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米戦艦ニュージャージーの日本寄港に関する質問主意書

衆議院 第106回 第1号

提出者
衆議院
提出日
1986年7月23日
内閣転送 1986年7月25日
答弁書受領日
1986年8月1日
提出から9日
答弁の項目数
2
質問 852字/答弁 446字

質問本文

衆議院議長 原 健三郎 殿

米戦艦ニュージャージーの日本寄港に関する質問主意書

米太平洋艦隊所属の戦艦ニュージャージーが八月下旬にも日本に寄港すると伝えられている。

ニュージャージーは核トマホークを積載し、「海上を移動する核発射基地」といわれていることは周知のとおりである。その寄港を許すことは非核三原則の空洞化をさらに進め、日本を核戦争にまきこむ危険性をいつそう強めることになる。

国会閉会中の寄港など許されないことはいうまでもないが、この際、政府の見解をただしておきたい。

一 ニュージャージーは、

1 いつ日本に寄港する見通しか。

2 寄港先は佐世保か横須賀か。

3 これまで米側からどのような公式、非公式の打診、申入れが行われたか。

二 ニュージャージーは八月に日本海で演習を行い、その際、合同演習をすると伝えられている。

1 ニュージャージーはいつ、日本海に入り演習を行うのか、その日程と演習内容を明らかにされたい。

2 米側からは自衛隊との合同演習の打診があつたというが、そのとおりか。

3 防衛庁はニュージャージーと自衛隊との合同演習を行う方針か。その場合はどういう形の合同演習にする考えか。

三 核トマホークを積載したニュージャージーはアメリカのソ連や発展途上国に対する核脅迫政策の強力な武器となつている。このニュージャージーの寄港を認めることは、日本がアメリカの核脅迫政策の新しい足場になることを意味する。

政府はニュージャージーの日本寄港を拒否すべきであると思うがどうか。

四 国民はこのニュージャージーの寄港は核持ち込みそのものとみている。政府はこうした国民の強い疑惑に対してどのような措置をとる用意があるのか。

五 政府は従来のような核持ち込み容認の姿勢をやめ、非核三原則を遵守し、

1 米軍当局及びニュージャージー艦長に対して核兵器積載の有無をただすべきではないか。

2 核兵器の存否が明らかにされない、いわゆる“灰色”の場合には同艦の寄港を拒否すべきではないか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一及び三から五までについて

米政府より、米戦艦ニュー・ジャージーが本年八月後半に我が国に寄港する可能性があるとの一般的情報は得ているが、具体的な寄港日程、場所等については、通報を受けていない。

今後同艦の寄港が具体化するような場合には、その段階で日米安保条約及びその関連取極に従つて対処する所存である。

なお、同艦の我が国寄港に関する政府の立場は、一昨年来、累次の国会答弁において明らかにしてきているとおりである。また、日米安保条約上、艦船によるものを含めいかなる核兵器の持込みも事前協議の対象であり、核兵器の持込みについての事前協議が行われた場合には、政府としては、常にこれを拒否する所存である。したがつて、政府としては、非核三原則を堅持するとの我が国の立場は十分確保されると考えていることも、累次説明してきているとおりである。

二について

御指摘のような共同訓練につき米政府より打診を受けたとの事実はない。また、政府として、個々の米艦船の運用の詳細につき承知する立場にない。

右答弁する。

衆議院の原文

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