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未利用資源「あぶらちゃん」調査に関する質問主意書

参議院 第6回 第24号

提出者
参議院
提出日
1949年11月21日
内閣転送 1949年11月28日
答弁書受領日
1949年12月2日
提出から11日
答弁の項目数
0
質問 326字/答弁 477字

質問本文

未利用資源「あぶらちやん」調査に関する質問主意書

東北、北関東、北陸、中部地方等の高冷地標高七百米以上の山地に自然生する樟科植物「あぶらちやん」の果実は優良油脂及びカプリン酸等の成分を含有している。又新潟県南魚沼郡において集めてみたところ一万八千貫を得たという。

一 政府はこの未利用資源「あぶらちやん」の利用を組織的に計画をしているか。

二 「あぶらちやん」の成分の分析研究を行つたか。

三 「あぶらちやん」の全国分布状態を調査しているか。

右三点について回答を求める。

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参議院の原文・経過

政府答弁書

一、未利用油脂資源として、「あぶらちやん」の利用を促進する必要を認め、昭和二十三年以来「油脂資源増産全国協議会」を指導し、その下部組織(各府県単位)を中核として「あぶらちやん」の実の採集利用を奨励している。この種の未利用種子の採集は、採算と労務(従来は主に小学児童)運営の問題が重要であるから、先ず最も良い条件を具えた新潟、福島、栃木の各県下に採集の主力を注いでいるが、逐次各府県に採集利用の普及を図つて行く方針である。

二、財団法人日本農業研究所、小原農学博士の調査によれば、「あぶらちやん」の成分構成は次の通りであることが判明している。

カプリン酸………四〇-五〇%

ラウリン酸………三〇%

ミリスチン酸……一三%

オレイン酸………七-八%

なお、同博士によれば、「あぶらちやん」種子の含油率は二〇%である。この油の用途は石鹸原料として適当と考えられる。

三、「あぶらちやん」は、本州の暖帯北部より温帯の山野に分布自生している落葉の灌木であつて、その種子は利用可能のもの五百万貫程度である見込であるが、その具体的分布状態については、目下調査中である。

参議院の原文

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