Model Context Protocol(MCP)
AIエージェントが外部ツールやデータに接続する標準規格で、Kurage製品では範囲限定・読み取り専用・決定的コアの入口として同梱される。
概要
Model Context Protocol(MCP)は、AIエージェント(Claude Code、Claude Desktop、Codexなど)が外部のデータソースやツールに安全に接続するための標準プロトコルです。アプリケーションが持つデータや機能をAIエージェントに橋渡しし、設定を1行追加するだけでAIの「調べもの先」や「操作範囲」を拡張できるようにします。
kurage-products の商品群では、MCPサーバーの同梱が標準的な付属物になりつつあります。データを外部に出さないself-hosting構成と組み合わせ、読み取り専用または設定で宣言した範囲だけをAIに公開する設計が繰り返し現れます。同梱されるMCPは「AIに何を任せてよいか」を製品側が先に決めておくための境界装置として機能しており、kurage-platform の共通パターンとして定着しています。
Kurage製品での活用
参照系(読み取り専用でAIの調べもの先にする)
Kurage AI MOM(AI議事録作成システム)
- 会議録音からAIが議事録の下書きを作り、人が承認したものだけが確定議事録になるシステムです。
- 同梱のMCPサーバーをClaude Code / Claude Desktopに1行登録すると、「先月の定例で決まったことは?」のような質問に、自社の議事録を根拠として答えます。
- 参照できるのは人が承認して確定した議事録だけで、未承認のAI下書きは出ません。読み取り専用・追加インストール不要です。
Kurage 商圏分析(kshoken)
- 住所を入れると道路網ベースの到達圏に対して国勢調査や経済センサスのデータを表示する商圏分析システムです。
- 同梱のMCPサーバーをClaude Code / Claude Desktopに1行登録すると、「名古屋駅の徒歩10分圏の人口は?」「2候補地の高齢者人口を比べて」といった商圏の質問に実データで答えます。
- 読み取り専用・追加インストール不要・標準ライブラリのみで動作し、データは自社サーバー内に閉じています。
Kurage 議員発言ログ
- 国会会議録から「いつ・どの会議で・何を質問したか」を日付・会議名・会議録リンクつきで引く道具で、MCPを同梱します。
- 要約も論評もしない方針のため、MCP経由でもAIは事実の所在を示すだけに留まります。
Kurage 論点AIマップ(kronten)
- 国会の発言やSNSの投稿、ニュースのコメントなどの「すでに書かれている声」から、意味の近さで話題をまとめ、話題ごとに賛否を問える論点を立てるシステムで、MCPに対応します。
- 埋め込みもAIも手元で動き、声を外部に送らない構成のため、MCP経由でもデータはサーバーの外に出ません。
判定・計算系(決定的な処理をAIから呼ぶ)
Kurage 防災AIチャット+防災判定セット
- 住所か現在地から洪水・内水・高潮・土砂災害・津波の想定、気象庁の警報・観測、避難情報を1画面に集める防災システムです。
- AIアシスタントやAIエージェントから同じ判定を呼べるMCPサーバーとHTTP APIを同梱しています。避難すべきかの結論は内閣府のガイドラインに沿った規則で先に出し、AIはその結論を言い換えるだけです。
Kurage 都市計画ナビ(ktoshikeikaku)
- 住所から用途地域・建ぺい率・容積率・市街化調整区域などを全国1,377市区町村ぶん返すシステムで、AIチャットとMCPに対応します。条文は原文のまま引用します。
Kurage NISA 枠計算・試算
- 新NISAの枠の残りや売却分の翌年復活を制度どおりに計算する画面で、AIアシスタントから同じ計算を呼べるMCPサーバーを同梱します。入力した取引はブラウザの外に出しません。
Kurage 地震ハザードマップ(名古屋版)
- 住所または地番から想定震度と液状化の危険度を返すシステムです。MCPサーバーを同梱し、Claude CodeやCodexから住所判定をツールとして呼べます。
操作系(宣言した範囲だけを書き換える)
kdbagent(データベース管理ツール)
- 設定で宣言した「表・列・操作」だけを安全に参照・検索・編集できるDB管理ツールです。
- MCPサーバーを同梱しており、Claude Code / Codex / Claude Desktopに1行登録すると、「顧客の電話番号を直しておいて」を範囲内だけで安全に実行できます。
- 宣言していない表・列・削除は、ブラウザからもコマンドからもMCP経由でも実行できません。HTTPS経由で既存サーバーに繋ぐリモート版と読み取り専用モードも用意されています。
Kurage LINE CRM
- LINE公式アカウントに届いた相談を相手ごとに記録して、履歴を見ながら返す窓口システムです。MCPサーバーを同梱し、Claude Code / Claude Desktopから「未対応は何件?」「この会社の経緯を3行で」「いまの打ち合わせ内容をノートに足しておいて」が通ります。
- ただしお客様へLINEを送るツールだけは取り消せず通数も消費するため既定で無効で、環境変数で明示的に有効化したときだけ現れます。参照専用モードも用意されています。
Kurage Vibe-Cart
- PHPだけで動くECサイトで、MCPを同梱し、Claude Codeなどから商品登録も受注処理もできます。
Kurage 申請書記入アシスト(kurage-fillout)
- Word・Excel・PDFの様式の空欄を、元の書式のまま埋めるツールです。MCPを同梱し、AIに文章は作らせず、今日の日付・保存した会社情報・人が書いた値の3つだけを入れます。
- ローカルLLMで動くためファイルも会社情報も外部へ出ず、MCP経由でも入力はサーバーの中に留まります。
MCPが実現する設計パターン
- config-declared-scope — MCP経由のアクセスも、設定で宣言した範囲だけに制限します。kdbagentはこの原則をMCPにも適用した例で、宣言外の表・列・削除はどの経路からも実行できません。申請書記入アシストが入れる値を3種類に限定しているのも同じ考え方です。
- approval-workflow — 人が承認したデータだけをAIの参照対象にします。Kurage AI MOMは確定済み議事録のみをMCPで公開します。
- trust-boundary — AIエージェントに与える権限を最小化し、台帳への直接書き込みを防ぎます。読み取り専用や範囲限定がその具体化です。LINE CRMが送信ツールを既定で無効にしているのも同じ考え方です。
- self-hosting — データが外部クラウドに出ない構成と組み合わせることで、秘匿性の高い業務データにもMCPを適用できます。商圏分析・AI MOM・kdbagentはいずれもこの典型例です。
- deterministic-core — 判定や計算の本体は決定的なコード側に置き、MCPはその入口にします。防災判定セットは結論を規則で先に出し、AIには言い換えだけを許します。AIが止まっていても結論とカードは出ます。
- ai-judgment-backend — 既存のサーバーや業務システムを、AIエージェントから呼べる道具に変える層としてMCPを使います。
まとめ
MCPは、AIエージェントの利便性とデータ保護・権限制御を両立させるための重要な仕組みです。kurage-platform の製品群では、MCPサーバーを同梱することで「AIに任せられる範囲」と「人が承認・管理すべき範囲」を明確に分離し、安心してAIを実業務に導入できる設計を取っています。参照系は読み取り専用、操作系は宣言範囲限定、判定系は決定的コアの入口という役割分担が、同梱MCPの共通した型になっています。
関連ページ
- ai-agent
- config-declared-scope
- approval-workflow
- trust-boundary
- self-hosting
- deterministic-core
- ai-judgment-backend
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- kurage-ai-mom
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- kdbagent
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