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「STAP細胞」論文に係る第三者機関による再調査及び検証実験に関する質問主意書

参議院 第186回 第72号

提出者
参議院
提出日
2014年4月14日
内閣転送 2014年4月16日
答弁書受領日
2014年4月22日
提出から8日
答弁の項目数
3
質問 952字/答弁 702字

質問本文

独立行政法人理化学研究所(以下「理研」という。)は、同研究所職員の小保方晴子氏らがネイチャー誌に発表した「STAP細胞」論文に疑義があるとの指摘を受け、研究論文の疑義に関する調査委員会(以下「調査委員会」という。)を設置した。調査委員会は、平成二十六年三月三十一日、小保方氏に研究不正行為があったと結論付ける研究論文の疑義に関する調査報告書を取りまとめた。

これに対し、同年四月九日、小保方氏は記者会見を行い、調査委員会の調査は不十分であり、不正認定に合理的理由はないと主張するとともに、第三者機関による再調査の必要性を強調した。小保方氏は理研に対し不服申立てを行っており、調査委員会はその内容を審査し、再調査実施の可否について決定することとなる。

本件は世界的にも注目を集めており、我が国の科学技術研究の信頼を回復させるためにも、不正認定の是非、このような事態となった原因等について、公正・中立な立場からの分析・検証が必要であるとの問題意識に基づき、以下質問する。

一 「STAP細胞」論文に疑義が生じた背景として、著者間の責任分担の不明確さ、組織としてのチェック機能の不備等が指摘されており、再調査の主体として当事者とも言える理研は不適切である。ついては、政府が主導して第三者機関による再調査を行うべきと考えるが、政府の見解を明らかにされたい。

二 本件を受け、理研は、外部有識者からなる「研究不正再発防止のための改革委員会」を設置し、一、二か月で提言をまとめるとしており、政府としても、再発防止に向けた施策を早急に実施する必要があると考える。平成二十六年度においては、研究不正に関するガイドラインの改定のほか、研究不正及び研究倫理教育に関する調査研究事業を新規に行うと承知しているが、政府が講じようとする再発防止策の概要について、実施時期も含め明らかにされたい。

三 「STAP細胞」が存在するか否かの検証については、理研が、理事長主導の下、科学的に厳密性の高い方法で実施するとともに、第三者による検証実験や研究の支援を行うとしている。政府は、理研による検証等の実施をどのように評価するのか。また、理研及び第三者による検証実験等に関して、どのような対応をするつもりか明らかにされたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」(平成十八年八月八日科学技術・学術審議会研究活動の不正行為に関する特別委員会決定。以下「ガイドライン」という。)では、研究活動における不正行為の告発等があった場合は、原則として、当該研究者が所属する研究機関が当該事案の調査を行うこととされており、不正行為を行ったと認定された者による不服申立てがなされた場合においても、当該研究機関において、当該事案の再調査を行うか否かを判断することとされている。政府としては、ガイドライン等を踏まえ、御指摘の再調査については、独立行政法人理化学研究所(以下「理研」という。)において、その要否も含めて検討すべきものと考えている。

二について

お尋ねの「再発防止策」として、文部科学省では、本件に係る理研の調査及び検討の状況等も踏まえつつ、特に、各研究機関が研究活動における不正行為を事前に防止する取組を推進する観点から、ガイドラインの見直しを早急に行うべく、現在、検討を進めているところである。また、研究者等に求められる倫理規範に関する教育の強化を図る観点から、同省において、平成二十六年度から、御指摘の「研究不正及び研究倫理教育に関する調査研究事業」等を行うこととしている。

なお、平成二十六年四月十四日の総合科学技術会議においても、研究活動における不正行為への対応について早急に検討を進めることとされたところである。

三について

お尋ねについては、政府としては、理研における検証や、理研による第三者の検証実験等への支援が着実に行われることが重要であると考えており、こうした理研の取組を促してまいりたい。

参議院の原文

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