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いわゆるクマラスワミ報告に対する日本政府反論書に関する質問主意書
参議院 第190回 第124号検討してまいりたい ×2
質問本文
一九九六年に公表された国連人権委員会特別報告者クマラスワミ女史による報告(以下「クマラスワミ報告」という。)は、その附属文書で日本の慰安婦の問題について取り上げた。これを受け、当時の日本政府は「日本政府の見解」と題する詳細な反論書(以下「本文書」という。)を作成したと報じられた。
本文書について質された岸田外務大臣は、平成二十六年十月六日の衆議院予算委員会において「詳細過ぎるという幾つかの国からの指摘を受けて、簡潔な文書を改めて出した」とし、本文書は「現状では取り扱いは非公開」と答弁したが、同年十月十五日の衆議院外務委員会において、「本文書の公開の是非についても検討したい」とその取り扱いをめぐる姿勢を変更した。
これらを踏まえ、以下質問する。
一 本文書を提出した趣旨、意図について明らかにされたい。
二 本文書においては、クマラスワミ報告について、「無責任かつ予断に満ちた附属文書は調査と呼ぶに値しない」、「偏見に基づく一般化は歴史の歪曲に等しい」、「「従軍慰安婦」の制度を「奴隷制度」と定義することは法的観点から極めて不適当」と詳細に反論しているとされるが、実際そのように反論しているのか否か明らかにされたい。
三 平成二十六年十月十五日の衆議院外務委員会において岸田外務大臣は、「本文書の公開の是非についても検討したい」と答弁しているが、その後政府においてどのように公開の是非について検討してきたのか。また、公開すべきと考えるが政府の見解を伺いたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
国際連合人権委員会が任命したクマラスワミ特別報告者による報告書(以下「クマラスワミ報告書」という。)が、平成八年二月に、国際連合に提出されたことを受け、我が国は、同年三月に、クマラスワミ報告書に対する日本政府の見解等(以下「反論文書」という。)を取りまとめ、同委員会の構成国を中心とした各国(以下単に「各国」という。)に対して働きかけを行うとともに、国際連合に提出したものである。なお、同委員会において「女性に対する暴力撤廃」と題する決議が、同年四月に採択されたが、その過程において、当該決議の案文がクマラスワミ報告書に言及していることから、我が国の立場についてできるだけ多数の国の理解を得ることを目指し、我が国が、同年三月に、各国から詳細すぎると指摘のあった反論文書に替わるものとして「女性に対する暴力及びいわゆる「従軍慰安婦」問題に関する日本政府の施策」と題する文書を改めて作成し、各国に対して働きかけを行うとともに、当該文書を国際連合に提出した結果、当該文書が国際連合の文書として配布されたところである。
二について
反論文書の公開の是非については、引き続き慎重に検討しているところであり、お答えすることは差し控えたい。
三について
政府としては、今後とも、国際社会において、慰安婦問題についての我が国の立場が理解されるよう積極的かつ戦略的に対外発信に取り組むこととしている。国際社会の理解を得るのに何が最善の方法かについては引き続き検討を進めてきており、その中で反論文書の公開の是非についても慎重に検討しているところである。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。