Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 参議院 第203回

新型コロナウイルス感染症(COVID―19)と筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の研究に関する質問主意書

参議院 第203回 第34号検討してまいりたい ×1

提出者
参議院
提出日
2020年12月4日
内閣転送 2020年12月4日
答弁書受領日
2020年12月15日
提出から11日
答弁の項目数
5
質問 1,950字/答弁 881字

質問本文

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は十月三十日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(以下「COVID―19」という。)は「相当数の人に深刻な後遺症を残す」と警告し、十月二十一日には国立国際医療研究センターより、日本初のCOVID―19の後遺症の研究が報告された。また、米国国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が、COVID―19発症後に長引く症状は筋痛性脳脊髄炎(ME)の症状に似ていると発言したことがCNNニュースで取り上げられ、世界的にこのことは認知されるようになった。

以上の状況を前提に、以下のとおり質問する。

一 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(以下「ME/CFS」という。)の集団発生は、歴史的にウイルス性疾患流行後に起きており、ME/CFS患者の大多数はウイルス感染が引き金となって発症しているため、COVID―19がME/CFSの引き金になり患者が多発する可能性があると多くの専門家は警告している。ウイルス感染を契機としてME/CFSを発症するとの報告を、厚生労働省は承知しているのか。

二 以前、ME/CFSの患者団体からの要望に対して厚生労働省は、「COVID―19とME/CFSに関する研究をNPO団体OMF(Open Medicine Foundation)が開始すると発表したことに注目している」、「COVID―19とME/CFSの関連については、海外での研究状況等について、研究者らと情報交換しながら引き続き動向を注視して参りたい」等と回答している。

その後、海外での研究状況等について、研究者らとどのような情報交換を行い、この問題について、どのような情報を収集されたか、示されたい。

三 今なお感染拡大を続けるCOVID―19に関しては、その後遺症に関しても目配りを行い、後遺症が発生するにしても、その被害を最小化することも国の責務であると考えるが、政府の認識は如何か。

四 また、そのためにはCOVID―19の後遺症に関する研究を積極的に行うとともに、必要に応じて後遺症に関する実態調査を実施すること等により後遺症の実態を迅速に把握し、それらにより得られた医療情報等を医療従事者や国民に周知させるよう努めるべきと考えるが、政府の認識は如何か。

五 ME/CFSの患者団体のアンケート調査により、日本においてもCOVID―19発症後にME/CFSを発症した患者がいることが確認された。

ME/CFSの集団発生は、歴史的にウイルス疾患の流行後に起きており、EBウイルスのニューヨークでの集団発生、ネバダ州のタホ湖における集団発生、ロンドンのロイヤルフリー病院での集団発生などの実例がある。そのため、COVID―19もME/CFSの引き金になる可能性があると多くの欧米の専門家は警告してきた。

このような懸念が指摘され、実際に日本においてCOVID―19後にME/CFSを発症した症例が報告されている以上、COVID―19発症後に体調の不調が続いている患者を対象に、ME/CFS発症の可能性を調べる実態調査を、神経免疫の専門家を中心に早急に実施すべきではないのか。

六 また、ME/CFSを発症した患者を受け入れ、診療を行う神経免疫の専門家による外来を開設すべきではないのか。

七 米国においては、国のトップの公衆衛生当局者であるファウチ博士が、COVID―19発症後にME/CFSを発症する可能性について様々な場で発言しており、Nature、TIME、BBC News、The Washington Post、The New York Times、Harvard Universityのホームページ等で取り上げている。日本においても、医療関係者や国民に対して厚生労働省がCOVID―19の後遺症に関する情報を、より広く積極的に発信し周知すべきではないのか。

八 COVID―19後にME/CFSを発症したばかりの患者(発症初期の患者)を集めて研究することができれば、発症のメカニズムを解明するのに非常に役に立ち、ウイルス感染後に発症することが証明できれば、ME/CFSの原因・病態解明、診断基準作成の研究に大いに進む可能性がある。さらに、ME/CFS発症初期の患者を治療することで、治療法開発の研究が大いに進むことが期待される。米国では国立衛生研究所(NIH)をはじめとし、スタンフォード大学やコロンビア大学等で、すでにCOVID―19とME/CFSに焦点を絞った研究が開始されている。日本においても新たなME/CFSが多数生まれる可能性が推測されており、早急にCOVID―19とME/CFSに焦点を当てた研究を行う体制を構築すべきではないか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

学術論文等において、ウイルスに感染等した後に筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(以下「ME/CFS」という。)を発症したとする事例の報告があることは承知している。

二について

お尋ねの「海外での研究状況等」については、ME/CFSに関する知見を有する研究者と、御指摘の「NPO団体OMF・・・が開始すると発表した」研究の概要等について情報交換を行っており、当該研究者を通じて感染症とME/CFSの関連性に関する文献等の資料の収集を行っている。

三、四及び七について

新型コロナウイルス感染症から回復した者の症状については、令和二年度厚生労働行政推進調査事業費補助金による「COVID-十九感染回復後の後遺障害の実態調査」、「新型コロナウイルス感染症(COVID-十九)の長期合併症の実態把握と病態生理解明に向けた基盤研究」及び「新型コロナウイルス感染症による嗅覚、味覚障害の機序と疫学、予後の解明に資する研究」において、その実態把握に関する調査研究を実施しており、その結果を踏まえながら、必要に応じて、適切な対策を講じてまいりたい。

五及び八について

三、四及び七についてでお答えしたとおり、新型コロナウイルス感染症から回復した者の症状について、実態把握に関する調査研究を行っているところであり、お尋ねの「ME/CFS発症の可能性を調べる実態調査」の実施及び「COVID-19とME/CFSに焦点を当てた研究を行う体制」の構築については、当該調査研究を含む国内外の研究の結果等を踏まえ、検討してまいりたい。

六について

ME/CFSについては、いまだその発病の機構が不明であり、また、客観的な指標を用いた診断基準や治療法が確立されていないため、様々な診療科の医師が連携して診療を行うことが適切であると考えている。なお、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が実施している障害者対策総合研究開発事業において、ME/CFSの診療に関する関係者が連携し円滑に診療を進めるための診療の手引の訳出等の取組が行われており、引き続き、このような取組を支援してまいりたい。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

検討してまいりたい ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2021年6月7日 松原 仁(立憲民主党・無所属) 答弁 2021年6月18日
衆議院 第204回 第163号趣旨が明らかではない ×1
提出 2020年11月30日 石川 香織(立憲民主党・社民・無所属) 答弁 2020年12月11日
衆議院 第203回 第63号
提出 2020年2月26日 松原 仁(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月6日
衆議院 第201回 第82号趣旨が明らかではない ×3
提出 2021年3月2日 松原 仁(立憲民主党・無所属) 答弁 2021年3月12日
衆議院 第204回 第62号趣旨が明らかではない ×2

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる