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悪性中皮腫の早期発見のための検査方法と治療方法の研究開発に関する質問主意書
衆議院 第163回 第42号
質問本文
近年、アスベストの曝露による健康被害が広く発生していることが明らかになり国民の中には不安が高まっている。健康被害において最も重要な疾患は悪性中皮腫であると考えられるが、その早期発見のための検査方法や治療方法については我が国においては未だ十分な研究開発が行われているとは言い難いのが現状である。過去のアスベストの使用期間及び使用量から我が国においては、今後、悪性中皮腫の患者が多数発生すると予想されている。またアスベスト曝露の既往があり、悪性中皮腫の発症に対して大きな不安を抱いている多くの関係者の不安を踏まえると、早期発見のためのより優れた検査方法を開発し、早期にその適用を進めるべきである。また悪性中皮腫はいったん発症すると急速な経過をたどり外科手術以外に有効な治療法が十分確立されていない現実を踏まえ、新たな抗ガン剤をはじめとする治療法の研究開発を早急に進める必要がある。悪性中皮腫の早期発見のための検査方法及び治療方法開発のための研究開発の推進は緊急を要すると考える。
従って、次の事項について質問する。
一 米国の医学専門誌(New England Journal of Medicine,VOL.353,NO.15)における最近の悪性中皮腫についてのレビュー(pp1591〜1603)では、悪性中皮腫の血清マーカーとして、血清メソテリン関連タンパク質(Serum mesothelin-related protein;SMRP)やCA125′CA15‐3′ヒアルロン酸(hyaluronic acid)やオステオポンチン(Osteopontine)が有用な血清マーカーであることが報告されている。こうした血清マーカーについて我が国においても早急に検討を進め、悪性中皮腫の早期発見のための検診方法の確立を図るべきと考えるが政府はどのようにこれに取り組む考えか。
二 悪性中皮腫の抗ガン剤による化学療法についての前述のレビューにおいてはペメトレキシド(Pemetrexed)とシスプラチン(cisplatin)の併用療法の有効性、ジェムシタビン(gemcitabin)とシスプラチン(cisplatin)の併用療法の有効性が紹介されている。我が国においては有効な抗ガン剤の利用が諸外国に比較して制約されているとの指摘がなされており、このような有効性の確立された治療薬の導入に向け早急に研究開発を進めるべきと考えるが政府はどのようにこれに取り組む考えか。
右質問する。
政府答弁書
一について
御指摘の血清マーカーを用いた悪性中皮腫の早期診断法の研究開発については、血液検査、画像診断、生検及び診断確定という、一連の悪性中皮腫の早期診断システムの確立を目指した研究に関し、本年十月二十七日に、文部科学省において、研究費の交付を決定し、その研究の一環として、悪性中皮腫患者の血清中に高濃度に分泌されるタンパク質(メソテリン)を測定する血液診断キットを開発した順天堂大学等の研究者により、悪性中皮腫の血液診断の有効性や判断基準の確認を目的とした研究が行われているところである。
なお、悪性中皮腫の早期診断法の研究開発の基盤整備については、本年度、国立がんセンターを中心として、関係機関が連携して、悪性中皮腫の疫学的特性、臨床病理学的特性等に関するデータの収集等に取り組むことについて、厚生労働省及び文部科学省において、検討している。
二について
第三次対がん十か年総合戦略(平成十五年七月二十五日文部科学大臣及び厚生労働大臣合意)に基づく平成十八年度がん臨床研究事業において、悪性中皮腫を含めた各種再発又は進行がんに対する効果的治療法の確立に関する研究を公募している。
なお、悪性中皮腫の抗がん剤について、薬事法(昭和三十五年法律第百四十五号)上の承認申請がなされた際には、有効性、安全性等について迅速に審査してまいりたい。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。