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アルツファイマー病に関する質問
参議院 第147回 第20号
質問本文
アルツハイマー病に関する質問主意書
アルツハイマー型痴ほうは、本邦で約七十万人の患者が存在し、人口の高齢化を反映してその患者数は年々増加し、対応が急がれている。アルツハイマー病患者の脳病理所見では、タウと呼ばれる蛋白が異常化し、神経細胞死をもたらすと考えられている。このタウ蛋白は、アルツハイマー病のごく早期から脳脊髄液で上昇することが知られ、米国国立衛生研究所(NIH)やヨーロッパでは、現時点で最も信頼性の高い診断指標とされ、例えばスウェーデンでは、ルーチン検査として使用されている。この脳脊髄液タウ蛋白検査では、正常者や血管性痴ほう患者では変化せず、抗痴ほう薬の適正使用への一助になるものと考えられ、医療費削減にも寄与するものと思われる。アルツハイマー病の研究者グループは、脳脊髄液タウ蛋白検査をアルツハイマー病の早期診断のためのルーチン検査として使用することを提案しているが、厚生省は、研究段階にすぎないとの見解のようである。
そこで、以下質問する。
一 脳脊髄液タウ研究に関しては、米国、日本、英国、スウェーデン、フランス、オランダ、フィンランドのすべての国における臨床研究においてアルツハイマー病の早期診断の一助として有用であるという結論に達している。一般臨床検査として使用可能な段階と考えるが、政府の見解を具体的に提示されたい。また、時期尚早であるとすれば、どのようなデータが示されれば臨床検査として認められるのか、具体的に示されたい。
二 昨年末より塩酸ドネペジルがアルツハイマー病の軽症から中等症に有効な治療薬として開発され、一般の臨床の現場で使用され始めた。一方、アルツハイマー病は人口の高齢化に伴い急速に増加し、かつ、早期の臨床診断が非常に難しい疾患の一つである。正しくアルツハイマー病の診断が下せない現在の状況で、塩酸ドネペジルを使用した場合、塩酸ドネペジルの治療効果が充分に期待できないばかりでなく、他の痴ほう症患者に拡大使用された場合には脳代謝改善薬と同様、医療費の高騰を招く危険性もある。そこで、脳脊髄液タウ蛋白検査に基づいて治療薬の選択を行えば、かつて脳代謝改善薬が本来の適応疾患を逸脱し一人歩きしたような事態を未然に防止でき、薬剤の適正使用に寄与し、その結果医療費の削減を可能にするものと確信する。この点から考えても脳脊髄液タウ蛋白検査をルーチン検査とすべきであると考えるが政府の見解はどうか。
右質問する。
政府答弁書
一及び二について
平成九年度から、厚生科学研究費補助金脳科学研究事業において、アルツハイマー病に関する病因及び病態の解明、生物学的な診断のための指標の開発並びに治療法の開発を推進している。平成十年度の同事業において、アルツハイマー病患者群と対照群の脳脊髄液中のタウ蛋白量を測定したところ、アルツハイマー病患者群が有意に高い値であったとの結果を受けて、平成十二年度以降の同事業において、タウ蛋白とアルツハイマー病との関連性をより詳細に検討していくこととしている。
タウ蛋白検査薬は我が国でも薬事法(昭和三十五年法律第百四十五号)において体外診断薬として承認されており、臨床検査として脳脊髄液タウ蛋白検査が行われている事実があることも承知しているが、当該検査がお尋ねのような一般臨床検査又はルーチン検査として定着するかどうかについては、各医師の判断によるものと考えている。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。