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「防衛計画の大綱」における「限定的かつ小規模な侵略」に関する質問
参議院 第122回 第11号お答えすることは困難 ×1
質問本文
「防衛計画の大綱」における「限定的かつ小規模な侵略」に関する質問主意書
私が先に提出した「自衛のための必要最小限度の武力の規模に関する質問」に対する政府答弁書(九一年一一月二九日)において、「防衛計画の大綱」(以下「大綱」という。)における「限定的かつ小規模な侵略」について「具体的な地理的範囲については、一概には言えない」としている。
以上の政府の主張によれば、大綱における「小規模な侵略」の「小規模」とは観念的なものであり、「大規模」と「小規模」とを区別する具体的な基準は存在しないことになる。
しかしながら、侵攻する兵力の規模に基づいた作戦面積の大きさについては、他国においては既に研究が進んでいる。例えば米国陸軍教範『FM100-2-1THE SOVIET ARMY:Operationsand Tactics』によると、前線攻勢作戦(Front Offensive Operation)における諸兵連合軍(Combined Arms Army)の戦闘正面は最大一〇〇キロメートルで、一日の侵攻距離はおよそ三〇キロメートルである(同教範四-四頁)。
八七年八月二七日衆議院内閣委員会における西廣防衛庁防衛局長答弁によると、小規模・限定的な侵略において日本に指向される兵力はおおよそ三個から四個師団であり、さらに空挺師団あるいは空中機動旅団が付け加えられたものが限定的・小規模な侵略の上限と想定している。
前記西廣防衛局長答弁により「小規模な侵略」における兵力規模が明確にされているのであるから、『FM100-2-1』によるのと同様な地理的範囲の限定は可能であり、またそういった作業がなされていないならば、政府の怠慢と言わざるを得ない。よって「小規模な侵略」の地理的範囲を明らかにされたい。また「小規模な侵略」と大規模な侵略を区別する具体的基準について明らかにされたい。
右質問する。
政府答弁書
「防衛計画の大綱」(昭和五十一年十月二十九日閣議決定)における「限定的かつ小規模な侵略」とは、全面戦争や大規模な武力紛争に至らない規模の侵略すなわち限定的な侵略のうち、小規模なものをいい、一般的には、事前に侵略の意図が察知されないよう、侵略のための大掛かりな準備を行うことなしに行われ、かつ、短期間のうちに既成事実を作ってしまうことなどをねらいとしたものであるが、その具体的規模等を示すことは困難である。また、「限定的かつ小規模な侵略」の地理的範囲に関しては、先の内閣参質一二二第二号の答弁書において述べたとおりである。
なお、昭和六十二年八月二十七日の衆議院内閣委員会における御指摘の答弁は、かかる「限定的かつ小規模な侵略」の一つの例を述べたものにすぎず、その規模を確定的に示したものではない。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。