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大阪・関西万博会場のガス濃度測定に関する質問主意書
衆議院 第217回 第249号
質問本文
公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下、「万博協会」という。)は、令和六年三月二十八日に万博会場内で発生したメタンガスによる爆発火災事故を受け、同年九月十三日の理事会において、メタンガス対策として「会期中、ガス濃度測定を継続的に実施し、博覧会協会HPにて、測定値を毎日お知らせする。来場者等がわかりやすい公表内容を検討」と決定していた。
これに関連し、以下政府に対し質問する。
一 万博協会のホームページでは、毎日「気象・安全情報」をお知らせするとしており、その中で「ガス安全確認状況」という項目があり、前日の午後六時台に「安全にご来場いただけます」と記載されている。しかし、測定値を毎日お知らせするものとはなっていない。測定値のお知らせはしないということは、理事会で決定した方針と異なるが、方針変更はどこで行われ、いつ、政府として了承したのか。
二 令和七年六月二日に、万博協会はホームページにて、「万博会場内におけるメタンガス検知状況」として、「万博協会開幕後一か月間のメタンガス検知状況を取りまとめましたのでお知らせします。」としている。
それによると、いわゆるGW工区・交通ターミナルにおいて、同年四月十三日から五月十二日の間に側溝などに設置される格子状のグレーチング蓋等への交換を二十七カ所で実施し、うち交換前に二十二カ所で基準値以上を検知したとある。また、穴あき蓋への交換を行った二百九十六カ所のモニタリングにおいても、二カ所で基準値以上を検知したとある。
二十四カ所で基準値以上となっていたということになるが、その検知した日において、どのような基準で「安全にご来場いただけます」とお知らせをしていたのか。政府として把握するところを明らかにされたい。
三 二において、基準値以上となったカ所では、メタンガスの爆発下限界である五ボリュームパーセント以上の濃度が測定されたことはあるのか。政府として把握するところを明らかにされたい。
四 従来、万博協会は一定期間の「万博会場内等のガス濃度測定結果」を公表してきた。直近では令和七年四月三日に、同年一月から三月度について公表している。そこでは、メタンガスの検知状況について、地点と測定値を公表していた。同年六月二日の「万博協会開幕後一か月間のメタンガス検知状況」では、なぜ地点と測定値が公表されていないのか。政府として把握するところを明らかにされたい。
五 測定値の公表がされなくなったということは、万博協会は隠蔽しているのではないかとの印象を与えると考える。来場者の安心・安全の確保のためには、政府として測定値の公表をするよう万博協会に求めるべきではないか。
右質問する。
政府答弁書
一について
令和七年四月十三日から開催されている国際博覧会(以下「博覧会」という。)の会場内におけるメタンガスの状況の公表の方法については、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下「博覧会協会」という。)において決定されるものであるところ、博覧会協会として、令和六年九月十三日の博覧会協会の臨時理事会において「会期中、ガス濃度測定を継続的に実施し、博覧会協会HPにて、測定値を毎日お知らせする(会場全体をカバーするための検知場所や頻度等は今後検討)。来場者等がわかりやすい公表内容を検討」と決定した後に、改めて当該公表の具体的な内容を検討した上で、令和七年三月十七日の博覧会協会の定例理事会において「会期中、会場内全域でのガス濃度測定を継続的に実施するとともに、各施設管理者・事業実施者に協力を頂き、各施設等での換気実施・安全確認を徹底する。」及び「安全確認の状況については、常時公表していく。」と決定したものであると承知している。
二及び三について
博覧会の開催期間中は、博覧会協会において、博覧会の会場内の全体でメタンガスの濃度を継続的に測定しており、来場者が立ち入らない地中にある配管等のための空間において、お尋ねの「基準値以上となったカ所では、メタンガスの爆発下限界である五ボリュームパーセント以上の濃度が測定されたこと」があることは承知しているが、「その検知した日」においても、来場者が観覧する経路及び博覧会の会場内の建物におけるメタンガスの濃度の測定結果が基準値未満であったことから、博覧会協会が「安全にご来場いただけます」と公表していたものと承知している。
四及び五について
御指摘の「同年六月二日の「万博協会開幕後一か月間のメタンガス検知状況」では、なぜ地点と測定値が公表されていないのか。」については、博覧会協会が令和七年六月二日に公表した「万博会場内におけるメタンガス検知状況(二〇二五.四.一三〜二〇二五.五.一二)の公表について」において、測定地点を特定することによって当該測定地点やその周辺に所在する設備や来場者等に危害を及ぼすおそれのある行為等が行われることを未然に防止する観点から、公表していないものと承知している。いずれにせよ、政府としては、博覧会の会場内におけるメタンガスの状況については、博覧会協会において、具体的な「測定値の公表」の有無にかかわらず、来場者等に分かりやすい形で公表する必要があると考えている。