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ソウル日本大使館前の慰安婦像の撤去に関する質問主意書

衆議院 第219回 第160号

提出者
無所属
提出日
2025年12月11日
内閣転送 2025年12月17日
答弁書受領日
2025年12月23日
提出から12日
答弁の項目数
3
質問 1,326字/答弁 465字

質問本文

平成二十七年十二月二十八日の日韓外相会談における慰安婦問題に関する合意の確認後、尹炳世大韓民国(韓国)外交部長官は、共同記者会見の場で、「韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて、適切に解決されるよう努力する。」と明言した。しかしながら、同合意が確認されてから十年を迎えようとしている現時点においても、在韓国日本大使館前の慰安婦像は撤去されていない。さらに、平成二十八年、在釜山総領事館に面する歩道にも慰安婦像が設置され、これも撤去されていない状況にある。

国と国との約束を守ることは、国家関係の基本である。韓国側による合意履行は、両国関係発展の基礎であり、合意に反する慰安婦像の設置維持は、極めて遺憾であると考える。

一方で、この十年間で、韓国における慰安婦問題の認識が変化したと承知している。令和二年に韓国の運動関係者の間で内紛が生じ、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯の尹美香元代表が、元慰安婦と主張する女性の中で最も著名な李容洙氏が実際には慰安婦でなかったことを示唆した。当該発言について、韓国紙・朝鮮日報は、令和二年五月九日付の社説で、「慰安婦問題では国民から寄付を集め、日本からも慰労金を受け取り、最終的に国会議員にまでなった人物たちは今、これまであれほど持ち上げてきた女性を本物ではないかのように、あるいは認知症の老人のように取り扱っている。もし李さんが慰安婦でなかったのなら、これまで彼らはこれを知りながら利用してきたことになる。もしそのことが事実なら絶対に容認できない。」と厳しく批判した。また、李容洙氏は、韓国紙・中央日報のインタビューで「性奴隷」の表現について質問され、「慰安婦という名称は変えてはいけない。性奴隷というが、とても汚くて嫌で仕方ない。尹美香に話した。だが「こう表現してこそ米国が怖がる」と(言っていた)。だから私が「その言葉はやめなさい」「とても恥ずかしい」「私はなぜ性奴隷なのか」(と言った)」と発言し、「性奴隷」という表現を使用しないよう求めた。その後、尹美香元代表は、横領等の罪で起訴され、令和五年二月十日、韓国のソウル西部地方裁判所において有罪判決を受けた。さらに、韓国大法院(最高裁判所)は、令和六年十一月十四日、尹美香被告の上告を棄却し、横領、詐欺等の罪で懲役一年六月、執行猶予三年とした二審の判決が確定した。

以上を踏まえ、次の事項について質問する。

一 在韓国日本大使館及び在釜山総領事館前の慰安婦像の撤去は、日韓関係の発展に不可欠な極めて重要な課題であると考えるが、政府の見解如何。

二 高市早苗総理大臣は、本年十月三十日に行われた李在明韓国大統領との首脳会談において、両公館前の慰安婦像の撤去の話題を取り上げたか。取り上げていない場合、その理由を明らかにされたい。

三 高市早苗総理大臣は、次回の韓国大統領との首脳会談までに両公館前の慰安婦像が撤去されていない場合、韓国大統領に対し撤去を求める方針であるか、明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

在大韓民国日本国大使館及び在釜山日本国総領事館前に設置されたお尋ねの「慰安婦像」の撤去については、政府としては、日韓関係の発展等の観点から、平成二十七年十二月二十八日の日韓外相会談で確認された慰安婦問題に関する合意が着実に実施され、また、当該合意の精神に基づき適切な対応がなされることが重要と考えている。

二について

お尋ねの「首脳会談」については、令和七年十一月六日の参議院本会議において、高市内閣総理大臣が「韓国につきましては、APEC首脳会議の機会を捉え、李在明大統領と首脳会談を行い、・・・大統領との間では、隣国ゆえの立場の異なる諸懸案はありますが、これらをお互いに管理して、国交正常化以来これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくということで一致しました。」と述べたとおりであるが、これ以上の詳細については、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。

三について

お尋ねについては、相手国との関係もあり、現時点で予断をもってお答えすることは差し控えたい。

衆議院の原文

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