どのデータで、どう判定しているか
災害リスクを扱う道具でいちばん危ないのは、利用者に「調べた」と思わせて安心させてしまうことです。そこを設計で潰しています。
設計の芯
1○×ではなく「何メートル・何日」0.5mと5mでは取るべき行動が違います。浸水深・継続時間・家屋倒壊区域を分けて返し、行動の目安を添えます
2「区域外」と「未収録」を区別取り込んでいない1次メッシュや自治体では、黙って「区域外」と答えません
3必ずデータ時点を添える時点を確認できないデータでは判定しません。古いデータには注意書きを出します
4近くに区域があれば言い切らない住所の座標は町丁目の代表点です。250m以内に区域があれば地番での確認を促します
洪水(全国)
| 出典 | 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)データ 第4.0版/国土交通省 配布ページ |
|---|---|
| データ作成年度 | 2022年度(令和4年度)第4.0版 |
| 収録 | 1次メッシュ 104 件(151 ファイル)。洪水予報河川・水位周知河川と、その他の河川の両方 |
| 内容 | 計画規模・想定最大規模の浸水深ランク、浸水継続時間ランク、家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流・河岸侵食) |
| 対象 | 水防法で指定された洪水予報河川・水位周知河川など、河川管理者が図面を提供した河川。指定外の小河川は含まれません |
| 利用条件 | 国土数値情報の利用約款(出典の明示・加工した旨の表示)。商用利用可 |
内水(自治体版)
| データ | 時点 | 取り込み日 | 出典表記 |
|---|---|---|---|
| 名古屋市 学区線(令和6年11月時点) | 令和6年11月時点(2024-11) | 2026-09-08 | 出典: 名古屋市「学区線(令和6年11月時点)」(なごや防災オープンデータカタログ、CC BY 4.0)を加工して作成 カタログ: https://nui-ngy-bosai.jp/dataset/schooldistrictline-20220713 |
| 名古屋市 内水氾濫ハザードマップ(浸水想定・想定最大規模) | 2022-05-27(令和4年5月 想定最大規模の浸水想定区域図を指定) | 2026-09-08 | 出典: 名古屋市「内水氾濫ハザードマップ(浸水想定・想定最大規模)」(なごや防災オープンデータカタログ、CC BY 4.0)を加工して作成 カタログ: https://nui-ngy-bosai.jp/dataset/inlandwaterassumption-20220527 |
| 名古屋市 内水氾濫ハザードマップ(浸水継続時間) | 2023-03-07(カタログ掲載日) | 2026-09-08 | 出典: 名古屋市「内水氾濫ハザードマップ(浸水継続時間)」(なごや防災オープンデータカタログ、CC BY 4.0)を加工して作成 カタログ: https://nui-ngy-bosai.jp/dataset/inlandwatertime-20230307 |
内水は国の一括データが無く、自治体ごとに公開されます。他の自治体版を作るには、その自治体の内水浸水想定区域図(Shapefile 等)を scripts/load_nagoya_naisui.py の DATASETS に足して取り込みます。属性名・座標系・出典表記を合わせるだけで、判定と画面はそのまま動きます。名古屋市の元図: 内水氾濫ハザードマップ(名古屋市)
いまの避難情報(名古屋市版)
名古屋市の避難情報は「河川 × 対象学区」で発令されます。本システムは市の学区線(なごや防災オープンデータカタログ、CC BY 4.0、令和6年11月時点・268学区)で住所を学区に変換し、市の 災害情報配信 に出ている警戒レベル・種別・河川・発令時刻の事実だけを取り出して添えます(3分キャッシュ)。市のページを取得できないときは「取得できません」と表示し、「発令なし」とは言いません。表示は本システムの文言で、市の文章は転載しません。最終的な判断は市の避難情報と防災アプリに従ってください。発令から分かった「河川→対象学区」の対応と発令履歴は保存し、名古屋市の区・河川ページで公開しています(区ごとの浸水のおそれは学区線に点を打ったサンプリング推定)。
自分のサーバーに置く
このシステムはソースコード(MIT)・国と自治体からデータを取り込むスクリプト・設置手順書・AIエージェント向け設置指示書を同梱した買い切りキットです。事務所・自治体・会社の名前で公開できます。
判定の手順
- 住所を国土地理院の住所検索APIで座標に変えます(町丁目の代表点になります)
- その座標を含む洪水ポリゴンを PostGIS で探し、カテゴリごとに最も悪いランクを採ります
- 住所に収録自治体名(名古屋市)が含まれるときだけ、内水のセルを探します
- 浸水深・継続時間・家屋倒壊区域から行動の目安を組み立て、データ時点と出典を添えて返します
海抜は国土地理院の標高APIです。判定は参考情報であり公的な証明ではありません。不動産取引の重要事項説明には自治体のハザードマップそのものを使ってください。