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米国防報告と新鋭原子力空母等の日本寄港に関する質問

参議院 第98回 第3号

提出者
参議院
提出日
1983年2月1日
内閣転送 1983年2月2日
答弁書受領日
1983年2月8日
提出から7日
答弁の項目数
2
質問 538字/答弁 455字

質問本文

米国防報告と新鋭原子力空母等の日本寄港に関する質問主意書

一月三十一日発表された一九八四年度米国防報告は新たな海上前進展開計画(柔軟作戦)の一環として新編成の空母機動部隊を日本海にも展開することを明らかにしているが、それに関連して以下の数点を質問したい。

一 この措置によつて北西太平洋と日本海を指向した米空母は、在来の「エンタープライズ」に今春配備が予定されている新鋭原子力空母「カール・ビンソン」を加えた二隻となるが、政府としては「エンタープライズ」の佐世保寄港問題と同じ認識と理由によつてもし求められれば「カール・ビンソン」の日本寄港は無条件で認める意向であるのか。

二 旧戦艦「ニュージャージー」は、巡航ミサイル「トマホーク」二十四基を搭載するための改装作業を既に終え試験航海中であるが、この「ニュージャージー」の日本寄港について要請された場合ほどのように対応するのか。

三 「ニュージャージー」の日本寄港を拒む政策上あるいは条約解釈上の何らかの理由があると考えているのか。

四 米国海軍によるこのような一連の措置は、明らかに対ソ戦略の強化であり、同盟国日本に対しては一層の役割分担を求める路線にほかならないと考えるが、政府としての基本的な認識はどうか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一から三までについて

政府としては、米空母「カール・ビンソン」及び米戦艦「ニュージャージー」の我が国寄港の可能性については、米国政府から何ら通報を受けていないが、仮にこれら艦船が我が国に実際に寄港するような場合には、日米安保条約及びその関連取極を踏まえ対処する所存である。

なお、日米安保条約上、艦船によるものを含め核の持込みが行われる場合はすべて事前協議の対象となり、また、核の持込みについての事前協議が行われた場合には、政府としては常にこれを拒否する所存である。

四について

米国としては、抑止力確保の観点から、新たな艦船の建造等及びその配備を進めているものと承知している。また、米国は日米安保体制の一層の効果的運用確保のため、引き続き我が国の努力を期待しており、我が国としても、自主的判断に基づきそのための努力を今後とも行つていく所存である。

しかし、御指摘の米空母「カール・ビンソン」又は米戦艦「ニュージャージー」の配備に関連して、米国から我が国に対し、何らかの具体的な要請が行われているわけではない。

参議院の原文

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