ことばで探す › 参議院 第26回
根室近海漁業の日ソ暫定協定に関する質問主意書
参議院 第26回 第6号
質問本文
北海道東部における沿岸住民は、終戦後十年有余にわたり領土帰属運動とともに、根室近海(ハボマイ諸島、シコタン島、クナシリ及びエトロフ両島を含む)における漁業の安全操業に関しての保障を求めていたことは周知の通りである。然るに、終戦後の昭和二十一年より昨年末までに、ソ連側に拿捕せられた漁船及び乗組員は延四三三隻、三、五〇〇人の多きに達しており、日ソ共同宣言発効後の今日も依然として領海侵犯を理由として拿捕の危険にさらされている実情は、地方住民の問題として放任し難いのである。これが対策としては、領土帰属問題の如何にかかわらず、この際、速かに両国間において、暫定協定を締結することが甚だ急務であると信ずるのであるが、次の諸点にわたり、政府の所見を明示せられんことを望む。
一、前記海域における拿捕船員は、ソ連の特赦により、事実上殆んど送還せられていたとはいえ、本年春季から、更に領海侵犯事件を引起すの情勢があるので、日ソ国交回復後といえども、何等かの対策が必要であること明かである。
二、前記海域における漁業に関しては、領土帰属問題との関連性ある外交問題として実現せらるべきであるとしても、千九百三十年ロンドンにおいて調印せられた英ソ暫定漁業協定の趣旨に則り、日ソ平和条約発効に至るまでの間、両国間の暫定協定を締結するの他はないこと明かである。
三、右の暫定協定の骨子としてはハボマイ諸島、シコタン島の周辺においては〇海里まで、クナシリ、エトロフ両島については、その干潮線三海里より十二海里の距離の間で、漁撈を行い得るものたることを明確にすべきである。
四、日ソ漁業合同委員会開会中、本件の問題に対しても適当な解決を求める用意があるかを明かにせられたい。
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話:03-3581-3111(大代表)
アクセス
利用案内
著作権
免責事項
プライバシーポリシー
サイトマップ
© 参議院
政府答弁書
一、わが国としては千島及び国後択捉の領土帰属問題が未解決であり又歯舞、色丹についても現実の引渡は平和条約締結の時となつています。従つて領土問題に影響を及ぼす問題については慎重に考究を要するものと考えています。もつともこの近海に発生する漁船のだ捕事件については差し当りその状況に応じてその都度ソ連側と交渉するより外ないと認められます。
二、一九三〇年の北氷洋バレンツ海におけるトロール漁業に関する英ソ間の協定は、ソ連側の英国との通商協定締結希望等の事情の下に成立したものであり、その経緯において日ソ間の問題とは著しく趣を異にするものであります。
三、日ソ漁業委員会の関係については目下開会中であり、これに言及し得る段階にはいたつていません。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。