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わが国が独自に対応すべき「限定的且つ少規模侵略」の概念に関する質問

参議院 第101回 第15号お答えすることは困難 ×1

提出者
参議院
提出日
1984年4月25日
内閣転送 1984年4月26日
答弁書受領日
1984年5月11日
提出から16日
答弁の項目数
4
質問 820字/答弁 680字

質問本文

わが国が独自に対応すべき「限定的且つ小規模侵略」の概念に関する質問主意書

わが国が独自に対応すべき「限定的且つ小規模侵略」についての概念ととらえ方については、必ずしも明確ではない。

よつて、次の点について質問する。

一 そもそも「限定的且つ小規模侵略」とは、侵攻手段と地域、侵攻兵力について、どの程度を考えたものなのか。

二 「限定的且つ小規模侵略」とは、何を基礎にしたものなのか。これは、自衛隊の能力として守り得る上限を踏まえたものなのか。それとも、極東ソ連軍の対日侵攻指向能力の見積りが基礎となつているのか。

三 昭和五十六年の防衛白書は、わが国に対する武力攻撃の態様を分類し、(1)陸・海・空の戦力をもつて戦略上の重要地域を占領し既成事実化する場合、(2)海上又は航空戦力をもつて日本の産業基盤等を破壊する場合、(3)海上又は航空戦力をもつてわが国周辺の海、空の交通を妨害する場合をあげているが、このうちどのケースが、「限定的且つ小規模侵略」に該当するのか。

四 翌昭和五十七年の防衛白書では、先にあげたそれぞれのケースが複合する場合を予測しているが、「複合するケース」になれば、もはや「限定的且つ小規模侵略」の枠をはみ出すのではないのか。

五 「防衛計画の大綱」水準を設定した昭和五十一年当時と現状とを比較して、極東ソ連軍の対日侵攻能力にはどの程度の変化が生じているのか。

六 最近の米国防報告によると、ソ連は、戦略空挺師団を編成して対NATOや、極東での緊要な作戦を指向するとされているが、こうした動向は、極東ソ連軍の対日侵攻能力にどのように影響すると考えるのか。

七 自衛隊の想定は、現在でも依然として「限定的且つ小規模侵略」なのか。

八 自衛隊はすでに「限定的且つ小規模侵略」に対する阻止力を備えていると考えるのか。それとも、「防衛計画の大綱」水準の戦力を備えてはじめて「限定的且つ小規模侵略」に対応出来るのか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

「防衛計画の大綱」における限定的かつ小規模な侵略とは、全面戦争や大規模な武力紛争に至らない規模の侵略すなわち限定的な侵略のうち、小規模なものを言う。

限定的かつ小規模な侵略の規模、態様等を具体的に示すことは困難であるが、一般的には、事前に侵略の意図が察知されないよう、大掛かりな準備を行うことなしに奇襲的に実施され、かつ、短期間のうちに既成事実を作つてしまうことなどをねらいとしたものであると考えている。

二、五及び六について

「防衛計画の大綱」においては、安定化のための努力が続けられている国際情勢及び我が国周辺の国際政治構造並びに国内諸情勢が、当分の間、大きく変化しないという前提に立てば、本格的な侵略の生起は強く抑止されるとの判断の下に、侵略の規模との関係においては、限定的かつ小規模な侵略までの事態に有効に対処し得る防衛力を保有することを目標としている。

極東ソ連軍は、長期にわたり質量両面において増強されてきているが、特定の国を挙げて、その国の我が国に対する侵攻能力を申し上げることは、無用の誤解を生ずるおそれがあるので、差し控えたい。

三及び四について

昭和五十六年及び昭和五十七年の防衛白書で示されている各種の態様の我が国に対する武力攻撃の規模は、それらが複合する場合を含め、事態の様相により千差万別であり、一概に言えない。

七及び八について

「防衛計画の大綱」は、限定的かつ小規模な侵略までの事態に有効に対処し得る防衛力を保有することを目標としているが、現在の防衛力は、いまだ「防衛計画の大綱」に定める防衛力の水準に到達していない。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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