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警察の一一〇番通報に対する対応手順に関する質問主意書

参議院 第176回 第171号

提出者
参議院
提出日
2010年12月2日
内閣転送 2010年12月3日
答弁書受領日
2010年12月10日
提出から8日
答弁の項目数
2
質問 939字/答弁 713字

質問本文

警察の一一〇番通報に対する対応手順に関して、以下のとおり質問するので、政府として把握しているところ又は政府としての見解を示されたい。

一 警察は、一一〇番通報を受けた警察官が現場に臨場する際、速やかに被疑者を確保して被害者及び一般市民の安全と生命を確保するために、これまでの処理事案に関する情報の蓄積と分析から一定の行動の指針を示しているものと思われるが、いかなる形でこれを示しているのか。

二 平成二十二年十一月四日未明、秋田弁護士会所属の弁護士が自宅に侵入した男に殺害されるという事件が起こった。この事件では機動警察官が臨場した際、被害者はまだ存命しており、機動警察官が被疑者と被害者を誤認して被害者を拘束したところ、被疑者の被害者に対する殺害行為を許す結果となったと報道されているが、この機動警察官の誤認について、警察に落ち度はなかったのか。

三 二の事件では機動警察官が臨場した際、被疑者は屋内にもかかわらず靴を履き、火薬の入ったベストを着用していたのに対し、被害者は室内着で裸足であったとの報道があるが、臨場した機動警察官は、この被疑者と被害者の服装から拘束すべき被疑者を的確に判断できなかったのか。

四 二の事件では、臨場した機動警察官が、状況を誤認して被害者を拘束してしまい、さらに、凶器を持って迫った被疑者をかわしたために、被疑者の被害者殺害を許したとされているが、このときの機動警察官の行動に落ち度はなかったか。また、このように被害者と被疑者の区別が明確でない場合に、臨場した警察官がどのように行動するべきかについて、警察は現場警察官に対しどのような規範を与えているのか。

五 二の事件では臨場した機動警察官が警棒や防護服などの装備を身につけておらず、捜査車両に置いたままであったことが分かっている。これらの装備を身につけていれば凶器を持った被疑者を制圧することができた可能性が高いと思われるが、このときの機動警察官の判断に落ち度はなかったか。また、「主人を殺すと言っている」という通報があったにもかかわらず、機動警察官が装備を着用しなかったのは何故か。このような場合の装備の取扱いについて、警察は現場警察官に対しどのような規範を与えているのか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

警察官が行う犯罪の捜査に関し必要な事項を定めた犯罪捜査規範(昭和三十二年国家公安委員会規則第二号)第八十四条第一項においては、「警察官は、現場臨検を必要とする犯罪の発生を知つたときは、捜査専従員たると否とを問わず、すみやかにその現場に臨み、必要な捜査を行わなければならない。」と規定しているほか、警察庁において、特定の事件等の対応に関し、今後の警察活動において留意すべき事項を認めた場合には、通達等により必要な指導を都道府県警察に対して行っている。

なお、犯罪捜査規範第八十三条において、「捜査を行つたときは、そのつど捜査の過程に反省検討を加え、これによつて得たあらゆる参考資料を収集して、事後の捜査に活用するように努めなければならない。」と規定し、警察においては、日頃からノウハウの蓄積や活用に努めているところである。

二から五までについて

御指摘の事案において警察の対応に問題がなかったのかどうかは、現在、秋田県警察で検証中であると承知している。

事件は様々な形で発生し、それぞれの現場では臨機応変の対応が求められるところであり、警察においては、警察官職務執行法(昭和二十三年法律第百三十六号)等の規定に基づいて必要な措置を行うこととなる。

警察官の警棒の携帯については、警察官等警棒等使用及び取扱い規範(平成十三年国家公安委員会規則第十四号)において必要な事項を定めており、耐刃防護衣等の各種装備資機材の活用については、警察庁から都道府県警察に対して、「捜査活動中の受傷事故防止の徹底について」(平成二十二年四月十五日付け警察庁丁捜一発第四十六号警察庁刑事局捜査第一課長通達)等により必要な指導を行っている。

参議院の原文

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