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TBTO(漁網防汚剤)と奇形ハマチの毒性問題に関する質問

参議院 第96回 第18号

提出者
参議院
提出日
1982年6月4日
内閣転送 1982年6月5日
答弁書受領日
1982年6月11日
提出から7日
答弁の項目数
3
質問 561字/答弁 403字

質問本文

TBTO(漁網防汚剤)と奇形ハマチの毒性問題に関する質問主意書

私は、本年三月十五日の予算委員会で魚病食品の安全性について質問を行つた。

しかし、その後、奇形ハマチが消費市場で販売されるなど、国民生活の安全を守る上からも極めて重要な問題である。

その原因は、養殖業者が使用しているTBTO(漁網防汚剤)の毒性にあるとの不安が高まつているので、次の項目について質問する。

一 水産庁は、昭和四十七年三月に全漁連等に対して、TBTOの使用自粛を通達している。さらに、メーカーもその毒性について取扱い注意事項の中で認めているが、政府の所見を伺いたい。

二 TBTOの生産推定量は、年間四千二百トン以上と言われているが、その実態と規制について、どのような措置を講じてきたか。

三 千葉大医学部岩崎勇助教授らの検査で、奇形ハマチをマウスに与えたところ、マウスの骨が曲つたという結果が発表されている。政府は、養殖魚の重金属残留検査など、因果関係の究明に本格的な調査を行うべきと思うが、どうか。

四 疫学上、TBTOが強い神経毒であると言われているが、国民の健康と食生活の安全並びに健全な養殖業の発展をはかる上からも、人体にどのような影響を及ぼすかを明らかにし、適切な対策を講ずる必要があると思うが、政府の見解を伺いたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一及び三について

TBTO等の有機すず化合物を有効成分とする漁網防汚剤を使用した場合における養殖魚へのTBTO等の移行蓄積等の問題については、現在、所要の調査を進めているところである。

二について

現在までの調査によれば、漁網防汚剤は昭和五十六年で約五千二百トンが生産されていると推定され、その大部分にTBTO等有機すず系の化合物が含まれていると考えられる。

また、TBTOは、毒物及び劇物取締法に基づく劇物に指定されるとともに、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律に基づく有害物質に指定されており、これらの法律に基づき所要の規制が行われているところである。

四について

漁網防汚剤の有効成分であるTBTOについては、国民の健康と食品の安全性を確保する観点から、今後、前述の調査等を踏まえ、食品として流通している養殖魚等に残留し、人体に有害であることが明らかになれば、所要の措置を講じてまいりたい。

参議院の原文

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