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ロバ-ト・ロング前太平洋軍司令官の発言に関する質問

参議院 第99回 第2号

提出者
参議院
提出日
1983年7月21日
内閣転送 1983年7月23日
答弁書受領日
1983年8月5日
提出から15日
答弁の項目数
1
質問 649字/答弁 461字

質問本文

ロバート・ロング前太平洋軍司令官の発言に関する質問主意書

ロバート・ロング前太平洋軍司令官は、退役を前にした去る六月十四日、ワシントンで記者会見し、シーレーン防衛のための対馬海峡の封鎖に関連して日・米・韓三国の間に有事計画がすでに存在していることを初めて明らかにした。そこで、次の点について質問する。

一 いやしくも前太平洋軍司令官の責任とキャリアに裏付けられたこの発言について、政府はどのように受けとめているのか。

二 対馬海峡封鎖に関する三国間の有事計画の存在自体についてはいかがか。

三 同計画は、有事の内容に応じてその対応には数段階があるとしているがどうか。

四 日・韓両国間の対馬海峡西水道の封鎖分担についても「韓国が防衛するのか又は日本なのかで問題が生じる事態においては、すでに合意した数段階の対応がある。」と述べているがどうか。

五 従来、この種の発言が伝えられると政府は、「関知しない」とか「完全否定」の反応を示すことが恰もパターンの如く繰り返されてきた。しかし、ロバート・ロ・ング氏は、ジャーナリストでもなければ軍事評論家でもない。最近まで太平洋軍司令官としての重責を果たしてきた人物の公式な会見における発言である。性急に完全否定するには、余りにも重い事実と受けとめるべきではないのか、政府の見解を求めたい。

六 ロング発言を別としても、有事の際における対馬海峡の封鎖問題について、今後、日米間あるいは日韓間、又は日米韓三国間の何らかの調整又は協議の必要はないのか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一から六までについて

六月十四日にロング太平洋軍司令官(当時)がワシントンのフォーリンプレスセンターにおける記者会見で、対馬海峡における通峡阻止に関して日米韓三国間に有事計画が存在する旨述べたというような事実はないと承知しており、また、実際、そのような計画は存在しない。

なお、日米両国は、我が国に対する武力攻撃が発生した場合には、共通の危険に対処するよう行動することとなつており、このような場合における日米間の共同対処行動を円滑に実施し得るよう、自衛隊と米軍との間では、「日米防衛協力のための指針」に基づき共同作戦計画の研究が進められている。かかる研究には我が国防衛のため必要最小限度の範囲で行われる海峡・港湾の防備の研究も含まれ得る。いずれにせよ、日韓間又は日米韓三国間で対馬海峡における通峡阻止についての作戦計画を作成するなどというようなことは考えていない。また、従来からも明らかにしているとおり、我が国は、沿岸国であり、かつ、友好国である韓国の意向を配慮することなく、対馬西水道の通峡阻止を行うことは考えていない。

参議院の原文

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