ことばで探す › 参議院 第195回
世界大学ランキングに関する質問主意書
参議院 第195回 第22号趣旨が明らかではない ×1
質問本文
二〇一三年六月に閣議決定された「日本再興戦略―JAPAN is BACK―」において、「今後十年間で世界大学ランキングトップ百に我が国の大学が十校以上入ることを目指す。」との目標を掲げてから四年が経過した。
しかしながら、本年九月に公表された「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)社」による世界大学ランキング二〇一八によれば、トップ百位以内に入った日本の大学は東京大学と京都大学の二校に過ぎない。京都大学は前回の九十一位から順位を上げ七十四位となったものの、東京大学は前回の三十九位から順位を下げ、過去最低の四十六位である。
アジアの大学と比較すると、香港は百位以内に日本を上回る三校が入っており、シンガポール、中国及び韓国も日本と同じく二校が入っている。しかも、近年、アジアの大学はいずれも急激な勢いで順位を上げてきており、シンガポール国立大学の二十二位、北京大学の二十七位など、東京大学よりも上位の大学は五校に上る。
このような現状を踏まえ、以下のとおり質問する。
一 同世界大学ランキングにおいては、二百位以内に目を転じたとしても、ランクインしている日本の大学は、依然として東京大学及び京都大学の二校に過ぎず、前記目標の達成は厳しいと言わざるを得ない。
政府は、今なお、前記目標を堅持しているのか、明らかにされたい。
二 同世界大学ランキングの評価項目及び評価比重は、①教育(三十%)、②論文被引用数(三十%)、③研究(三十%)、④国際性(七・五%)、⑤産学連携(二・五%)となっている。
前記目標の達成に向けては、漫然と取り組むのではなく、これらの評価項目が求める成果や評価方法等について正しく理解した上で、真に必要な取組や施策は何かを具体的に詰めていく必要がある。そのためにも、直接THE社など世界大学ランキングを作成している組織の担当者からヒアリングを行うことも有効であると考えるが、政府は、前記目標の設定以降、当該担当者との意見交換の機会を設けたことがあるのか、明らかにされたい。当該機会を設けたことがないとするならば、その理由は何か。また、今後当該機会を設ける予定はあるのか、明らかにされたい。
三 前記目標の達成に資するものとして、政府は、平成十九年度より「世界トップレベル研究拠点プログラム」(以下「WPI」という。)に取り組んでおり、これまで十一拠点が採択されている。WPIは、一拠点当たり年間十三から十四億円程度の助成を十年間行い(五年間の延長が認められることもある)、当該大学の研究力を飛躍的に向上させようとするものである。
WPIの実施により、それぞれの大学ではどのような成果が得られたのか、明らかにされたい。また、WPIの助成期間が終了した場合、それまで助成を受けていた大学が応分の資金を確保し、自立的にプログラムを継続していくことの困難さが指摘されているが、どのような対策が講じられているのか、明らかにされたい。このほか、世界トップレベルの研究拠点を構築するに当たり、WPIを通じて明らかとなった課題があれば、あわせて説明されたい。
四 政府は、平成二十六年度より、国際化を徹底して進める大学を重点支援するため、「スーパーグローバル大学創成支援事業」を実施しており、このうち世界大学ランキング百位以内を目指す力のある、世界レベルの教育研究を行うトップ大学十三校をタイプA(トップ型)として支援している。
前記目標の達成に向けて、PDCAサイクルを回すことは必要不可欠であると考えるが、本事業においては具体的にどのようにしてPDCAサイクルを回していくのか、明らかにされたい。また、タイプA十三校の世界大学ランキングにおける順位の推移、その状況に対する政府の評価・分析、これを受けた本事業の改善点等について具体的に説明されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
お尋ねの目標に変わりはない。
二について
「世界大学ランキング」を作成している外国の民間企業等の担当者等と大学の質の向上に関する意見交換の機会を設けたことがあり、その機会において「世界大学ランキング」についても意見交換を行った。今後とも、必要に応じて、このような機会を設けてまいりたい。
三について
「世界トップレベル研究拠点プログラム」(以下「プログラム」という。)により助成期間である十年間支援を受けた四大学においては、それぞれ、高度に国際化した環境が整備され、優れた研究論文が多数輩出された研究拠点の形成に成功している。
政府としては、これらの大学が当該支援の終了後に研究拠点を自立的に運営できるよう、研究拠点を学内の組織として明確に位置付けることや外部資金を獲得すること等の各大学による取組を促すとともに、国立大学法人運営費交付金による支援を実施している。
また、お尋ねの「課題」については、文部科学省が開催した「研究力強化に向けた研究拠点の在り方に関する懇談会」において、プログラムを通じて得られた優れた成果が学内外に波及していないといった課題がある旨が指摘されている。
四について
お尋ねの「スーパーグローバル大学創成支援事業」に係る「PDCAサイクル」については、文部科学省において、毎年度のフォローアップ活動に加え、事業開始年度の平成二十六年度から四年目に当たる本年度及び七年目に当たる平成三十二年度に中間評価を実施し、適切な助言等を行うこととしている。
また、「世界大学ランキング」は複数の外国の民間企業等がそれぞれ作成しているものであるため、お尋ねの「世界大学ランキング」における順位がどのランキングにおける順位を指すのか明らかではないが、「スーパーグローバル大学創成支援事業」の「タイプA」に採択された十三大学について、御指摘のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社の「世界大学ランキング」において、①平成二十七年、②平成二十八年、③平成二十九年に公表された順位は次のとおりであると承知している。なお、同社の「世界大学ランキング」においては、二百一位から四百位までは五十位ごと、四百一位から六百位までは百位ごと、六百一位から千位までは二百位ごとに順位が公表されている。
北海道大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
東北大学 ①二百一位から二百五十位までの間 ②二百一位から二百五十位までの間 ③二百一位から二百五十位までの間
筑波大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
東京大学 ①四十三位 ②三十九位 ③四十六位
東京医科歯科大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
東京工業大学 ①二百一位から二百五十位までの間 ②二百五十一位から三百位までの間 ③二百五十一位から三百位までの間
名古屋大学 ①三百一位から三百五十位までの間 ②三百一位から三百五十位までの間 ③三百一位から三百五十位までの間
京都大学 ①八十八位 ②九十一位 ③七十四位
大阪大学 ①二百五十一位から三百位までの間 ②二百五十一位から三百位までの間 ③二百一位から二百五十位までの間
広島大学 ①五百一位から六百位までの間 ②五百一位から六百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
九州大学 ①四百一位から五百位までの間 ②三百五十一位から四百位までの間 ③三百五十一位から四百位までの間
慶應義塾大学 ①五百一位から六百位までの間 ②六百一位から八百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
早稲田大学 ①六百一位から八百位までの間 ②六百一位から八百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
その上で、お尋ねの「その状況に対する政府の評価・分析」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、現在、同省において、先に述べた中間評価として、同社のものを含めた複数の「世界大学ランキング」も参考にして、各大学の構想の実施状況や国際的評価の向上等の評価項目について評価を行っているところであり、当該中間評価が終了した後は、その結果を踏まえて各大学の事業について適切な助言等を行い、各大学の事業の適切かつ効果的な実施を促してまいりたい。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。