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農道の改良新設に関する質問主意書

参議院 第2回 第106号

提出者
参議院
提出日
1948年5月4日
内閣転送 1948年5月10日
答弁書受領日
1948年5月15日
提出から11日
答弁の項目数
0
質問 850字/答弁 871字

質問本文

一、食糧増産は日本農業当面の重要課題であつて、これがための施策を重点的に推進すべきことの必要は敢て縷言を要しない。勿論、現在増産に関して諸般の施策が行われているのであるが、特に国家財政等の関係よりして当面先ず最も効果的な方面に重点を指向すべきである。

二、右の見地より、寧ろ開墾事業に優先して土地改良、農業水利、農業土木等の事業を強力に実施し、耕地条件の改善整備を図ることにより現在の耕地面積の範囲内において更に生産力を高める方策を講ずることが捷径であるを確信する。

三、而してこれらの事業中最も財政的負担少くして効果多きものは農道の改良拡充である。このことたるや、別に多大の資材を要せず、又農家の労働力を殆んどそのまま活用できる利点がある。しかもこれにより肥料、収穫物の運搬その他作業能率の向上は当然結果されるので、直接間接増産に寄与する所は極めて大なるを期待できるのである。

四、今日土地改良等については多少予算措置を伴い、国家の事業として実行されているが、農道の整備に関してはその施策甚だ不十分なるを遺憾とする。私は政府において農道の改良事業を早急に且つ積極的に採上げられんことを強く要望するものである。

五、そこで次の諸点につき政府の責任ある答弁を承りたい。

(一) 全国における改良を要すると認められる農道の里程

(二) 全国における新設を要すると認められる農道の里程

(三) 農道の改良及び新設に関し従来政府において実施した計画、実績、及び経費予算並に実績が計画に対して相異した場合はその理由(各年度別)

(四) 農道の改良及び新設に関し今後政府において実施する要ありと認められる里程、所要経費(現行価格を以て)及び主要資材所要量

(五) 右の中差当り昭和二十三年度において実施せんとする事業計画及び経費予算

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参議院の原文・経過

政府答弁書

(一)及び(二)

改良及び新設を要すると認められる農道の事業量(里程)は三二、八三二、二八四間である。

これは昭和二十三年二月二十三日各都府県知事の調査報告に基いたものである。その過半は改良であると想定される。

(三)

農道整備事業は昭和十八年秋より十九年春における第二次土地改良事業において、その一部として初めて大々的に予算化され実施せられることとなり爾来三次、四次、五次の各土地改良事業の一翼として着着施行せられて来ており、その計画、実績、及び経費予算を示せば次表の通りである。

区 分

第二次土地改良

第三次土地改良

第四次土地改良

第五次土地改良

備 考

自十八年秋至十九年春

自十九年春至二十年春

自二十年春至二十一年春

自二十一年春至二十二年春

間

間

間

間

計 画

六六〇、〇〇〇

一、八〇〇、〇〇〇

一、八〇〇、〇〇〇

一、七六〇、〇〇〇

実 績

六七〇、三四〇

一、八一五、〇〇〇

一、八〇〇、〇〇〇

一、八八四、八二〇

円

円

円

円

経 費

二、三七六、〇〇〇

六、四八〇、〇〇〇

六、八〇四、〇〇〇

三五、七一二、〇〇〇

各次の土地改良事業においてその実績は計画以上に進捗している現況である。勿論これは予算単価にゆとりがあるため計画を上廻つたのではなく農民の本事業に対する要望が熱烈であるため補助率の低下をも忍んで施行した結果によるものである。近く農地解放は一応終了し、耕地の交換分合の希望が高まり耕地の区劃整理が希求せられることは明らかである。区劃整理には農道整備事業が包含されて来る訳で将来益々本事業に対する要望は高まつて来るものと考えられる。

(四)

開拓局においては開拓事業実施要領を策定して今後五ケ年乃至十ケ年に亘る開拓計画を樹立したのであるが、農道整備事業もその一環として立案されている訳でその計画内容を示すと次表の通りである。

表

(五)

右の計画に基いて二十三年度事業量として一、〇〇〇、〇〇〇間を計画しているのであるが、暫定予算期間中は新規事業は全く認められず従つて本事業も未だ予算化されていない。

参議院の原文

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