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グリーン購入法のコピー用紙についての基準改定に関する質問主意書

参議院 第170回 第148号趣旨が明らかではない ×1

提出者
参議院
提出日
2008年12月22日
内閣転送 2008年12月25日
答弁書受領日
2009年1月9日
提出から18日
答弁の項目数
5
質問 1,119字/答弁 1,542字

質問本文

現在、グリーン購入法のコピー用紙についての基準改定に関するパブリックコメントが実施されている。この基準改定は、年初に発覚した製紙業界による古紙偽装問題や、温暖化、生物多様性といった重要課題とも深いつながりのある問題である。よって、以下質問する。

一 今回の基準改定により、コピー用紙についてグリーン購入法の基準を緩和し、古紙一〇〇%再生紙以外にも、三〇%までバージンパルプの利用が可能となる。古紙偽装問題は、様々な紙分野に広がっていた紙全体の問題であったが、なぜコピー用紙についてのみの改定作業を行うこととなったのか、その理由を明らかにされたい。また、政府調達のコピー用紙の現時点、及び将来の供給可能量に不安があるのかどうか、政府の見解を明らかにされたい。

二 偽装事件を受け、失われてしまった古紙利用への消費者の信頼をいかにして回復できると考えているのか。また、こうした基準改定により、古紙利用への信頼回復に悪影響を及ぼす可能性や、紙供給メーカーの供給能力強化への意欲に及ぼす影響について、政府の見解を明らかにされたい。

三 改定案においては、古紙の代わりに環境に配慮した原料を使用したパルプであるとして、森林認証材が利用可能となる。しかし、森林認証材には、環境的に問題を持っているものも存在していると指摘されている。政府として、個々の森林認証制度について、どのような評価作業を行ったのか、その評価基準とその根拠、個々の認証材制度の評価内容を示し、政府の見解を明らかにされたい。

四 「持続可能性を目指した原料」については、エコマークでの議論の結論が延期されており、環境的優位性、社会的優位性や、森林劣化、低位利用木材などの文言の定義と、その確認・検証作業の中身が明確でない状況で、パブリックコメント作業に入っている。その内容が明示されていない状況では、判断が困難ではないかと考える。不明確なままでの制度運用では、新たな偽装を生む可能性すらあり、問題だと考える。「持続可能性を目指した原料」の検証作業についての具体的な提案がない理由に関する政府の見解を明らかにされたい。

五 間伐材利用は推進すべきであると考えるが、あえて技術的な問題も指摘されているコピー用紙への利用拡大を行う理由について、政府の見解を明らかにされたい。また、政府調達対象となっているコピー用紙以外の紙や、政府調達対象の製材、合板、集成材、単板積層材、フローリング、コンクリート型枠等についての間伐材利用促進は十分進んでいるのか、利用状況はどのような水準にあり、更なる利用促進、利用拡大の可能性はどの程度と認識しているのか、政府の見解を明らかにされたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成十二年法律第百号)第六条第一項の規定に基づき定められた「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成十三年二月二日閣議決定。以下「基本方針」という。)の見直しの一環として、国及び独立行政法人等が重点的に調達を推進すべき環境物品等のうち紙類の判断の基準(以下「紙類調達基準」という。)を見直すに当たっては、古紙配合に係る技術的な課題及び現行の紙類調達基準を満たす製品の国内の需給実態等を総合的に勘案して、コピー用紙について先行して検討を行っているところである。

また、現時点において、現行の紙類調達基準を満たすコピー用紙の国内供給可能量は、国及び独立行政法人等の調達量におおむね見合う水準であると認識している。

二について

古紙利用への消費者の信頼を回復するためには、古紙偽装問題の実態把握や原因究明の結果に基づき紙製造業界が取りまとめた、古紙パルプ配合率の適正な表示の徹底や古紙パルプ等配合率を検証する取組を内容とする再発防止策の実施に、紙製造業各社が万全を期していくことが重要であると認識している。

また、紙類調達基準の見直し案は、基本方針の見直しに向けた議論のために環境省が設置した特定調達品目検討会における紙製造業者、紙卸売業者、環境保護団体等の意見も踏まえつつ作成したものであり、紙類調達基準の見直しが古紙利用への消費者の信頼回復に悪影響を及ぼすとの御懸念は当たらないものと考える。また、同検討会においては、紙製造業界から引き続き古紙利用の推進を図っていくとの方針が示されている。

三について

政府としては、森林の減少及び違法伐採問題等が地球規模で深刻化する中、こうした問題に可及的速やかに対応を図っていく必要があると考えており、これまでも、合法性及び持続可能性の証明された木材の利用推進を図ってきたところである。

政府としては、森林経営の持続可能性や環境保全への配慮などについて第三者機関が評価・審査するという森林認証制度については、肯定的に評価している。個々の森林認証制度について、国際的に様々な意見があることは認識しているが、紙類調達基準における森林認証制度の取扱いについては、国際的な議論の進展を踏まえた上で、今後も引き続き検討を行ってまいりたい。

四について

御指摘の「持続可能性を目指した原料」について、エコマーク制度を運営している財団法人日本環境協会において検討が続いていることは承知しているが、紙類調達基準の見直しに当たっては、同協会におけるこれまでの議論を踏まえて「持続可能性を目指した原料の調達方針に基づいて使用するパルプ」の定義案を作成し、現在意見募集の手続を行っているところである。また、パルプが当該定義に該当するかどうかの確認方法については、林野庁作成の「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」(平成十八年二月十五日)に示された方法に準拠するとする案を作成し、現在意見募集の手続を行っているところである。

五について

御指摘の「技術的な問題」の意味するところが必ずしも明らかではないが、コピー用紙への間伐材の配合は、少量であれば可能であると承知している。紙類調達基準の見直しに当たっては、コピー用紙への間伐材の利用拡大が可能となるような案を作成し、現在意見募集の手続を行っているところである。

また、コピー用紙以外の紙製品、製材、合板、集成材、単板積層材、フローリング等についても、国及び独立行政法人等において、可能な限り間伐材等の未利用材を用いた製品の調達の推進を図ってきており、今後もそれらの供給状況等を勘案しながら、未利用材の利用促進に努めてまいりたい。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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