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知床における世界自然遺産区域を北方領土まで拡張させる構想に対する政府の見解に関する質問主意書
衆議院 第169回 第220号
質問本文
一 二〇〇五年七月に世界自然遺産に登録された知床について、北方領土を含む千島列島ウルップ島までその遺産区域の拡張を目指すNPO法人「日露平和公園協会」が北海道羅臼町で設立されたと、本年三月二十四日付の新聞は報道しているが、政府は右の事実を承知しているか。
二 一の新聞報道によると、「日露平和公園協会」は流氷の南限に位置する北方領土及び千島列島の海域と知床を一体の生態系として保全する必要があり、また、北方領土で急速な開発を進めているロシアに対して環境保全を促すねらいも込めて遺産区域の拡張を目指しているとのことであるが、「日露平和公園協会」の右の活動趣旨、目的に対する政府の評価、見解を示されたい。
三 知床と北方領土は同様の生態系に属しており、「日露平和公園協会」が目指している様に、同海域の環境保全を図ることは非常に有意義であると考える。政府としても、「日露平和公園協会」の活動を後押しし、不法占拠という形であっても、現在北方領土を実効支配しているロシア側とも協議を重ね、知床の遺産区域の北方領土までの拡張を目指し、日露が一緒になって申請することをロシア側に働きかけるべきであると考えるが、政府、特に外務省の見解を示されたい。
四 知床の遺産区域の北方領土までの拡張が実現した後、日露両国によって北方領土の環境保全を日露が共同で行い、日露相互の信頼関係を構築していくことは、我が国の国益に資する形での北方領土問題の解決に向けた一つの新たなアプローチ、手がかりになると思料するが、政府、特に外務省の見解を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
政府として、御指摘の団体が設立されたことは承知している。
二から四までについて
政府としては、我が国固有の領土である北方四島を含む日露の隣接地域における生態系の保全及びその持続可能な利用に関する協力をロシア連邦との間で進めることは重要であると考えており、現在、ロシア連邦との間で、北方領土問題に関する我が国の立場を損なわない形でこの分野での協力を進めるべく調整しているところである。政府としては、このような形での協力を進めることについては、ロシア連邦との間の平和条約の締結に関する交渉の進展のための環境整備にも資するものであると考えている。
他方、北方四島がロシア連邦によって不法占拠されている現状において、我が国が、ロシア連邦と共同で北方四島を含む地域を世界遺産として推薦することは、北方領土問題に関する我が国の立場とは相容れず、適当ではないと考えている。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。