Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 衆議院 第170回

社会保障国民会議による将来の医療・介護費用のシミュレーションに関する質問主意書

衆議院 第170回 第220号

提出者
民主党・無所属クラブ
提出日
2008年11月10日
内閣転送 2008年11月12日
答弁書受領日
2008年11月18日
提出から8日
答弁の項目数
4
質問 1,233字/答弁 747字

質問本文

社会保障国民会議(以下、国民会議)の「サービス保障(医療・介護・福祉)分科会」が本年十月二十三日に取りまとめたシミュレーション(以下、シミュレーション)によると、二〇二五年の医療・介護費用は最大で九十四兆円と示された。

この点、厚生労働省担当課長の私的懇談会として設置された医療経済学の専門家などによる検討会(座長・飯野靖四慶大経済学部教授)により二〇〇六年一月に発表された将来推計では、過去の医療費の伸び率などを基に、二〇一五年度の国民医療費は四十七兆円、二〇二五年度は六十五兆円と推計されていた。この推計では、医療制度改革が行われた場合は五十六兆円にとどまるとされ、抑制効果がアピールされたが、これに対しては、日本医師会などが二〇二五年度の国民医療費を四十九兆円とする独自の試算を公表し、国会でも妥当性をめぐる議論が展開された。

また、一九九四年の他の推計では、二〇二五年度の医療費は百四十一兆円と推計されたが、二〇〇〇年の推計では八十一兆円とされた。これは、バブル崩壊後の経済事情の変化が理由と考えられる。

なお、GDP比でみると、日本の医療費は八・〇%であるが、これは米国のほぼ半分であり、先進国でも最低水準である。

思うに、医療費の将来推計に当たっては、推計をいかなる根拠で導き出しているのか、前提条件を明らかにすることが非常に重要であると考える。

これに関連して、以下質問する。

一 高齢化が急速に進む中、高齢者医療費の伸びによる影響を、これまで以上に、正確に見積る必要があると考えるが、シミュレーションに当たって、長寿化という要素はどのように考慮されているか。具体的な計算式等をお示し願いたい。

二 二〇〇六年に成立した医療制度改革関連法で医療費抑制の切り札として生活習慣病対策が打ち出されたが、コスト面での評価は議論がある。

対策により疾病の予防が成功すれば、平均寿命が延びることになるため、一人当たりの医療・介護の費用は最終的に増えることが想定される。

また、健康診査や保健指導などの予防コストがふくらめば、抑制効果は減殺される。

シミュレーションでは、生活習慣病対策のような予防医療によるコストが将来医療費に及ぼす影響は考慮されているか。

三 医療・介護をめぐる環境は、専門機関へのアクセスの容易性などの点から都市部と地域部で異なっており、一人当たりのコストも異なることが予想されるが、シミュレーションに当たって、都市部・農村部の差異など、地域的特性は考慮されているか。

四 本年六月に公表された国民会議の中間報告の中で、シミュレーションの前提として「選択と集中」の考えに沿って構造改革を進める方向性が示された。今回の推計では有床診療所(十九床以下)の位置付けには触れられなかったが、これは何らかの根拠に基づくものであるのか。

また、国民会議は、診療所の主治医機能の強化を提言しているが、これは、いかなる根拠に基づくものであるのか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘の社会保障国民会議におけるシミュレーション(以下「シミュレーション」という。)においては、厚生労働省の「平成十七年患者調査」及び「介護給付費実態調査(平成十九年十月)」等に基づく疾病・要介護状態の発生状況を基礎とし、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(平成十八年十二月推計)」を活用して、将来の医療・介護サービスの需要について推計を行っているところである。なお、シミュレーションに用いた計算式等については、首相官邸のホームページにおいて公表している。

二について

シミュレーションのうち、医療・介護サービスの提供体制について選択と集中等による改革を図ることを想定した「改革シナリオ」においては、医療・介護の分野における予防に関する取組が医療・介護サービスの需要に対して及ぼす影響を考慮している。

三について

シミュレーションにおいては、居住する地域のいかんにかかわらず、できるだけ住み慣れた地域において生活を継続することを可能とするために必要な医療・介護サービスを提供することを前提とした上で、各種改革を行った場合に必要となるサービス量について推計を行っている。

四について

シミュレーションにおいては、医療・介護サービスの提供体制について、病院、診療所の別ではなく、病床の機能に着目して前提を設定しており、有床診療所の病床は一般病床等に含めて推計を行っている。

また、シミュレーションにおいては、診療所の主治医機能の強化を前提として推計を行っているが、これは、社会保障国民会議第二分科会の中間とりまとめにおいて、地域における医療・介護・福祉の一体的提供の実現のためには、診療所の在宅支援機能の強化などを進めることが必要であるとされたことを踏まえたものである。

衆議院の原文

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2008年10月27日 山井 和則(民主党・無所属クラブ) 答弁 2008年11月4日
衆議院 第170回 第163号
提出 2008年11月10日 山井 和則(民主党・無所属クラブ) 答弁 2008年11月18日
衆議院 第170回 第225号
提出 2006年3月2日 山井 和則(民主党・無所属クラブ) 答弁 2006年3月10日
衆議院 第164回 第121号趣旨が明らかではない ×1
提出 2006年3月23日 山井 和則(民主党・無所属クラブ) 答弁 2006年3月31日
衆議院 第164回 第180号
提出 2001年12月6日 金田 誠一(民主党・無所属クラブ) 答弁 2001年12月25日
衆議院 第153回 第38号
提出 2025年3月13日 鈴木 庸介(立憲民主党・無所属) 答弁 2025年3月25日
衆議院 第217回 第101号お答えすることは困難 ×1
提出 2007年10月3日 滝 実(無所属) 答弁 2007年10月16日
衆議院 第168回 第74号

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる