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南海トラフ地震で自宅は何震度か——名古屋の想定震度と液状化の調べ方

株式会社エクスブリッジ(名古屋のAIシステム開発会社)/ 名古屋市の公開データから判定システムを自社開発している立場で書いています

名古屋市は市域のほぼ全域が、南海トラフ地震(最大クラス)で震度6弱以上の想定です。実際にデータを集計すると、震度6弱が51.5%、6強が46.4%、震度7が1.3%でした。「揺れるかどうか」ではなく「どれくらい揺れて、地盤がどうなるか」を調べる段階にあります。

調べるべきは2つです。①想定される震度と、②液状化の危険度。名古屋の西部・南部は沖積低地で、液状化の危険度が高い地域が広がっています。

1. まず、活断層マップと混同しない

示すもの自宅の被害に効くか
活断層マップ活断層の線の直上か、何メートル離れているか(震源)間接的
地震ハザードマップその場所が何震度になり、液状化するか(揺れの結果)直接

南海トラフは海溝型で、震源は陸の活断層とは別です。名古屋で自宅の被害を考えるなら、地震ハザードマップのほうを見ます。

2. 公式に調べる手順

  1. 自治体の地震ハザードマップを開く。名古屋市ならなごやハザードマップ。
  2. 「震度」と「液状化」のレイヤーをそれぞれ見る。1枚では両方わかりません。
  3. 地図上で自宅を探す。ここが手間で、住所を入れて答えが返る形にはなっていません。

3. 住所・地番から引く

当社の Kurage 地震ハザードマップ(名古屋版) は、同じ名古屋市の公開データ(CC BY 4.0)を使い、住所または地番から返します。無料で試せます。

収録126,385メッシュ(約50m)+ 982,180筆(地番参考図)
返すもの想定震度(計測震度つき)・液状化のPL値・想定沈下量
対象名古屋市内のみ。市外は「範囲外」と表示
地番を入れると精度が上がります。名古屋市が地番参考図を公開しているので、代表点1点ではなく土地の区画(筆)の形で判定できます。名古屋駅前のある筆では19メッシュにかかり、計測震度が6.06〜6.18という幅で返ります。敷地の中でも想定は変わります。

4. 液状化の読み方——「判定対象外」に注意

液状化はPL値(液状化指数)で示されます。

PL = 0液状化の危険度なし
0 < PL ≦ 5危険度は低い
5 < PL ≦ 15危険度が高い
PL > 15危険度が極めて高い
ここが落とし穴です。名古屋市のデータには「判定対象外」が全体の約28%あります。これは「液状化しない」という意味ではなく、判定の対象に入っていないという意味です。市の東部の台地に多く分布します。「対象外」と「危険度なし」を同じに読むと、判断を誤ります。

5. 何震度だと、何が起きるのか

震度6弱立っていることが困難になる。耐震性の低い木造建物は、傾いたり倒れたりするものがある
震度6強はわないと動くことができず、飛ばされることもある。耐震性の低い木造建物は倒れるものが多くなる
震度7耐震性の高い建物でも傾くことがある

気象庁の震度階級関連解説表より。名古屋市内はほぼ全域がこの範囲にあります。

6. 自社のシステムに組み込む

入手方法は2つあります。
①無料で試す → Kurage 地震ハザードマップ(名古屋版)
②買い切りで自社に置く(55,000円税込・月額なし・ソース同梱)→ Kurage App Store
PostGISもDockerも不要。MCPサーバー同梱で、Claude CodeやCodexから住所判定を呼べます。他都市版は同種の公開データを差し替えて作れます。

あわせて調べたいもの

最後に、正直な注意

被害想定は予測です。「千年に一度あるいはそれよりもっと発生頻度が低い」最大クラスの地震を想定したもので、実際にこの震度になると決まっているわけではありません。公的な証明にもなりません。地盤は数十メートル単位で変わるため、建築や地盤改良の判断には現地の地盤調査が必要です。地番参考図も、名古屋市が「求積および権利関係等の確認の根拠となるものではない」と明記しています。

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