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東京電力福島第一原子力発電所事故の未解明問題のフォローアップに関する質問主意書
参議院 第180回 第194号お答えすることは困難 ×2趣旨が明らかではない ×1
質問本文
七月五日、国会に設置された東京電力福島原子力発電所事故調査委員会から報告書が両議院の議長に提出された。報告書には七項目の提言が盛り込まれているが、特に、一番目の提言に、「規制当局に対する国会の監視」が挙げられており、継続的監視が必要な事項として十六項目が明記されている。国会として、その方向に沿った職責を果たしていくことが求められるが、特に、その一つとして、第三者調査機関による「福島第一原子力発電所事故の未解明問題のフォローアップ」が挙げられ、「早急に検証すべき事項」として例示されている六項目については、第三者調査機関の設置を待たずとも、政府が把握している現状の知見について、周辺住民のみならず、国民及び国際社会への説明が求められるべきものである。
そこで、当該六項目について、政府の見解を質問する。
一 溶融物による侵食が、原子炉建屋の人工岩盤の深くにまでさらに進行した場合、既発生の状況を劇的に上回る規模で、放射性物質が外部環境に放出される可能性はあるのか。侵食が人工岩盤を貫通した場合にはどうか。
二 原子炉圧力容器を直接支持している鋼製のスカートについては、今般の原子炉事故の進展によってどの程度劣化しているものと推定されるのか。高温のため座屈した可能性などはあるのか。
三 原子炉圧力容器を支えるコンクリート部材は、どの程度劣化しているものと推定されるのか。現在は問題なくても将来はどうなのか。
四 ペデスタルのコンクリートはどの程度劣化しているのか。コンクリートが崩れて、鉄筋が座屈してしまうことはないのか。原子炉圧力容器・生体遮へい間のスタビライザの支持能力は低下していないのか。生体遮へい・格納容器間のスタビライザの支持能力は低下していないのか。
五 水素爆発の原因について、「第四の壁」である格納容器から、「第五の壁」である原子炉建屋への水素の漏えい経路がどこであったのか。このような漏えいが今後起きないための対策は何か。
六 福島第一原子力発電所四号機においては、使用済み燃料プールに貯蔵されていた使用済み燃料の損傷とそれに伴う影響が懸念されていたと後日報じられている。それは、具体的にはどのような懸念についてであったのか。
右質問する。
政府答弁書
一から四までについて
東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)の福島第一原子力発電所の第一号機から第三号機までの各号機における格納容器内の詳細な状況を確認できないことから、現時点でお尋ねについてお答えすることは困難である。引き続き、同発電所の安全の維持に万全を期しつつ、格納容器内の状況把握に努めてまいりたい。
五について
一から四までについてで述べたとおり、格納容器内の詳細な状況を確認できないことから、現時点でお尋ねについて確定的にお答えすることは困難であるが、経済産業省原子力安全・保安院が平成二十四年三月二十八日に取りまとめた「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の技術的知見について」において、原子炉建屋の爆発の発生状況等を踏まえると、格納容器の貫通部等に使用されている有機シール材が圧力容器からの熱輻射等により劣化して水素の漏えいが生じた可能性が高いと推定され、その対策として、格納容器の除熱機能の多様化や水素再結合装置等による原子炉建屋側に漏えいした水素の濃度管理等が必要であるとしている。今後は、新たに設置される原子力規制委員会において、適切な規制を検討し、実施していくこととしている。
六について
御指摘の「使用済み燃料の損傷とそれに伴う影響が懸念されていたと後日報じられている」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、東京電力の福島第一原子力発電所の第四号機においては、事故が発生した当時、定期検査に伴い全ての燃料は圧力容器内から使用済燃料プールへ移されて崩壊熱が高い状態にあり、全交流電源喪失により冷却されない状態が一時的に生じたが、仮にその状態が続いた場合には、燃料が使用済燃料プールの水面から露出して損傷し、放射性物質が環境中に放出される可能性も考えられたことから、外部からの注水による使用済燃料プールの水位の確保に努めた。なお、東京電力によれば、平成二十四年三月二十一日までに使用済燃料プール内を複数回にわたり水中カメラで調査したが、燃料の損傷等は確認されていないとのことである。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。