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骨髄移植と骨髄バンクに関する質問主意書

衆議院 第118回 第1号

提出者
衆議院
提出日
1990年3月22日
内閣転送 1990年3月26日
答弁書受領日
1990年4月10日
提出から19日
答弁の項目数
4
質問 395字/答弁 952字

質問本文

衆議院議長 櫻内義雄 殿

骨髄移植と骨髄バンクに関する質問主意書

白血病に代表される血液の難病に苦しむ人々は多いが、我が国ではこの病気に対する有効な治療法といわれる骨髄移植が定着していない。私はかねてから、難病対策の充実を一貫して政府に迫ってきたが、骨髄移植問題は行政の対応によって大きく前進するものと考える。

よって以下の質問をする。

一 いわゆる骨髄移植の我が国における現状を明らかにされたい。

二 米国など諸外国における骨髄移植の現状をどのように把握しているのか、明らかにされたい。

三 我が国においても、東海骨髄バンクのような骨髄移植に関する民間団体が積極的に活動している事例があるが、国内におけるいわゆる骨髄バンクの現状及び登録者数を明らかにされたい。

四 東海骨髄バンクのような民間団体の努力だけを当てにせず、公的な骨髄バンク制度の導入を図るべきと考えるがどうか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

「骨髄移植による悪性腫瘍の根治療法に関する研究班」報告(平成元年度)によれば、我が国では昭和六十三年度に骨髄移植が二百四十五例実施されており、そのほぼ全部が血縁者からの骨髄の提供によるものとされている。

また、同報告によれば、昭和五十八年度から昭和六十三年度までに実施された急性白血病の患者に対する骨髄移植(合計百七十七例)について、患者の五年生存率は四十三パーセントとされている。

二について

千九百九十年一月に開催された国際協力骨髄提供者組織(CMDP)の会議における報告等によれば、アメリカにおいては、アメリカ赤十字社を母体とした約八万人の登録者を有する骨髄バンクがあり、千九百九十年一月までにこれを利用した骨髄移植が約三百例行われているとされており、イギリスにおいては、患者家族の組織を母体とした約十四万人の登録者を有する骨髄バンクがあり、これを利用した骨髄移植が行われているとされている。また、同報告等によれば、その他の西欧諸国においても骨髄バンクが組織され、これを利用した骨髄移植が行われているとされている。

なお、これらの国々においても骨髄バンクを通さない血縁者間における骨髄移植が、我が国と同様に行われていると承知している。

三について

東海骨髄バンクは、患者及び骨髄移植に関する医療関係者が中心になり、愛知県、三重県、岐阜県及び静岡県を活動範囲として平成元年十月に発足し、提供希望者の登録等の活動を行っている団体であり、平成二年二月末現在四千人余りの提供登録者がいるとされている。平成元年秋には同バンクを利用した骨髄移植が初めて行われたと聞いている。

その他の地域においても、骨髄バンク設立の動きがあると聞いている。

四について

骨髄移植には、その治療方法としての評価、骨髄の採取に伴う提供者側の合併症等の危険、精神的負担等の問題があり、第三者からの骨髄の採取を前提とする骨髄バンクについては、医学的、社会的、倫理的に更に検討する必要があると考えている。

したがって、現在、骨髄移植に係る問題につき、各界の有識者を集めた研究班により検討が進められているところであり、近く検討の結果が得られることとなっており、この報告を尊重しつつ今後の骨髄移植に関する対策を進めてまいりたい。

衆議院の原文

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