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介護保険料の引上げ検討に関する質問主意書

参議院 第212回 第136号趣旨が明らかではない ×1

提出者
参議院
提出日
2023年12月13日
内閣転送 2023年12月13日
答弁書受領日
2023年12月26日
提出から13日
答弁の項目数
3
質問 946字/答弁 837字

質問本文

来年度から、六十五歳以上の方の介護保険料について、年間の合計所得が四百十万円以上の方の負担を引き上げる検討がなされている。一方、厚労省は、低所得者の保険料の引下げも同時に検討しているとされ、これによる減収分を高所得者の負担増による増収分で賄うことを考えているようである。以下質問する。

一 こうした見直しについて、政府は、負担能力に応じて、全ての世代で公平に支え合う仕組みであるなどと、もっともらしいことを謳っている。しかし、この先の人口構成については大方明らかになっており、それを踏まえると、当面は保険料の負担が増加していくことが予想され、応能負担と言っても、自ずから限度があるのではないか。今後の介護保険料の負担について、政府は具体的にどうシミュレーションしているのか、見解を伺う。

二 また一方では、保険料の負担だけでなく、実際のサービスを受ける際の利用者負担についても、二割負担の対象者の拡大が検討されている。

介護保険は、平成二十七年に二割負担、平成三十年に三割負担が導入され、それぞれの負担増に伴い、経済的理由からサービス利用を控えた方が存在するということも明らかになっている。

介護保険料の引上げ検討にあたっては、負担の増大による「サービスの受け控え」については、考慮を行うか。

三 二割負担の拡大の検討において問題となるのは、二割負担、三割負担を線引きする所得基準は政令で定められているということである。つまり、国会での審議を経ることなく、政府の裁量で決定できるということである。

思えば、政府は後期高齢者医療の二割負担の導入の際には、全世代対応型を謳い、現役世代への給付が少なく、給付は高齢者中心、負担は現役世代中心というこれまでの構造を見直すとしながらも、その実態は、後期高齢者のみに負担を押し付け、その反面、公費負担の減少を見込んだ、国の財政対策にばかり主眼の置かれたものであった。政府には、こうした歴史の反省を踏まえ、財政対策からの見直しではなく、利用者の置かれている厳しい状況を踏まえた対応が求められる。

介護保険の利用者負担の見直しに当たっては、国会の場も含め国民に対する丁寧な説明と議論が行われるべきと考えるが、政府はそれを誠実に行う意思はあるか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねについては、社会保障の給付と負担の姿を幅広く共有するための議論の素材を提供するため、「二千四十年を見据えた社会保障の将来見通し(議論の素材)」(平成三十年五月二十一日経済財政諮問会議提出)を公表しており、その中で、御指摘の「今後の介護保険料」についても「一人当たり保険料・保険料率の見通し」を示しているところである。

なお、御指摘の「六十五歳以上の方の介護保険料」の在り方については、「介護保険制度の見直しに関する意見」(令和四年十二月二十日社会保障審議会介護保険部会)において、「国の定める標準段階の多段階化、高所得者の標準乗率の引上げ、低所得者の標準乗率の引下げ等について検討を行うことが適当である」とされたところであり、同部会での議論及び予算編成過程における調整を踏まえ、令和五年十二月二十二日の同部会において「第一号保険料に関する見直しの成案(標準九段階から標準十三段階への見直し)」を示したところである。

二について

お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、御指摘の「六十五歳以上」の介護保険の第一号被保険者(以下「第一号被保険者」という。)に係る介護保険料は、介護保険サービスの利用者に限らず、第一号被保険者全体に対して賦課及び徴収を行うものであり、必要な介護サービスに係る給付に要する費用について、負担能力に応じた負担とする観点から、所得の状況等に応じた段階的な保険料率となる制度となっているところである。

三について

御指摘の「所得基準」については、国会における審議を経て成立した介護保険法(平成九年法律第百二十三号)第四十九条の二及び第五十九条の二の規定に基づき、政令で定めることとされたものであり、「介護保険の利用者負担の見直し」に当たっては、社会保障審議会介護保険部会において、過去の制度改正に関する調査研究の結果等を踏まえつつ、高齢者本人や高齢者の家族の団体の代表者など幅広い委員の参画を得て、丁寧な議論が行われているところである。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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