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「第三十八瑞祥丸」船長の解放等に関する質問主意書

衆議院 第166回 第347号

提出者
無所属
提出日
2007年6月6日
内閣転送 2007年6月11日
答弁書受領日
2007年6月15日
提出から9日
答弁の項目数
7
質問 1,417字/答弁 863字

質問本文

一 二〇〇七年五月二十八日付の日本経済新聞夕刊二十三面に、「拿捕の船長 解放される ロシア四ヵ月ぶり 日本に引き渡し」との見出しで、

「外務省は二十八日、今年一月に北方四島周辺で『違法操業』したとして、北海道羅臼町の漁船『第三十八瑞祥丸』がロシア国境警備当局に拿捕(だほ)された事件で、拘束されていた川端隆船長(五十二)が解放され、二十八日午前八時に日本側に引き渡されたと発表した。外務省職員が国後島古釜布沖の海上でロシア側から引き渡しを受けた。

外務省によると、川端船長は同日午後にも根室港に到着する予定。船長は『首や腰はやや痛みを感じるが、健康に大きな問題はない』と話しているという。ただ、ロシアの国境警備隊は、日本側の求めていた瑞祥丸の船体引き渡しを拒否した。外務省は引き続き船体引き渡しを要求する考えだ。第三十八瑞祥丸は一月二十一日、ロシアに負担金を払って北方四島周辺で操業する『安全操業』中に、国後島沖でロシア国境警備艇に拿捕された。川端船長を除く五人は二月三日に解放された。」との記事(以下、「日経新聞記事」という。)を掲載していることを外務省は承知しているか。

二 「第三十八瑞祥丸」が二〇〇七年一月二十一日にロシア国境警備当局に拿捕された事件(以下、「第三十八瑞祥丸事件」という。)が起きてから、川端隆船長(以下、「川端船長」という。)が同年五月二十八日に解放されるまで、外務省はロシア側に抗議を行ったか。行ったのならば、抗議を行った日にち、場所、内容、及び日本側の誰がロシア側の誰に対して抗議を行ったか、時系列で示されたい。

三 「第三十八瑞祥丸事件」に関して、外務本省より在ロシア日本国大使館に対して、ロシア側に抗議するようにとの訓令がなされたか。

四 「第三十八瑞祥丸事件」が起きた時点での、外務省欧州局ロシア課長は誰か。

五 四のロシア課長からロシア側に対して、「第三十八瑞祥丸事件」に関して抗議は行われたか。行われたのならば、抗議を行った日にち、場所、内容、及びロシア側の誰に対して抗議を行ったか、時系列で示されたい。

六 二〇〇六年十月二十七日閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一六五第八八号)では、「北方領土領域で日本国民が事件、事故に遭遇した場合、当該日本国民が必要とする保護、援助について、政府のいかなる機関が行うことになるか。」との問に対して、「お尋ねについては、個別具体の事例に即して、適切な機関が対応することとなる。」との答弁がなされているが、「第三十八瑞祥丸事件」にはどの政府機関が対応したか。

七 「第三十八瑞祥丸事件」が起きてから「川端船長」が解放されるまで、六の政府機関は「川端船長」と何回連絡をとったか。連絡の日時と形態を明らかにされたい。

八 二〇〇六年八月十六日、根室市のカニかご漁船「第三十一吉進丸」が銃撃・拿捕される事件が起き、「第三十一吉進丸」の船体がロシア側に没収され、日本から「第三十一吉進丸」の船体の引き渡しをロシア側に求めていたと承知するが、「第三十一吉進丸」の船体引き渡しについて、二〇〇七年六月六日現在、どの様な進捗状況を見せているか説明されたい。

九 「日経新聞記事」によると、「第三十八瑞祥丸」の船体の引き渡しを外務省は引き続きロシア側に要求していくと書かれているが、外務省はロシア側のどの機関とどの様な方策を持って交渉に臨むのか説明されたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘の記事については、外務省として承知している。

二、三及び五について

二千七年一月二十一日、外務本省において、当時の松田邦紀外務省欧州局ロシア課長よりコスチン在日本国ロシア連邦大使館参事官に対し、事実関係の詳細の確認を求めるとともに、拿捕が事実であるとすれば、北方領土問題に関する我が国の立場にかんがみ、我が国として到底受け入れられず、誠に遺憾であり、迅速な解決を求める旨申入れを行った。また、同月二十二日、モスクワにおいて、外務本省からの訓令を受けて、在ロシア連邦日本国大使館よりロシア連邦外務省に対し同様の申入れを行った。

同日、コスチン在日本国ロシア連邦大使館参事官より拿捕に関する事実関係につき通報があったことを受けて、中村和彦外務省欧州局ロシア課首席事務官より同参事官に対し、本件拿捕は、領土問題に関する我が国の立場にかんがみ、我が国として到底受け入れられず、誠に遺憾であり、拿捕された船体及び乗組員の即時解放を求める旨改めて申し入れた。

その後も、外務省よりロシア連邦政府に対し、領土問題に関する我が国の立場を申し入れるとともに、拿捕された船体及び乗組員の即時解放を累次にわたり求めてきている。

四について

当時の外務省欧州局ロシア課長は、松田邦紀である。

六について

御指摘の事件については、外務省を含む関係省庁間で必要な連絡を緊密にとりつつ、対応した。

七について

在ユジノサハリンスク総領事館より、複数回電話連絡を行ったが、連絡の日時等の詳細について明らかにすることは、御指摘の船長のプライバシーにかかわることから、お答えすることは差し控えたい。また、御指摘の船長と外務省職員との面会については、先の答弁書(平成十九年五月二十五日内閣衆質一六六第二二九号)においてお答えしたとおりである。

八について

御指摘の船体については、二千七年六月六日現在、ロシア側から返還されていない。

九について

外務省よりロシア連邦の関係当局に対し、川端船長の解放後も引き続き御指摘の船体の返還を申し入れている。

衆議院の原文

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