ことばで探す › 衆議院 第186回
いわゆる「吉田調書」への政府の取扱い等に関する質問主意書
衆議院 第186回 第177号お答えすることは困難 ×1承知していない ×1
質問本文
二〇一一年三月十一日に発生した東日本大震災並びに東京電力福島第一原発事故で現場対応を担った吉田昌郎氏が、政府の事故調査・検証委員会に事故当時の様子等を答えた「聴取結果書」(以下、「吉田調書」とする。)に関し、本年五月二十日付朝日新聞はじめ、種々報道がなされている。右を踏まえ、以下質問する。
一 「吉田調書」に対する政府の評価如何。
二 「吉田調書」について、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「読んでいない」と、朝日新聞社の取材に答えているそうであるが、田中委員長が「吉田調書」を読んでおらず、その内容を把握してないというのは事実か。
三 今後原発を再稼働するにせよ新規建設をするにせよ、原子力規制委員会がその安全性を厳重に検査し、それに合格して初めて再稼働、新規建設が可能となる。そのような重責を担う同委員会のトップが「吉田調書」を読んでおらず、事故当時の様子を把握していないのなら、そもそも同委員会の存在意義並びに我が国の原子力政策の根幹が崩れることになるのではないのか。政府の見解を問う。
四 安倍晋三内閣総理大臣は、「吉田調書」を読み、その内容を把握しているか。
五 安倍内閣の各閣僚は、「吉田調書」を読み、その内容を把握しているか。閣僚ごと、それぞれ明らかにされたい。
六 菅義偉内閣官房長官は「吉田調書」を公開する考えはない旨、記者会見で述べていると承知するが、右はなぜか。
七 政府が「吉田調書」を公開しないとする一方で、その内容が朝日新聞に漏れてしまった理由は何か。
八 「吉田調書」には、福島第一原発事故発生後、同所員の九割に当たる職員約六百五十名が、吉田氏の待機命令に反して十�q南の福島第二原発に撤退していたことが明らかにされているとのことである。政府として、「吉田調書」を隠すのではなく、広く国民に公開し、当時の事故の様子を国民と共有するべきではないのか。
九 本年四月、政府は新しいエネルギー計画を閣議決定し、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけている。その一方で「吉田調書」を隠し、当時の過酷な状況はじめ原発の危険性を国民に明らかにしないことは、国民を騙すことに他ならないのではないのか。政府の見解を問う。
右質問する。
政府答弁書
一から五まで、八及び九について
東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(以下「政府事故調査委員会」という。)が平成二十三年十二月二十六日に取りまとめた中間報告書及び平成二十四年七月二十三日に取りまとめた最終報告書並びに東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(以下「国会事故調査委員会」という。)が同月五日に国会に提出した報告書は、御指摘の「吉田調書」を含め、関係者からのヒアリング結果とその他の資料との突合せや調査・検証による様々な事実確認を経て取りまとめられ、公表されたものと認識している。
また、御指摘の「吉田調書」の内容も踏まえて取りまとめられたこれらの報告書の内容については、内閣及び原子力規制委員会委員長のいずれにおいても把握しており、これらの報告書の内容を踏まえ、適切に対応していくことが重要であると考えている。
六について
国会事故調査委員会から政府事故調査委員会に対し、吉田昌郎氏からのヒアリング結果の提出について依頼がなされた際、同氏から、記憶の混同等による事実誤認が含まれる可能性があるため、内容の全てがあたかも事実であったとの誤解を招くこと等が危惧され、第三者に向けて公表されることは望まない旨の意思が明確に示されていたこと等から、当該ヒアリング結果は公開しないこととしているものである。
七について
お尋ねについては、平成二十六年五月二十日付けの朝日新聞社の報道において同社が入手したとされている「聴取結果書」が、政府事故調査委員会による吉田昌郎氏からのヒアリング結果と同一のものであるか否かについて承知していないことから、お答えすることは困難である。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。