Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 参議院 第155回

北海道南部の砂防に関する質問主意書

参議院 第155回 第7号趣旨が明らかではない ×2承知していない ×1

提出者
参議院
提出日
2002年11月22日
内閣転送 2002年11月25日
答弁書受領日
2003年2月21日
提出から91日
答弁の項目数
9
質問 1,575字/答弁 2,457字

質問本文

北海道南部では、ダム建設や砂防工事等に起因すると思われる災害が頻発していると聞く。事実であるならば、災害対策工事及び北海道開発局の在り方を根底から覆すだけでなく、税金の使途としても全くふさわしくない由々しき事態である。

以上の観点から、次の事項について質問する。なお、同様の文言が並ぶ場合でも、各項目ごとに平易な文章で答弁されたい。

一、鳥崎川の砂防について

1 駒ヶ岳ダム建設後、下流を中心とした同ダム周辺地域において、コンクリート擁壁崩壊、河岸崩壊、山脚崩壊及び道路被災が増大していると聞く。駒ヶ岳ダムとこれらの災害には、何らかの関係があると考えられるが、どうか。

2 駒ヶ岳ダム下流では水泡が目立ち、鳥崎川砂防ダム下流では悪臭がすると聞く。よって、鳥崎川において水質劣化が進行していると考えられるが、現状を明らかにされたい。

3 駒ヶ岳ダムに滞留する濁水のため、下流域の河川水が濁っており、その影響が長期間に及んでいると聞く。駒ケ岳ダムの濁水対策を具体的に示されたい。

4 北海道開発局の駒ヶ岳ダム及び北海道庁の鳥崎川砂防ダムは、ほぼ同時期に建設された。駒ヶ岳ダムを原因とする河岸崩壊や山脚崩壊などを予測して、土砂受けのために鳥崎川砂防ダムが建設されたのではないかと疑わざるを得ない。よって、両ダムが同時期に建設された理由について示されたい。また、両ダムの建設に際して、北海道開発局と北海道庁との間において調整等がなされているならば、その経緯についても具体的に示されたい。

二、遊楽部川水系の砂防について

1 遊楽部川水系砂蘭部川には、上流部に北海道庁の砂防ダム二基がある。一方、同川下流部では、全域で河床低下に伴う河岸崩壊、農地崩壊、町道崩壊などの災害が繰り返されていると聞く。土砂をせき止める砂防ダムの目的からして、これらの砂防ダムと河床低下には、因果関係があると考えられる。ところが、これらの砂防ダムと河床低下との因果関係が検証されないまま、国の補助事業として砂蘭部川災害復旧工事が実施されている。河床低下による同工事を補助事業としている以上、これらの砂防ダムと河床低下との因果関係を検証した後、同工事について事後調査を行うべきであると考えるが、どうか。

2 遊楽部川水系砂蘭部川は、河床低下が深刻であるにもかかわらず、同工事のために、河床材が大量に採取され、石積護岸や巨石水制工に転用されていると聞く。同工事において、河床材の大量採取をすべきではないと考えるが、どうか。あわせて、二〇〇一年度の同工事に伴って採取した同川の河床材の量を明らかにされたい。

3 遊楽部川水系鉛川沿いに走る国道二七七号線は、河床低下に起因する道路崩壊を繰り返していると聞く。同川の谷止工下流部において顕著な河床低下が見られることから、国道二七七号線の道路崩壊との因果関係が推量される。この点について調査を行い、谷止工を撤去するなど抜本的な道路崩壊対策を講じるべきであると考えるが、どうか。

三、宿野辺川の砂防について

1 宿野辺川上流部に、右股沢川一号砂防ダム、右股沢川二号砂防ダム及び右股沢川三号砂防ダムが建設されて以来、下流の大沼に大量の泥が流れ込んだと聞く。その後、これらの砂防ダムから下流一帯において、大規模な災害対策工事が実施された。この災害対策工事について、根拠となる被災状況調査の経緯と結果を具体的に示されたい。

2 宿野辺川上流部に右股沢川一号砂防ダム、右股沢川二号砂防ダム及び右股沢川三号砂防ダムが建設されて以来、下流部では水質悪化が進行していると聞く。このままでは、重要な観光資源である大沼の水質が悪化していくものと考えられる。よって、これらの砂防ダムを撤去するなど抜本的な水質悪化対策を講じるべきであると考えるが、どうか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一の1について

お尋ねの二級河川鳥崎川水系鳥崎川(以下「鳥崎川」という。)の「下流を中心とした」駒ヶ岳ダム周辺地域における「コンクリート擁壁崩壊、河岸崩壊、山脚崩壊及び道路被災」が具体的に何を指すのか必ずしも明らかではないが、鳥崎川及び鳥崎川に並行する一般道道霞台森停車場線においては、近年では、平成九年及び平成十年に道路欠壊等の災害が発生し、北海道によって災害復旧工事が行われたことを承知している。また、関係地方公共団体によると、御指摘のように駒ヶ岳ダムと当該災害との間に何らかの関係があることについては確認されていないとのことである。

一の2について

鳥崎川においては、国及び地方公共団体による水質汚濁防止法(昭和四十五年法律第百三十八号)第十六条第四項に基づく水質の測定の対象となっていないため、水質の経年的な変化の有無については確認することができない。

なお、鳥崎川の河川管理者である北海道が、河川環境の状況を把握するため、平成十三年十月九日に鳥崎川の河口から二百メートル上流地点及び千八百メートル上流地点において行った水質調査によると、河川の水質汚濁の状況の代表的な指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)の測定結果は、両地点とも一リットル当たり〇・八ミリグラムであり、環境基本法(平成五年法律第九十一号)第十六条第一項に基づく「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和四十六年環境庁告示第五十九号)において定められた生活環境の保全に関する環境基準のうちの最上位の類型であるAAの水質に相当するものとなっている。

一の3について

駒ヶ岳ダムの管理者である森町及び砂原町並びに鳥崎川の河川管理者である北海道によると、同ダムに貯留される流水及び同ダム地点より下流における河川の流水の長期的な濁りは確認されていないとのことである。また、森町及び砂原町によると、同ダムにおける濁水対策については行っていないとのことである。

一の4について

駒ヶ岳ダムは、国営駒ヶ岳土地改良事業における畑地への用水供給を目的として北海道開発庁北海道開発局(以下「北海道開発局」という。)が建設した農業用ダムであり、昭和四十六年度に着工し昭和五十八年度に完成した。一方、鳥崎川砂防ダムは、昭和五十六年八月の豪雨による災害等を契機として鳥崎川下流域の人命及び家屋等の財産を土砂災害から守る目的で北海道が建設した砂防えん堤であり、昭和六十一年度に着工し昭和六十三年度に完成した。「両ダムが同時期に建設された」との御指摘が具体的にどのようなことを意味するのか必ずしも明らかではないが、右のように、両ダムは別個の目的をもって建設されたものである。

また、駒ヶ岳ダム及び鳥崎川砂防ダムの建設に際して、御指摘のように「北海道開発局と北海道庁との間において調整等」が行われたとの事実は把握していない。

二の1について

二級河川遊楽部川水系砂蘭部川(以下「砂蘭部川」という。)においては、近年では、平成九年、平成十年及び平成十一年に河岸欠壊等の災害が発生し、北海道及び八雲町によって災害復旧工事が行われたことを承知している。また、関係地方公共団体によると、当該災害は、河道の湾曲部の水当たりの強い所における流水による局所的な侵食により発生したものであり、現時点では御指摘のような「これらの砂防ダムと河床低下との因果関係を検証した後、同工事について事後調査」を行う必要はないと考えているとのことであり、政府としても同様に考えているところである。

二の2について

砂蘭部川における二の1についてで述べた災害復旧工事については、北海道及び八雲町において護岸工等の施行に必要な掘削及び埋戻しを実施したと承知している。

また、お尋ねの「二〇〇一年度の同工事」とは、北海道が行った平成十三年度の砂蘭部川災害関連工事を指すものと思われるが、当該工事においては、護岸工及び水制工の施行に必要な掘削及び埋戻しを実施しており、その量については、当該工事の実施設計書によると、掘削量は一万九千四十立方メートル、埋戻し量は一万四千五百四十二立方メートル、護岸工の石材としての使用量は二千二十七立方メートル、残土量は二千四百四十立方メートルである。

二の3について

二級河川遊楽部川水系鉛川に並行する一般国道二百七十七号においては、近年では、平成九年及び平成十一年に道路欠壊等の災害が発生し、北海道開発局により災害復旧工事等が行われているが、これらの災害は、河川の流水による局所的な侵食により発生したものと考えており、また、平成十二年以降は災害が発生していないため、現時点では御指摘のような「調査」を行った上で「抜本的な道路崩壊対策を講じる」ことは考えていない。

三の1について

お尋ねの「大規模な災害対策工事」とは、平成十年五月及び九月の豪雨による災害に伴う二級河川折戸川水系宿野辺川(以下「宿野辺川」という。)における災害関連工事を指すものと思われるが、当該災害の状況については、関係地方公共団体において調査を行い、その結果によると、河岸欠壊等が森町で五か所延べ延長二千三百十二メートル、七飯町で五か所延べ延長千九百五十一メートルであった。

三の2について

宿野辺川においては、国及び地方公共団体による水質汚濁防止法第十六条第四項に基づく水質の測定の対象となっていないため、水質の経年的な変化の有無については確認することができないが、北海道においては、宿野辺川において御指摘のように「右股沢川一号砂防ダム、右股沢川二号砂防ダム及び右股沢川三号砂防ダムが建設されて以来、下流部では水質悪化が進行している」との認識は持っていないと承知している。

なお、大沼の宿野辺川流入地点における同項に基づく水質の測定によると、湖沼の水質汚濁の状況の代表的な指標であるCOD(化学的酸素要求量)の測定結果は、これらの砂防ダムの建設が完了した平成八年度以降においてもほぼ横ばいで推移している。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×2承知していない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2002年11月14日 中村 敦夫 答弁 2003年2月14日
参議院 第155回 第5号
提出 2002年11月14日 中村 敦夫 答弁 2003年2月14日
参議院 第155回 第4号
提出 2021年5月6日 阿部 知子(立憲民主党・無所属) 答弁 2021年5月18日
衆議院 第204回 第124号趣旨が明らかではない ×1
提出 2011年11月30日 木村 太郎(自由民主党・無所属の会) 答弁 2011年12月9日
衆議院 第179回 第82号お答えすることは困難 ×1
提出 2001年6月27日 児玉健次(日本共産党) 答弁 2001年8月3日
提出 2012年11月16日 木村太郎(自由民主党・無所属の会) 答弁 —
衆議院 第181回 第52号答弁書なし(転送に至らず)
提出 2022年6月8日 阿部 知子(立憲民主党・無所属) 答弁 2022年6月17日
提出 2005年10月26日 松木 謙公(民主党・無所属クラブ) 答弁 2005年11月4日
衆議院 第163回 第30号

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる