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即位の礼、大嘗祭に関する質問主意書
衆議院 第119回 第8号
質問本文
衆議院議長 櫻内義雄 殿
即位の礼、大嘗祭に関する質問主意書
一九九〇年十一月にとり行われる即位の礼、大嘗祭は日本国憲法施行後、はじめての此の種の儀式であることに鑑み、象徴天皇の性格にふさわしい内容と形式によるものかどうか、強く国民の知りたいところと考える。
従って、次の事項について質問する。
一 旧憲法下における現人神としての天皇の即位の礼と、新憲法下における人間たる象徴天皇の即位の礼とは、おのずから異なる形式によるべきものと考えるが、依然として古代中国の道教思想にもとづく八角形の台座を具備する「高御座」を使用するのは「天孫降臨」の神話とあいまって、大正、昭和の両天皇と同じ扱いとなり、象徴天皇の性格をゆがめるものではありませんか。
二 大嘗祭の意義づけについては、皇室の即位の礼にともなう伝統行事だとの説明があるようですが、戦前の国定教科書によると、「大神と天皇とが御一體におなりあそばす御神事であって、わが大日本が神の国であることを明らかにするもの」とあります。今回の大嘗祭では、その意義づけを明確に否定することができますか。できるとすれば、従来の大嘗祭の形式、内容の何がどう変わったからでしょうか。
三 「神座」とも「寝座」とも言われるベッドのようなものが、大嘗祭の式場には拵えていると伝えられるが、存在するとすれば何に使われるものでしょうか。新天皇はこの「寝座」で「真床追衾」にくるまり、共寝者も想定した「模擬共寝」も伝えられていますが、そのような説はあやまりでしょうか。
四 式場内陣に采女(うねめ)と呼ばれる女性二人が入るそうですが、この采女二人はどのような役割を行うものでしょうか。
五 相当額の国費を使うこの儀式は「信教の自由」の憲法精神に違背するの声もあります。新しい時代と象徴天皇制にふさわしく、悠紀殿、主基殿内の秘儀とされているものを、主権者たる国民に公開されるべきではありませんか。
右質問する。
政府答弁書
一について
高御座は、歴史上、伝統的皇位継承儀式の中核であるいわゆる即位礼において用いられるのが常とされ、皇位と蜜接に結びついた、古式ゆかしい調度品として伝承されてきたという、文化的・伝統的な面を有しており、今回の即位礼正殿の儀に際し、高御座のこのような面に着目してこれを用いたものであるから、高御座の使用は、憲法上の天皇の地位をゆがめるものではないと考える。
二について
大嘗祭は、天皇陛下が、御即位の後、初めて、大嘗宮において、新穀を皇祖及び天神地祇にお供えになって、みずからもお召し上がりになり、皇祖及び天神地祇に対し、安寧と五穀豊穰などを感謝されるとともに、国家・国民のために安寧と五穀豊穰などを祈念される儀式であると認識している。なお、御指摘のような記述のあることは承知しているが、それは当時の特殊事情によるものと考える。
三について
御指摘のいわゆる寝座は、皇祖がお休みになられるために見立てられた神座であると承知している。
四について
御指摘の采女は、天皇陛下が神饌を御親供になる際にお手伝いをすると承知している。
五について
大嘗祭の中核である大嘗宮の儀は、深夜、厳粛かつ静寂な中で、悠紀殿及び主基殿において、天皇陛下が皇祖及び天神地祇に安寧と五穀豊穰などを感謝し、祈念される儀式であり、儀式の性格上、その公開にはおのずから制約があるものと承知している。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。