ことばで探す › 参議院 第213回
ロシア連邦のプーチン大統領就任と日露関係、北方墓参に関する再質問主意書
参議院 第213回 第190号趣旨が明らかではない ×1
質問本文
北方四島交流事業の一つである「北方墓参」について、私が提出した「ロシア連邦のプーチン大統領就任と日露関係、北方墓参に関する質問主意書」(第二百十三回国会質問第一四七号)に対する答弁書(内閣参質二一三第一四七号)に関し、以下質問する。
一 「「外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい」との答弁だが、それならば、日本側は、誰がロシア側に働きかけをしているのか、官職、氏名を明らかにされたい。」及び、「千島歯舞諸島居住者連盟が、北方領土の元島民の人数は、二〇二三年度末時点で五千百三十五人となり、終戦時は一万七千二百九十一人だったが、初めて三割を下回り、平均年齢も八十八・五歳になったと公表している。元島民の思いに応えるためにもロシア側と密に協議することが、人道的見地からも政府の果たす役割だと考えるが、どのような協議を行っているのか、明らかにされたい。」との質問に対し、「上月前ロシア連邦駐箚特命全権大使及び武藤ロシア連邦駐箚特命全権大使から、それぞれルデンコ・ロシア連邦外務次官に対するものを含む様々なレベルで、御指摘の「北方墓参」の実施について働きかけを行ってきている。これ以上の詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい。」との答弁であった。
ルデンコ・ロシア連邦外務次官に対するものを含む様々なレベルで働きかけを行ってきているならば、上月前ロシア連邦駐箚特命全権大使及び武藤ロシア連邦駐箚特命全権大使から、ロシアに対して働きかけを「いつ、今までに何回、働きかけを日本側としてどのように」行ったか、日時、回数、働きかけた場所、詳細を明らかにされたい。
二 「上月前ロシア連邦駐箚特命全権大使及び武藤ロシア連邦駐箚特命全権大使から、それぞれルデンコ・ロシア連邦外務次官に対するものを含む様々なレベルで、御指摘の「北方墓参」の実施について働きかけを行ってきている。」との答弁であったが、政務三役である外務大臣、副大臣、政務官からは、ロシア連邦に対して働きかけを行ったことがあるか。あるならば、「官職、氏名、働きかけを行った日時および回数」を明らかにされたい。
三 「「外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい」との答弁だが、公表することによって、どんな問題が生じると考えているのか、政府の見解を示されたい。」との質問に対し、「外交上のやり取りの詳細について明らかにすることにより、相手国との今後の率直なやり取りに支障を来すおそれがあり、結果的に交渉上不利益を被る等我が国の国益を害するおそれがあると考える」との答弁であった。
前記一のように、元島民の平均年齢は八十八・五歳となり、生存者も三割を下回った。政府として、ロシアとの交渉の進捗状況等、元島民に対して丁寧な説明があってもいいのではないか。
また、北方墓参が出来ない事実こそが、故郷を思う元島民に対して人道的見地から国益を害していると考えるが、政府の考えを示されたい。
四 北方墓参における一九八六年の枠組みについて、私が本年二月二十日に提出した「日本とロシアの北方墓参に関する質問主意書」(第二百十三回国会質問第四二号)に対する答弁書(内閣参質二一三第四二号)で「政府として、御指摘の「北方墓参」の枠組みは現在も維持されていると考えており、ロシア側からもその旨の確認を得ている」との答弁であった。
それならば、日本側がロシアに対して要望、要請すれば北方墓参の再開は可能ではないか。なぜ、人道的見地から元島民の意向を尊重しないのか、政府の考えを示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
お尋ねについて、例えば、令和五年六月及び十一月に上月ロシア連邦駐箚(さつ)特命全権大使(当時)から、また、同年十二月に武藤ロシア連邦駐箚特命全権大使から、それぞれルデンコ・ロシア連邦外務次官に対し、御指摘の「北方墓参」の実施について働きかけを行っている。これ以上の詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい。
二について
お尋ねのような事実はない。
三の前段について
お尋ねについては、先の答弁書(令和六年六月七日内閣参質二一三第一四七号)三についてでお答えしたとおりである。
三の後段及び四について
御指摘の「国益を害している」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねについては、令和六年二月七日の衆議院予算委員会において、岸田内閣総理大臣が「北方墓参についてですが、北方墓参を始めとする四島交流事業の再開、これは日ロ関係における最優先事項の一つであると考えます。政府としては、様々なレベルでロシア側への働きかけを続けていますが、残念ながら、ロシア側から再開に向けた肯定的な反応は得られていません。しかしながら、高齢となられた元島民の方々の切実なる気持ちに応えなければならない。特に、北方墓参については重点を置いて再開を求めてまいります。」と述べているとおりである。