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南大東島で保護された猫の移送に関する質問主意書

参議院 第211回 第20号

提出者
参議院
提出日
2023年2月16日
内閣転送 2023年2月22日
答弁書受領日
2023年2月28日
提出から12日
答弁の項目数
3
質問 884字/答弁 790字

質問本文

沖縄県南大東村では「南大東村飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例」により、野生生物の保護のため、猫の飼い主への義務を定めるほか、村内での飼い猫以外の猫への餌やりの禁止や、飼い主の判明しない猫の保護収容ができることなどを規定している。

また、同村においては、保護された猫の譲渡先を島内で見つけることが困難な場合、殺処分を回避するために沖縄本島への移送が行われているが、動物保護団体からは、移送に使用される船では、沖縄本島まで約十五時間を要する上、船上で猫が風や波にさらされて死亡してしまった事例もあると報告されている。

希少な生態系の保全と動物愛護は両立すべき課題であり、野生生物の保護のために猫の命がないがしろにされる事態はあってはならない。南大東島で保護された猫に適正な飼養環境を確保するためには、移送について慎重な取扱いをすべきであることから、以下質問する。

一 南大東島における、飼い主の判明しない猫の保護収容及び譲渡の実態を政府はどのように把握しているか。

二 南大東島で保護された猫を島外の動物愛護管理センターや動物保護団体に移送する際に、どのような輸送手段が利用されているか、政府は把握しているか。飛行機と船舶それぞれの件数を明らかにされたい。また、飛行機と船舶のいずれを利用するのかについての判断の根拠や理由についても併せて示されたい。

三 保護された猫を船舶で長時間かけて移送することは、風や波にさらされることによって命の危険を一層高めることにつながり、国際的な動物福祉の基本原則である動物の「五つの自由」や、これを踏まえた動物愛護管理法第二条に定める基本原則に反するのではないか。船舶による移送が適切と考えているのか、政府の見解を明らかにされたい。

四 保護された猫の島外への移送は、飛行機による移送を原則とするよう検討すべきではないか。また、やむなく船舶を利用する場合には、保護猫が風や波にさらされて命が奪われることのないよう、安全を確保するための取決めを移送元と移送先の間で締結するよう促すべきではないか。政府の見解を示されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘の「南大東島における、飼い主の判明しない猫の保護収容及び譲渡の実態」については、環境省において、南大東村の職員及び関係者へのヒアリング等を通じ、その把握に努めている。

二について

南大東村が保護した猫を同村の外に移送するに当たっては、南大東村飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例(平成三十年南大東村条例第十六号)が施行された平成三十一年四月一日から現時点までにおいて、飛行機のみが使用されており、当該移送の回数は六回であると同村から聞いている。

また、お尋ねの「飛行機と船舶のいずれを利用するのかについての判断の根拠や理由」については、同村において、動物の健康及び安全に配慮した上で、天候、経費等を考慮しつつ個別の状況に応じて判断していると同村から聞いている。

三及び四について

政府として、御指摘の「保護された猫」の譲渡については、各地方公共団体において、その際の移送手段の如何にかかわらず、地域の実情等を勘案した上で、動物の愛護及び管理に関する法律(昭和四十八年法律第百五号)第二条に規定する基本原則等を踏まえながら、適切に実施されるべきものと考えており、その上で、南大東村での当該譲渡についても、同様に、同村において、二についてで述べたように、地域の実情等を勘案した上で、お尋ねの「飛行機による移送を原則とするよう検討すべき」か否か及び「安全を確保するための取決めを移送元と移送先の間で締結す」べきか否かを含め、適切に検討し、実施されるべきものと考えている。

なお、政府としては、沖縄県及び同村による動物の愛護及び管理に関する施策の適切かつ円滑な実施に資するよう、同法第四十一条の四及び地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十五条の四第一項の規定に基づき、必要に応じ、同県及び同村に対して、引き続き、情報提供や技術的助言を行っていく考えである。

参議院の原文

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