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新型コロナウイルス感染症対策ワクチン接種に関する質問主意書

参議院 第204回 第81号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×1

提出者
参議院
提出日
2021年6月2日
内閣転送 2021年6月7日
答弁書受領日
2021年6月11日
提出から9日
答弁の項目数
5
質問 1,292字/答弁 1,496字

質問本文

菅総理は、令和三年五月二十八日の記者会見でも「感染を防止し収束へ向かわせる切り札が、ワクチンです」と述べるなど、ワクチン接種を対策の切り札として進めている。

一方、ワクチン接種の接種順位について、厚生労働省ホームページにおいて、(一)医療従事者等、(二)高齢者(令和三年度中に六十五歳に達する、昭和三十二年四月一日以前に生まれた方)、(三)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方、(四)それ以外の方としている。また、同ホームページにおいては、「優先順位」との表現も用いている。

接種順位一位である医療従事者等(約四百八十万人)への接種は、令和三年二月十七日から開始されたが、令和三年四月十二日時点で二回目接種割合が一・五%に満たない中、第二順位の高齢者への接種が開始された。

令和三年六月一日現在、接種順位一位の医療従事者の二回目接種割合は約六十五%と進捗しつつあるものの、まだ完了していない。また、政府が七月中に完了させるという第二順位の高齢者の令和三年六月一日時点の二回目接種割合は一・三%となっている。

そのような中、令和三年六月一日に行われた会見において加藤官房長官は、医療従事者を自ら確保することなどを前提に、令和三年六月二十一日から学校等を含む職域接種を可能とする旨を発言した。これを受け、一部大企業等では職域接種に向けて検討を開始したとの報道もある。

このようにワクチン接種は、当初定めた優先順位があるものの、順位内の対象者への接種が十分に進まない中で、次の順位の対象者への接種が開始されている現状がある。そこで、以下、質問する。

一 政府のいう「接種順位」の定義・意味は何か。

二 政府のいう「優先」とは、その対象の者全てが接種を先に終えるとの意味か。

三 医療従事者の二回目接種終了前に、高齢者接種が開始されたが、医療従事者と高齢者のどちらが優先か。

四 医療従事者と高齢者の優先接種順位の違いの理由は何か。

五 令和三年六月二十一日時点では、日本全体で接種順位二位の高齢者への接種が終わっていないと考えられる。また、医療従事者以外の社会を支えているエッセンシャルワーカーの方々や大企業等と異なり、自前で医療従事者や会場を確保できない中小零細企業で働く方々、大企業で働く方でも派遣社員等の方々などは、一部は職域接種の対象になるかもしれないが、多くの方々は職域接種の対象外になる可能性が高い。このような方々にとっては、一部大企業や大学等で接種が進むことに不平等との指摘があるが、どう考えるか。

六 政府の考える集団免疫の定義は何か。また、我が国において、集団免疫はいつ頃できると認識しているか。令和三年七月末までに集団免疫ができると考えているか。

七 「切り札」であるワクチン接種は、感染を防止し収束に向かわせるため行うと菅総理が発言しているが、収束に向かう時期は、いつと考えているか。令和三年七月末までか、希望する日本人全員接種が終わった後か、変異株にも対応できる新たなワクチン開発及び再度の接種終了までを含めてか、示されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一、三及び四について

お尋ねの「「接種順位」の定義・意味」、「医療従事者と高齢者のどちらが優先か」及び「医療従事者と高齢者の優先接種順位の違い」については、令和三年二月九日に開催された新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナウイルス感染症対策分科会において取りまとめられた、新型コロナウイルス感染症にかかった際の重症化リスクの大きさ、同感染症の患者(同感染症にかかっていると疑われる者を含む。)に対する医療提供体制の確保の必要性等を踏まえ、医療従事者等、高齢者、高齢者以外で基礎疾患を有する者及び高齢者施設等の従事者の順に同感染症に係る予防接種(以下「予防接種」という。)を行い、その後、それ以外の者に対し、予防接種に係るワクチンの供給量や地域の実情等を踏まえ、順次予防接種を行うとの基本的考え方のとおりである。

二について

御指摘の「その対象の者全てが接種を先に終える」の意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねについては、「新型コロナウイルスワクチンに係る予防接種の高齢者に次ぐ接種順位の者(基礎疾患を有する者等)への接種の開始等について」(令和三年四月二十一日付け厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡)において、「医療従事者等への接種完了を待たずして四月十二日の週から高齢者への接種が限定的に開始されている」、「高齢者から、次の接種順位である基礎疾患を有する者等への接種へ進む際には、高齢者への接種の完了を待つ必要はなく、自治体において、高齢者の接種状況や予約の空き状況を踏まえ、順次、次の順位へ接種を進める。この際、自治体は基礎疾患を有する者等への先行予約期間の設定などにより、基礎疾患を有する者等が優先的に接種できる機会を設ける」及び「先行予約期間内であっても、予約の空き状況がある場合などは、基礎疾患を有する者等の接種機会が損なわれない範囲でそれ以外の者も予約可能とすること」と示しているとおりである。

五について

政府としては、御指摘の「職域接種」について、「新型コロナワクチンの職域接種の開始について」(令和三年六月一日付け厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡)において、「企業単独での実施のほか、中小企業が商工会議所等を通じて共同で実施すること、企業が下請け企業など取引先も対象に含めて実施すること・・・なども可能」としているところであり、令和三年六月一日の記者会見において、加藤内閣官房長官が「一般接種の対象者の中で、企業や大学等の協力により職域を通じて接種を受けていただく方が増えていくことで市町村が実施する一般接種もより受けやすくなり、接種が加速化することが期待をされております」と述べているとおり、「職域接種」も推進することにより、可能な限り早く国民の皆様が予防接種を受けることができるよう、政府一体となって取り組んでまいりたい。

六について

お尋ねの「集団免疫」については、厚生労働省ホームページの「新型コロナワクチンQ&A」において、「人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなる状態のこと」であり、「新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています」と示しているところである。

七について

御指摘の「収束」については、新型コロナウイルス感染症に係る国内外における感染状況、予防接種の実施状況、「変異株」の動向、社会情勢等の具体的な状況に即して判断すべきものであり、その時期を明確に示すことは困難である。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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