Kurage Kurage プロジェクト

Zendeskの月額をやめたい。
でも無料OSSの壁は
「日本語で検索できない」でした

株式会社エクスブリッジ(名古屋) / 実際に日本語化して本家へPRを出すまでの実測記録です

問い合わせ管理をZendeskで回している会社が、まず気になるのは料金です。公式の料金表(2026年8月時点)はこうなっています。

プラン年間契約(1人・月額)月間契約(1人・月額)10人で年間
Support Team$19$25$2,280(約34万円)
Suite Team$55$69$6,600(約99万円)
Suite Professional$115$149$13,800(約207万円)

※1ドル150円換算。担当者を増やすたびに増え、使い続ける限り毎年かかります。

「無料のOSSに移せないか」と考えるのは自然です。実際、候補はあります。

候補になるOSSは実在する

OSSライセンス日本語の解説記事
Frappe Helpdesk3,330AGPL-3.0Zenn 0本 / Qiita 0本
Chatwoot36,033独自Zenn 0本 / Qiita 3本
Zammad5,860AGPL-3.0Zenn 0本 / Qiita 4本
FreeScout4,490AGPL-3.0Zenn 0本 / Qiita 0本

※2026年8月21日にGitHub APIとZenn/Qiitaの検索APIで実測。

私たちはこの中から Frappe Helpdesk を選びました。チケット・SLA・ナレッジベース・メール連携という「問い合わせ管理の芯」が最初から揃っていて、ERPNextと同じFrappeの上に乗っているためカスタマイズの筋が良いからです。

実際に日本語で使おうとして、壁にぶつかりました

日本語で検索すると、必ず0件になりました。料金でも機能でもなく、ここが本当の壁でした。

原因はすぐ分かりました。検索処理が、英数字と空白以外の文字をすべて捨てる実装になっていたのです。

unsafe_chars = re.compile(r"[^a-zA-Z0-9\s]")

「パスワード」と入力すると、この処理を通った時点で空文字になります。空のクエリで検索するので、当然1件も返りません。日本語だけでなく中国語・韓国語でも同じことが起きます。本家には韓国語と中国語の翻訳ファイルがあるので、同じ問題を踏んでいる利用者は他国にもいるはずです。

もうひとつ、日本語の翻訳ファイル自体が存在しませんでした。34言語のうち、日本語だけが欠けている状態です(韓国語も中国語もあります)。

直して、本家にプルリクエストを出しました

この2件は本家 frappe/helpdesk へプルリクエストとして提出済みです(#3712 検索の修正 / #3713 日本語翻訳)。日本語対応版のソースは GitHubで公開しています(AGPL-3.0)。

正直に書きます。この修正が本家に取り込まれるかどうかは、まだ分かりません。取り込まれなくても、当社のフォークを使えば日本語で動きます。

自社で持つための3つの方法

Frappe HelpdeskはAGPL-3.0なので、当社が「完成品」として買い切り販売することはできません。売れるのは手順と手間だけです。そのぶん、ソフト自体のライセンス費はずっとゼロです。

方法1:自分で構築する(無料)

ソースは公開しています。サーバーを触れる方なら、日本語対応済みのフォークを取得して構築できます。つまずきやすいのは、Frappe Frameworkのセットアップ、日本語ロケールの反映、検索インデックスの再構築の3か所です。

方法2:構築手順書を買って自分で作る(480円)

上の3か所でつまずかないための手順書を、記事の形で販売しています。ここに書いていない実務——メモリ不足でビルドが無言で落ちる話、翻訳が反映されないときの確認順序、検索インデックスをforce付きで作り直すコマンド、メール受信をチケットに落とす設定、カスタマイズ用のAIプロンプト4本、AGPLの線引き——をまとめてあります。

構築手順書(480円) 日本語対応版の入手からメール受信の設定まで、実際にぶつかった落とし穴つきで公開しています。 手順書を見る(Brain)
480円/ソフト自体は無料のOSS・ソースも公開しています

方法3:構築を任せる(110,000円税込〜)

バイブプロトタイピングで、自社の運用に合わせて構築し、ソースコードごとお渡しします。紙の見積もりではなく最短1営業日で動くデモをお出しし、触ってから発注を判断していただけます。「メールの受信箱と連携したい」「既存の顧客マスタとつなぎたい」といった要件もここで吸収します。

まず「動くもの」を見てから決められます Zendeskからの移行が現実的かどうかを含めて、無料でご相談いただけます。作らないほうがよい場合は、そう申し上げます。 バイブプロトタイピングを見る
110,000円税込〜/最短1営業日でデモ提示/ソースコード納品

移行を判断するためのチェックリスト

3つ以上当てはまるなら、移行を検討する価値があります。逆に当てはまらないなら、無理に移す必要はありません。

AI一次対応と組み合わせる

問い合わせ管理を自社に持つと、次に効くのは一次対応の自動化です。よくある質問をAIが先に処理し、残ったものだけをヘルプデスクのチケットに落とす形にすると、担当者の負荷が目に見えて下がります。当社では買い切りのAIチャットボット(55,000円税込)も用意しています。

AIで一次対応、残りをチケットで管理 月額課金なしのAIチャットボットを、自社サイトに置けます。 AIチャットボットを見る
買い切り55,000円税込/デモあり
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