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セメント工業に関する質問主意書
参議院 第5回 第33号
質問本文
わが国におけるセメント工業は遠く明治五年内務省土木寮攝綿篤製造所の創立に始まりその原料である石灰石は全国的且つ無限に埋蔵されて居る等の好条件に恵まれて逐年飛躍的な発達をとげ昭和十五年においては実に年産六五〇万トンに及んだのであるが爾後下降の一途を辿り今日に至つた。
日本経済再建のため特に近時輸出産業としてのセメント工業が果すべき役割は極めて重大である反面既存設備の多くは老朽化して殆ど補修も行われて居ない現状であるが政府は左記の諸点に関し如何なる具体策を持つているかその所見を伺いたい。
記
経済復興五ケ年計画に基く
(一)生産計画(年度別、工場別)
(二)生産計画に伴う新増設、補修計画及び之が所要資材の配当計画
(三)同、石炭、電力、紙袋等の配当計画
(四)部門別推定需要並に之に対する配当計画及び仕向先別輸出計画(年度別)
(五)設備資金、運転資金に関する長期融資に関する方策
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政府答弁書
経済九原則の実施に伴い、予て、策定中の、経済復興五箇年計画も、改変を余儀なくされることと思うが、質問主意書に基き、経済復興五箇年計画仮案に基き、回答することとする。
(一)生産計画(年度別、工場別)
生産計画
昭和二四年度
二、八〇〇、〇〇〇トン
同 二五年度
二、六〇〇、〇〇〇トン
同 二六年度
四、四〇〇、〇〇〇トン
同 二七年度
四、九〇〇、〇〇〇トン
同 二八年度
五、三〇〇、〇〇〇トン
右は、日本経済再建資材並びに輸出向資材としてのセメントに対する需要を算定し、他方石炭、電力その他の供給力との関係とも考慮しつつ、極力セメントについては、経済復興の基礎資材たる観点より生産復興のピツチを速めるにつとめて策定されている。
右に対する工場別生産計画は、未だ確定していない。
(二)生産計画に伴う新増設、補修計画及びこれが所要資材の割当計画
セメントの現在公称設備能力は、六、一〇〇、〇〇〇トンと称せられているが実稼働能力は約三、〇〇〇、〇〇〇トンと見做される。従つて今後前項の生産計画を年々達成して行くためには、実稼働能力をこれに対応して整備して行くことを必要とする。併し公称能力が前記の如く六、一〇〇、〇〇〇トンに達する以上、一応現存工場の整備復旧のみにより実稼働能力を年々必要なだけ上げて行くことで充分となる。ただセメントについてはその需要の地域別が必ずしも輸送力を考慮に入れての地域別供給力と一致せず、その他石炭、電力等の生産諸条件の制約もあり、従つてある程度新増設を併行する必要がある。以上の観点より設備計画は次表の通り策定されている。
年次
公称設備能力(トン)
前年度保有設備による実稼働能力(トン)
復旧による実稼働能力増加(トン)
昭和二四年度
六、一〇〇、〇〇〇
三、〇〇〇、〇〇〇
一、〇〇〇、〇〇〇
同 二五年度
六、一〇〇、〇〇〇
四、〇〇〇、〇〇〇
八〇〇、〇〇〇
同 二六年度
六、三〇〇、〇〇〇
五、〇〇〇、〇〇〇
八〇〇、〇〇〇
同 二七年度
六、五〇〇、〇〇〇
六、〇〇〇、〇〇〇
二〇〇、〇〇〇
同 二八年度
六、七〇〇、〇〇〇
六、四〇〇、〇〇〇
二〇〇、〇〇〇
年次
拡充(新設)に依る実稼働能力増加(トン)
年度末保有設備に依る実稼働能力(トン)
昭和二四年度
―
四、〇〇〇、〇〇〇
同 二五年度
二〇〇、〇〇〇
五、〇〇〇、〇〇〇
同 二六年度
二〇〇、〇〇〇
六、〇〇〇、〇〇〇
同 二七年度
二〇〇、〇〇〇
六、四〇〇、〇〇〇
同 二八年度
二〇〇、〇〇〇
六、八〇〇、〇〇〇
右表について更に工場別に如何に実施して行くかは未確定であるが、方針的には資材、資金の効率的使用と生産能率の向上等を基礎にして今後進められるべきであらう。
尚、現有設備の補修用所要量として、計上してる資材は概ね左の通りであるが末だ配当計画として確定するには到つていない。
昭和二四年度
昭和二五年度
昭和二六年度
昭和二七年度
昭和二八年度
普通銑(トン)
一、六八五
一、八四二
二、一三〇
二、三二二
一、九三六
普通鋼材(トン)
六、八八九
六、〇六二
七、〇五二
五、八九七
五、二二五
粉砕ボール(鋼)(トン)
四九〇
五一〇
五〇〇
五〇〇
四一〇
同(銑)(トン)
六〇七
六二四
五八二
六一八
五〇二
生ゴム(トン)
一五七
一六〇
一七〇
一五九
一五五
木材(石)
二八、九六九
二一、五二一
二二、四〇八
一一、七七〇
一二、五二七
セメント(トン)
一四、七〇〇
一四、二〇〇
一三、七〇〇
一一、六〇〇
九、〇〇〇
(三)生産計画に伴う石炭、電力、紙袋等の配当計画
昭和二四年度
昭和二五年度
昭和二六年度
昭和二七年度
昭和二八年度
石 炭(千トン)
一、〇五五
一、二六〇
一、五〇〇
一、六二〇
一、六九〇
電 力(百万kwh)
四六二
五七六
六八二
七三五
七九五
紙 袋(千封度)
二八、五〇〇
三八、四〇〇
四六、五〇〇
五〇、五〇〇
五四、五〇〇
但し紙袋については所要量を計上したものであり未だ配当計画として確定するには到つていない。
(四)部門別推定需要並に之に対する配当計画及仕向先別輸出計画(年度別)
別表
(五)設備資金、運転資金に関する長期融資に関する方策
昭和二十四年度以降の資金計画は、目下全般的に、策定中であるから、未だ、特に、セメント工業に付て、如何なる長期融資に関する方策が採らるべきか、結論を申述べる段階に達していない。
別紙 各年度別セメント需要量及び配当計画表(案) 1/4
別紙 各年度別セメント需要量及び配当計画表(案) 2/4
別紙 各年度別セメント需要量及び配当計画表(案) 3/4
別紙 各年度別セメント需要量及び配当計画表(案) 4/4
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