防団の日頃の訓練成果を披露する重要な機会であるが、訓練の頻度や拘束時間の長さなどが団員の負担となっていると指摘されている。私自身も本年、三回の操法大会に出席し、このうち二つの大会で政治家の挨拶中に複数の体調不良者が出たことを目撃したところである。このことについて、当該委員会において、石破総理大臣及び村上総務大臣に対し、「来賓の政治家については、挨拶を行うのではなく、名前の紹介にとどめていただきたい」旨の要望を行ったところ、同僚委員から「与野党ともに理解すべきだ」との応援の声があった。団員の高齢化が進んでいる点を踏まえ、操法大会等の式典における政治家を始めとする来賓等の挨拶に伴う負担の軽減について通知を発出すべきと考えるが、政府の見解を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
御指摘の答弁における「消防団員の御家族に対して表彰状とカタログギフトなどの記念品を授与する表彰制度を設けるなど、いろいろ創意工夫をしている例」については、消防庁ホームページに掲載し、既に周知を図っているところである。
消防団員が家族の理解を得ながら、やりがいを持って活動できる環境づくりに地方公共団体がこうした事例を参考にしながら取り組むことができるよう、令和七年度中を目途に改めて通知等を発出し、地方公共団体に対し助言を行ってまいりたい。
二について
消防庁においては、消防団設備整備費補助金の対象に、小型化・軽量化された資機材を追加してきたところであり、また、「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に向けた取組事項について」(令和七年一月三十一日付け消防地第六十六号消防庁長官通知。以下「消防庁長官通知」という。)において、地方公共団体に対し、全ての消防団員が比較的容易に使用できる小型化・軽量化された資機材の整備を促しているところである。
引き続き、これらの取組を通じて、消防団の災害対応能力の更なる向上に取り組んでまいりたい。
三について
お尋ねの「操法大会等の式典における政治家を始めとする来賓等の挨拶に伴う負担の軽減」については、主催者等において適切に判断されるものと考えており、御指摘の「操法大会」については、地方公共団体において消防団員の負担軽減を図るための様々な取組が行われているものと承知している。
こうした取組を更に推進するため、消防庁長官通知において、「消防団の災害対応能力の強化、消防団員の負担軽減やそのご家族等の消防団活動への理解促進等の観点を踏まえ、地域の実情に応じた操法大会のあり方を検討いただきたい」と通知しているところであり、引き続き、「操法大会」における地域の実情に応じた消防団員の負担軽減を促進してまいりたい。