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米軍関係者が起こした凶悪事件に対して日本政府が行った抗議に関する質問主意書

参議院 第190回 第137号趣旨が明らかではない ×4

提出者
参議院
提出日
2016年5月30日
内閣転送 2016年6月1日
答弁書受領日
2016年6月7日
提出から8日
答弁の項目数
6
質問 2,302字/答弁 1,691字

質問本文

平成二十八年五月十九日、行方不明となっていた沖縄県うるま市の女性が同県恩納村で遺体となって発見され、以後の捜査で米国軍属による死体遺棄事件であったことが明らかになった。

報道によれば、岸田文雄外務大臣は、遺体発見当日夜、外務省にキャロライン・ケネディ駐日米大使を呼んで抗議を行うとともに、米側に捜査への最大限の協力と綱紀粛正、再発防止の徹底を求めたとのことである。また中谷元防衛大臣も同日のうちにジョン・ドーラン在日米軍司令官に対して、強い怒りと遺憾の意を伝えるとともに、米軍人、軍属に対して、事件、事故の再発防止、綱紀粛正の徹底を強く求めて抗議を行い、さらに五月二十一日には沖縄県で在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン沖縄地域調整官に対して、心からの憤りを示すとともに凶悪な犯行を非難し、綱紀粛正と再発防止策の徹底を求めたという。また安倍首相は、五月二十五日、来日したバラク・オバマ米大統領に対し日米首脳会談の席上、「身勝手で卑劣極まりない犯行に、非常に強い憤りを覚えます。沖縄だけでなく日本全体に大きな衝撃を与えており、こうした日本国民の感情を、オバマ大統領にはしっかりと受け止めてもらいたい、と申し上げました。その上で、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました」と本件に関し抗議したことを会談後の日米共同記者会見で明らかにした。

これまでも米兵による少女暴行事件など、在日米軍関係者による凶悪事件が繰り返し発生しており、その都度、日本政府から米側に要請や抗議がなされているものの、再発防止の効果は全くないと言っても過言ではなく、この日本政府からの米側への抗議自体が儀式化、形骸化しているのではないか、とさえ考えざるを得ない。

これらを踏まえて、米軍関係者が起こした凶悪事件に対して、これまで日本政府が行ってきた抗議に関して、以下質問する。

一 遺体発見当日、岸田外務大臣がケネディ駐日大使に対して行ったとされる抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

二 遺体発見当日、中谷防衛大臣がドーラン在日米軍司令官に対して行ったとされる抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

三 五月二十一日、中谷防衛大臣がニコルソン沖縄地域調整官に対して行ったとされる抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

四 五月二十五日、安倍首相がオバマ大統領に対して行ったとされる抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

五 平成二十年二月十日に沖縄県北谷町で発生した、米海兵隊員による女子中学生暴行事件に対して、日本政府として米側に対して行った抗議について、その詳細をすべて網羅的に示されたい。またそれらの抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

六 平成七年九月四日に発生した、沖縄県に駐留する米海兵隊員二名と米海軍軍人一名の計三名による女子小学生拉致暴行致傷監禁事件に対して、日本政府として米側に対して行った抗議について、その詳細をすべて網羅的に示されたい。またそれらの抗議は、口頭のみで行われたのか、あるいは口頭および文書の両方によって行われたのか、明確に示されたい。加えて、口頭のみで行われたのであれば、その抗議に関係する部分をすべて書き起こして、日本語および英語で示されたい。口頭および文書の両方によって行われたのであれば、口頭による抗議の書き起こしに加えて、文書全文を英文およびその日本語訳とともに示されたい。

七 前記一から六の、これまで日本政府が米側に行ってきた抗議を鑑みた場合、これらの抗議によって、米軍関係者が起こした凶悪事件に対して、いかなる再発防止効果が期待できると考えているか、安倍内閣としての認識を具体的かつ明確に示されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの「抗議に関係する部分」の意味するところが必ずしも明らかではないが、平成二十八年五月十九日、岸田外務大臣はケネディ駐日米国大使を外務省に招致し、沖縄県における在日米軍軍属による事案(以下「本件事案」という。)につき、極めて強い遺憾の意を伝えて強く抗議するとともに、このような事件が発生したことは言語道断であり、強い憤りを覚える、現在も継続中の捜査に対し最大限の協力を求める、在日米軍軍人及び軍属の綱紀粛正と事件・事故の再発防止を徹底するよう強く求める旨口頭で述べた。これ以上の詳細については、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。

二及び三について

お尋ねの「抗議に関係する部分」の意味するところが必ずしも明らかではないが、平成二十八年五月十九日、中谷防衛大臣はドーラン在日米軍司令官を防衛省に招致し、本件事案が起きたことは非常に遺憾であり、強い怒りを覚える旨述べるとともに、米側が御遺族の心情に寄り添った対応をすること、在日米軍軍人及び軍属の綱紀粛正と事件・事故の再発防止の徹底を強く求める旨口頭で述べた。

また、同月二十一日、同大臣はニコルソン在日米軍沖縄地域調整官と会談し、本件事案について極めて強い遺憾の意を伝え、強く抗議するとともに、米側が御遺族の心情に寄り添った心のこもった対応を行っていくこと、そして、在日米軍軍人及び軍属の綱紀粛正と事件・事故の再発防止の徹底を強く求める旨口頭で述べた。これ以上の詳細については、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。

四について

お尋ねの「抗議に関係する部分」の意味するところが必ずしも明らかではないが、平成二十八年五月二十五日、安倍内閣総理大臣はオバマ米国大統領と会談し、本件事案は身勝手で卑劣極まりない犯罪であり、非常に憤りを覚える、日本の総理として強く抗議したい、本件事案は沖縄だけではなく、日本全体に大きな衝撃を与えている、こうした日本国民の感情をしっかりと受け止めてほしい、自分には日本国民の生命と財産を守る責任がある、実効的な再発防止策の徹底等、厳正な対応を求めたい旨口頭で述べた。これ以上の詳細については、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。

五について

お尋ねについて、外務省及び防衛省として確認できる範囲では、西宮外務省北米局長からドノバン駐日米国臨時代理大使に対して、今井沖縄担当特命大使からジルマー在日米海兵隊基地司令官に対して、真部防衛省沖縄防衛局長からジルマー在日米海兵隊基地司令官に対して、地引防衛省地方協力局長からライト在日米軍司令官に対して、藪中外務事務次官からドノバン駐日米国臨時代理大使に対して、小野寺外務副大臣からジルマー在日米海兵隊基地司令官に対して、高村外務大臣からシーファー駐日米国大使及びライト在日米軍司令官(肩書はいずれも当時)に対して、それぞれ、遺憾の意を伝えるとともに、在日米軍の綱紀粛正や事件・事故の再発防止の徹底を申し入れた。また、寺田防衛大臣政務官からシーファー駐日米国大使(肩書はいずれも当時)に対しては、書面にて遺憾の意を伝えるとともに、在日米軍の綱紀粛正や事件・事故の再発防止の徹底を申し入れた。これ以上の詳細については、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。

六について

お尋ねについて、外務省及び防衛省として確認できる範囲では、御指摘の事件は極めて遺憾であり、政府として、再発防止のため厳格な措置をとるよう、日米外相会談、日米安全保障協議委員会を含め、あらゆる機会を利用して米側に強く申し入れた。

七について

お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、政府としては、在日米軍関係者による事件は本来あってはならず、在日米軍が実効性を伴った再発防止策をとることが重要であると考えており、米側に対して、一についてから六についてまででそれぞれ述べたとおり、強く申入れを行ってきている。引き続き、米側とともに、在日米軍関係者による事件・事故の再発防止策が着実に実施されるよう取り組んでいく考えである。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×4

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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